こんにちは。
今日のブログは昨日の続きです😅
ひょんなことから糸魚川の翡翠の勾玉が欲しくなったわたしは、それが松江市の老舗の石屋さんにあることを知り、それを手にすると、美保神社を訪れました。
この美保神社はエビス様の総本宮として有名な美保関の港にあります。
美保関。
こちらの美保神社にまつわる、意外なルーツを知ったのは、こちらの本を手に入れたからでした。
民俗学の巨匠、和歌森太郎先生の「美保神社の研究」ですね。
わたしはただいま日本誕生のルーツについて探っておりますが、この美保関というのは、今の北陸地方の越の国(越前、越中、越後)と出雲の国を結ぶとても交易が盛んだった地域なのです。
高志の国というのは、
ヒスイ王朝
なるものが、おそらく3000年以上前の縄文時代から存在していたのです。
その王朝の姫巫女こそが、ヌナカワヒメです。
スサノオというのは、この高志からやってきたヤマタノオロチをやっつけたということなので、ヤマタノオロチは越国の部族のリーダーだったのかもしれないですね😅
なお、
「砂の器」
という映画をご存じのかたがいらっしゃるでしょうか。
これ、ズーズー弁が事件を解くカギとなるのですが、このズーズー弁こそ、奥出雲~東北を結ぶルーツのカギともなるのです😅
ちゃんと映画のロケが、奥出雲で撮影されているのですが、
わたしはこれを奥出雲のヤマタノオロチ散策から帰ってきた夜にBSで見て、
「さっきいったところが何十年も前の映画に出てきている!」と慄きました😅
※お土産だ!
さて、エビスさまといえばコトシロヌシさまですが、出雲大社のオオクニヌシさまの息子さんで、かつての大王でもあります。
そう、日本って「帝国」なのですよ😅
部族がたくさんいらっしゃいまして、決して「王国」ではないのです。
そんな縄文時代から交易が盛んだった美保神社に祀られているのは、コトシロヌシと三穂津姫(ミホツヒメ)なのですが、ミホツヒメは大国主さまの奥さまですが、コトシロヌシのお母さんではありません。
つまり、義理の母親と息子が祀られているというのも不思議だなあ~と思っていたのですが、
数年前のNHKプレミアムで、美保神社の氏子さんの特集をしていたのです。
それを見たわたしは、おととしの年末に、美保関にある「神の小径」を散策したことがありました。
※地主社
そして、辿り着いたこちらの「地主社」には、縄文時代から存在するサークルが埋められているという伝承があったのです。
「美保神社の研究」では、「神のお墓だと伝えられている」と書いておりますが、こちらの祭神こそ、
美穂須須美(ミホススミ)
と呼ばれる女神さまなのですね。
なんと、桜が咲いておりました✨
※神の小径
わたしは、この美保神社、及び美保関の「ミホ」は、ミホツヒメではなく、ミホススミの「ミホ」だと思っております。
石川県の珠洲市の地名は、このミホススミから名付けられていたのではないでしょうか。
珠洲岬。
ミホススミは、オオクニヌシと、糸魚川の翡翠の女神ヌナカワヒメとの間に生まれた女神さまです。
まさに高志の国と出雲の国をつなぐルーツなのですね。
ミホススミは古事記にも日本書紀にも登場しない神さまですが、出雲風土記にお名前が載っております。
出雲風土記には、「高志のツツの岬から引き寄せた三穂の埼(美保関)に、天の下造らしし大神(出雲大神)と高志の国の女神ヌナカワヒメが結ばれて生まれた神、ミホススミが鎮座する」とハッキリと書いているのです。
なお、松江観光協会もちゃんとわかっていらっしゃるようで、パンフレットにも、
「地主社は美保関の産土神であり、ミホススミは祖神である」と書いております。
クリアファイルでは右上にいらっしゃって、顔を隠しておりますが、おそらく翡翠の勾玉を持っていらっしゃるに違いない😅💦
どうしてミホススミからミホツヒメになったの?というと、まず、名前が似ていたため、入れ替わってしまったこと、
そしてどうも、中世のころに流行った七福神信仰がコトシロヌシと習合したからみたいですね。
恐らくですね、
書くのをためらいますが、
「エビスさま」って、
「溺死体」なのですよ。
そうなのです、溺死体はエビスである、という伝承が古来から漁師の間で伝わっているのです。
漁師たちはそういった遺体を引き上げると、丁重に祀って葬っていたのです。
すると、運気が上がり豊漁となる、という言い伝えがあったのですね。
これは、別に日本だけではなくて、インドのガンジー川も死体を流すのですよ😅💦
ぷかぷか浮かぶ遺体のそばで、のんびりとチャイを飲んだり、沐浴したりする人たちの生活が一体化されているのです。
生と死は循環している。
縄文時代から、そういった生活が根付いていたのですね。
ヒスイ王朝というのは、そんな失われた裏日本を探るルーツでもあるのです。
その玄関口が、美保関なのです。
そして、ご鎮座されているのが、ミホススミなのですね。
※美保神社
糸魚川の翡翠というのは、おそらく、そういった縄文時代からの記憶を内包している。
翡翠の女神さまから生まれた神さまがご鎮座しているので、出雲地方は美保岐玉などの赤と青のめのう加工が盛んだったのですね♪
では、ミホススミとコトシロヌシの関係はというと?
そう、ご姉弟なのです😅
兄妹でもあったのかもしれないですね。
ちなみに、波平さんをスサノオに例えると(なぜ例える)、
マスオさんがオオクニヌシ、
タラちゃんがコトシロヌシということです。
もしも妹やお姉さんが生まれていたら、それがミホススミだよ、ということですね✨
カツオは歳神さま、
ワカメちゃんはウカさま(お稲荷さん)ですね😆
あら、なんかとっても縁起の良い一家ですね♪←怒られるぞ
なお、鳥取県の一宮、倭文(しとり)神社のシタテルヒメも同じくご兄妹となります。
※倭文神社
オオクニヌシさまは180人もお子さんがいらっしゃるので、てんやわんやですね😅
なお、オオクニヌシという名前は、世襲制でして、オオクニヌシさまが超絶浮気者という意味ではなく、何代にもわたって伝えられている話を、「はしょっている」のです😅
※本殿の真裏
ということで、勾玉を持って、本殿の真裏で女神さまに手を合わせてきました✨
そして、ミホツヒメの幸魂を祀っている幸魂社にも手を合わせてきました。
とても優しい雰囲気でした✨
今回の話はあくまでも「そういった説もある」ということで、可能性のひとつとして、「ふーん」くらいに留めておいてくださいね😅
こういった「ふーん」というものが積み重なってくると、ある日、「真実への扉」が開くのかもしれません。
そして気が付きました。
美保神社の鳥居の直線上に、地主社は建っている、のですね。
なお、こういった「地名」に神のルーツが残されているケースは割と多いのです。
例えば、
徳島県の「阿波(アワ)」って、
オオゲツヒメがルーツなのです😅
あ、わたくし、母が徳島なのですが、アワというのは、粟のことを指すのです。
徳島県は粟の国、なのですね😅
これは、オオゲツヒメが徳島県に移り住んだ、のです。
なお、古事記ではスサノオに殺されたことになっておりますが、日本書紀ではツクヨミです。
※美保関の灯台
そして、美保関にはとっておきのパワースポットが神の小径以外にもございます。
そう、美保関の灯台にある、地之御前ですね✨
※沖之御前
地乃御前はコトシロヌシが釣りを楽しんだりしていたところなのですが、この辺りで、おそらく、コトシロヌシが船から飛び込んで「隠れた」場所なのだろうと思います。
そうです、国譲りの舞台なのです。
コトシロヌシが七福神のエビス神と習合したのは、そういった意味があるのかもしれないですね。
溺死体は神として重宝され、丁重に祀られた。
すると、運気が上がり、豊漁となるという伝承があったからです。
この美保関というのは、古代からあらゆる神々のルーツを内包している町、なのかもしれないですね。
だいこくえびすの両参り。
ぜひ、出雲地方を訪れたときには、美保神社を参ってくださいね✨
特に北陸や東北の皆さま、
第二の故郷としていらしてみてください♪