日本誕生よりも前の記憶を綴る、古事記について | 運の良い座敷童子的な生き方

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運の良い経理事務。 星を読みながら古代史の旅をしています。生まれた時の南の天頂に木星があります。

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雨がしとしと降っておりますね😅

明日は新月ですので、ぜひお空にお願いをしてみてくださいね♪

 




さて、今日は日本最古の史書、古事記についての考察です。

古事記を語る上で避けられないのが、稗田阿礼(ひえだのあれ)です。


※白蛇つきの経島



学問の神、アメノウズメの末裔であり、天武天皇に仕える舎人(警備や雑用をするひと)と伝えられています。

 

 

 

 

 

実在していたかどうかはわからず、江戸時代には女性説もありました😆

 



 

 

さて、古事記は今から1300年ほど前に編纂され、全て漢字で書かれています。

これを読み進めていくと、日本の神社と歴史が密接に絡みついていて、わたしたちの祖先を知る原型となっています。

 

 

 

 

 

古事記とは、稗田阿礼の記憶をもとに、太安万侶(おおのやすまろ)が記したものです。


※太安万侶(明治時代の絵師 菊池 容斎)

 

 

 それを「古事記伝」として35年もの歳月をかけて、読み仮名をつけて解説したのが本居宣長(もとおりのりなが)ですね。





古事記伝は大ヒットして、庶民に広く読まれるようになりました。

 

 

 

 

 

同じ時期に編纂された日本書紀は、海外向けに書かれた天皇の正史であると言われています。





よってイザナギ、イザナミの国産神話はあるのですが、神話の描写がとても少ないのです。

というのも、天皇が誕生するよりも前に日本の神話が存在すると言うことは、都合が悪かった、という説があるようですよ😅

 

 

 

 

 

つまり、古事記は天皇に寄り添っていない伝承である、ということです。

その四割を占めるのが出雲神話です。


※真名井遺跡

 

 

 

つまり古事記において、出雲地方は特別な場所であった。

出雲は神話の国であり、日本誕生よりも前に古代の日本では一大勢力を誇る豪族が存在していたのですね。


※熊野大社 旧上の宮

 

 

その末裔が現在の出雲国造こと、出雲大社の千家家と北島家です。

 

 

 

 

 

国造とは、現在ののルーツとなる統治機構のことですね。

現代まで残るのは、出雲国造以外には紀伊国造と阿蘇国造しかありません。



 

出雲主人公はスサノオオオクニヌシです。

須佐之男命(スサノオ)は国の英雄として、

大国主(オオクニヌシ)は国土開発の神として描かれています。

 

 

 

 

つまり、古代の日本では、「国譲り」が行われているくらい、

天つ神が羨むほどに発達していた。

出雲は天から神が降り立ち、国作りをした最初の場所なのです。






古代の一大勢力を作り上げたのもやはり神、

それを譲り受けたのもやはり神、

というわけです。


※ヤマタノオロチ公園


 

しかし、日本書紀ではこの国作りが欠落しています。

 

 

 

 

つまり、「天孫降臨」によって天皇家の先祖が天から降りてくることが日本書紀では重要だったのに対し、

古事記のメインシーンは主に須佐之男命と大国主、さらにヤマトタケルがメインなのですね。


※火の鳥ヤマト編




つまり、

古事記と日本書紀では、ヒーローが違うのだ、とも言えます。

 

 

 

 

 

戦争をせずに話し合いのみで国を譲った大国主の器の大きさと、

天から降り立ち、人々を災害のピンチから救った須佐之男命の躍動感。


 

 

 

それが古事記の四割を占める部分です。

つまり、日本書紀では描かれなかったメインテーマは、「出雲国の滅亡」とも言えます。


※神魂神社

 



勢力圏はその後、出雲からヤマトへと移ります。

ヤマトは奈良県とも、九州とも言われておりますね😆♪







中国の歴史書では、有名な邪馬台国の存在を記した「三国志」に、この時期に日本では非常に激しい戦いがあったと書かれています。

俗に言う 「倭国大乱」ですね。

 

 

 

 

古事記でも、大国主の御子神であるタケミナカタが、長野県の諏訪まで追い詰められた記述があります。

 

 

 

 

古事記とはつまり、滅びゆく出雲の鎮魂の物語である、とも言えます。

平家物語が平家の鎮魂であるように。

 

 

 

 

稗田阿礼が伝えた古事記とは、

「日本誕生よりも以前に日本という国は確実にあったのだ」という神話を現代に伝えてくれているのです。

 

 

 

 

そして出雲を世界へと広めたのはパトリック・ラフカディオ・ハーンこと、小泉八雲です😆✨


※小泉八雲と妻セツコさん




出雲大社も、小泉八雲さんには、とてもとても、とっても、感謝をされているのですよ✨

 

 

 

 

日本という国には、高天原神話よりも先に、栄えた世界があった。

まさに天地開闢。

 


 

 

というのも、わたし、小学生のときに、神話を元にした漫画を描いていたのですが、漫画のタイトルが、天地開闢だったのです😅






いったいどこで拾ってきたのか😅?

もちろん、天地かいびゃく、という平仮名混じりですよ。

 

 

 

 

そして長男の名前も古事記から取っています。

けっこう皆さんのブログにもしょっちゅう出てくるメジャーな名前です笑





と言うことで、これからも、

古代への鎮魂を胸に、

そして遠い小学生のときの記憶を頼りに、

古事記を辿る旅をひっそりとしていこうと思っています。




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