こんにちは。
今日はお稲荷さんの効能について書いていきます✨
お稲荷さんは商売の神、お金の神、という豊かさに特化した神さまというイメージがありますが、
実はかなり幅広い効能がございます。
それは、
ご利益が増えていくのです。
掛け算のような神さまなのですよね😅
食はわたしたちの生きるうえでの基本のキであります。
どうも食とお月さまとは関係があり、生死を司る効能もあるようで、「豊かにするための」神さまでもありますよ。
さて、お稲荷さんは渡来人であった秦氏の氏神として日本にやってきた自然霊ですが、これは西暦711年ころのお話なのですね。
山城国の稲荷山には、もっと古代から食の女神がいらっしゃいました。
それがのちに「お稲荷さん」としてハイブリッドな神さまに発展したのです。
秦氏のご先祖がおごり高ぶって、餅を的にして矢を射ったところ、それが白鳥になり、山の峰まで飛んでいき、そこに稲がはえたのです。
「稲が生(な)り」
から「稲荷」と呼ばれるようになりました。
大切なお米から作った餅を的にするとは、なんて愚かなのだ…と秦氏の子孫は過ちを認め、稲荷神社を庇護するようになります。
そんな稲の神さまは農業を含めた穀物神に発展していきます。
そう、お稲荷さんは増えていく神さまなのです。
稲荷神の加護を受けると、食べるのに困らなくなるのです。
そんなお稲荷さんは、西暦816年、運命の出会いが起こります。
紀州の田んぼで、真言宗の開祖・空海さんと出会うのです。
日本の運命を変えた、田んぼの出会いであります😅
これは、前世からのご縁でもあったらしいと伝わっておりますよ。
空海さんは、日本で密教を広めようと燃えておりましたので、
「東寺に来て欲しい」と稲荷神にお願いするのです。
※東寺
そうして、西暦823年、京都にある真言宗総本山・東寺の門前で、空海さんは、稲穂をかついでやってきた稲荷神と再会を果たします。
そして、稲荷神を稲荷山に導いて、伏見稲荷大社に鎮座してもらい、祭祀をしたのです。
(東寺に伝わる稲荷大明神流記より)
※岡山の稲荷山
このように伏見稲荷が東寺の守護神となりましたが、このように寺院と神社がセットになっている場合が多いのです。
比叡山と日吉大社、曹洞宗と白山比咩神社のような感じですね✨
これは同時に、密教と稲荷神の結びつきを示すものでもあります。
のちに荼枳尼天(ダキニテン)と稲荷神が習合して、稲荷信仰が出来上がりました✨
よって、お稲荷さんには、神道由来と仏教由来があるのです。
キツネの古語は「ケツネ」であり、ケツという言葉は、「ミケツガミ」からキツネを眷属に充てるようになったようです。
そんな古代の稲荷山には、蛇の信仰があったのですよ🐍
よって、伏見稲荷大社というのは、神仏習合の時代も長かったのですね😆
東寺の門前に立った時に、
「この場所で空海と稲荷神の運命が始まったのか」
と思いを馳せたいですね😆✨
そして、原始の神道的稲荷信仰が今でも受け継がれているのが、伏見稲荷なのですね。
今でも圧倒的なパワーで世界中から観光客を増やしておりますが、お山は本当にすごくパワーをいただけますよ😅
パワーというか…
すごいものを受け取れるというか😅
わたしたちの先祖が切り開いてきた田畑の開拓や、治水工事。
その結果が「豊かさ」なのだとしたら、わたしたちはぜひその、分けていただく恵みを、「ちょうどぴったり」いただきたいですよね。
ということで、食べすぎや作りすぎ、食品ロスなどは防いでいきたいですね😆✨