徳島県のオオゲツヒメ | 運の良い座敷童子的な生き方

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こんにちは。

今日は前からリクエストがあった大宜津比売(オオゲツヒメ)について書いていきます😆

わたくしの故郷は愛媛なのですが、生まれてすぐに母が仕事に戻らないといけないため、数か月、母方のおばあさんのうちに預けられておりました。

そこから週末はずっとおばあさんちで、こういった生活は小学6年生まで続きました。

わたしのルーツはこの祖母の家にあります。




ここは古代豪族の忌部氏のルート上にあるところだったのです。

忌部氏ってなんだい?というと、「麻」や「粟」を栽培して拡大した祭祀を司っていた一族ですよ。


※淡路島の沼島のおのころ神社⛩


 

 

徳島県は「阿波(あわ)」ですが、千葉県にも「安房(あわ)」があるのは、忌部氏のルートだから、ですね。

おばあさんも、高齢になって行くと、千葉県の市原市に住む母のお兄さんと同居することになり、わたしとはさよならとなりましたが、

わたしは今でも四国に帰省すると、この場所を訪れるのです。

 

 

 

さて、この古代阿波国は、実はオオゲツヒメなのです。


 

 

 

そう、阿波こそ、オオゲツヒメの別名なのです。

つまり、徳島県=オオゲツヒメなのですね😅


※姫路護国神社⛩



イザナギとイザナミは国生みの際に、まず淡路島を産んだのですが、次に四国を生み出し、徳島県がオオゲツヒメを意味するのです。

この国生みの順番には意味があったのですね。

 

 

 

 

オオゲツヒメはものすごく古い神さまなのです。

四国には中央構造線と呼ばれる断層が走っているのですが、これは「大地のズレ目」ですね。

宇宙からでも確認できるになっておりますよ。

 

 

 

 

余談なのですが、もともと日本列島はアジア大陸の一部だったのですが、これを切り離して日本海を拡大させたのが、フォッサマグナなのです。

こういう地層を知っていくと、フォッサマグナって神だなあと…感じたりするのです😅

日本海も神ですね。

だから、出雲風土記に残る「国引き神話」って実話なのです。




 


さて、三貴神であるスサノオ(古事記)やツクヨミ(日本書紀)に殺されて、遺体から五穀や蚕が発生するオオゲツヒメですが、

これは食物起源説(ハイヌウエレ型神話)であり、東南アジアやアフリカなどで見られる「死体から食物が生える」というのは、それだけ古い起源を示している、ということなのですね。

 

 

 

 

つまり、オオゲツヒメはスサノオやツクヨミよりも古い神、なのですね。

 

 

 

 

これ、徳島県にも秘密があるのです。

伊勢、高野山、吉野は中央構造線にあり、大地のズレ目があるため、辰砂(しんしゃ)が採れるのです。

辰砂は水銀の鉱物なのですが、古代では「丹」と呼ばれておりました。

「丹」が付く地名や神社では、こういった鉱物が採れて、交易が盛んだったのです。



 

昨日桃太郎と吉備国のお話を書きましたが、実はこの岡山県って古代ではすごく重要な港町なのです。

ヤマト国~関門海峡を渡らないといけないとき、重要だったのが、停留できる港だったからです。



桃太郎とキビツヒコ


 

 

全国の一宮が、海辺や川辺、離島にあるのはそのためです。

瀬戸内海ルートにおいて、吉備は海流の関係で、かならず「潮待ち」をしなければいけない場所だったので、たくさんの勢力が往来していたのですね。

 

 

 

 

瀬戸内海を制したものは日本を制する」

 

 

 

 

ということで、吉備国は古代ヤマト朝廷も最後まで苦労をした場所だったのですね😅

 

 

 

 

だから…

 

 

 

 

邪馬台国は…

 

 

 

 

四国のルートを通ってきたんじゃないのかなあ、と思うのです😅



 

なお、人々が移住したのではなく、バラバラだった各勢力が卑弥呼という祭祀者の存在によってまとまっていった、というべきでしょうか。

まさにクニの始まりですね。

 

 

 

 

徳島県徳島市国府町に八倉比売神社がありますが、この八倉比売がオオゲツヒメの別名ですね。

その奥の院にある五角形の磐座が卑弥呼の墓だと伝えられております。

国府と言われるくらいに阿波の一大勢力地だったのでしょう、ここは今から2000年前なので、ちょうど卑弥呼の時代と一致するのですが、

 

 

 

 

オオゲツヒメは、

 

 

 

 

卑弥呼よりももっと古い神である、ということなのです。

 

 

 

 

アマテラスよりももっと古い神でもあるのですね😅

 

 

 

 

天照大神の葬儀が伝わる場所でもあるので、歴代の卑弥呼の誰かが亡くなった場所なのかもしれません。

 

 

 

 

オオゲツヒメは食物神なのですが、古事記では「オオゲツヒメ」で、日本書紀では「ウケモチノカミ」、先代旧事本紀では「オオミケツヒメノカミ」となっております。

ミケツカミと言えば、徳島のお向かいにある熊野の神さまですね。

もっとも古い「大いなる食物の神」は縄文祭祀の象徴でもあります。

 

 

 

 

オオゲツヒメは縄文の神なのです。

 

 

 

 

徳島県には吉野川がありますが、奈良県にも吉野川がありまして、和歌山には紀ノ川があります。

吉野川は日本三大暴れ川であり、島根県の斐伊川と同じく、川が何度も氾濫して、その土壌に食物が豊かに育つようになりました。




スサノオがヤマタノオロチを倒すというのは、水田稲作の普及を示すと言われているように、

ツクヨミやスサノオがオオゲツヒメを殺して、五穀や蚕が発生するのは、吉野川の洪水によって土壌が豊かになったことを示すのかもしれません。

 

 

 

 

 

ちなみに、徳島弁はかなり関西弁と近いです😅

わたしもよく人から、「関西の人ですよね?」と聞かれますが、「四国ですよ」というと、皆さん不思議な顔をされます。

だから、わたしはどうも関西弁を話しているらしいです😅💦

こういった方便は、生まれ育たないと、なかなかネイティブにはならないのですが、方便こそまさにルーツを記すもの、かもしれないですね。

 

 

 

 

というわけで、徳島県のオオゲツヒメのお話でした✨

 

 

 

 

ちなみに…


 

 

 

150年前まで、淡路島は徳島県だったのですよ😅

なんとなく、そっちのほうが歴史的にもすっきりしますよね笑




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