イザナミのお墓を目指して、比婆山登頂 後編 | 運の良い座敷童子的な生き方

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こんにちは。

ついに、比婆山の登山口に辿り着きました。


前回はこちらから。


ヒバゴンや熊に怯えつつ、登頂スタートです。

この色褪せた看板を読んで驚きました。


ここって黄泉比良坂の伝承もあるんだ❗️



イザナギが妻を黄泉の国へ追いかけ、逃げ帰って訣別するまでの、一連の古事記の舞台が残っているようです。

さあ、元気に登りましょう❗️

ちなみに、こんな軽装で登っていますが、れっきとした登山だったんです😅

太陽の光がカメラに反射して、応援してくれております。

大丈夫、熊になんて負けないわ❗️

千引岩を経て御陵は2.5キロですって。


けっこう歩くわね😅

ふたりはずんずん進みます😅

早すぎる‼️

↑この木に、ビクッとしたんです。
千と千尋に出て来た、4本足歩行の顔なしに似てませんか?


それにしても、この山、不思議な空気が漂っています。
エネルギーが二層式なんですよ。

何かすごい巨石が見えて来ました‼️


これが千引の岩戸ですね。

ここは、夫婦の訣別の舞台になります。


変わり果てた姿で黄泉の国から追いかけてきた妻を、イザナギは動かすのに1000人かかるという巨石で、黄泉比良坂を塞いでしまうのです。



二人は岩を挟んで、叫びます。



「愛しい夫よ❗️

こんなことをするのなら、あなたの国の人間を毎日1000人殺してやる」



「愛しい妻よ❗️

お前がそうするなら、私は毎日1500人産ませて、1500の産屋を建てようぞ」



こうして、二人は永遠に離別するのです。

そんな悲しい神話の舞台が目の前に‼️

まさに、これが。

と言うことは、この岩の向こうは…

黄泉の国…‼️

とか感傷に耽っている間に、夫と娘はもはや向こう側に。


待たんかい❗️

太陽が明るく、道を照らしてくれています。



本当にこれが、ありがたいのです。



山はどんどん深くなります。

島根の黄泉比良坂そっくり‼️

あそことここってどこかで通じているのかもしれないわ。


向こうと違うのは、お茶とお菓子が出てこないくらいだわね😅


揖夜神社

山が深くなるにつれ、さすがの旦那も「熊鈴を持ってくれば良かった…」と呟いています。



旦那よ、我が家はそんなもの持ってないぜ😅



その時、気が付きました。

背中からチリンチリンと音が鳴っているのです。

スサノオのお守りです‼️



今年3月に須我神社で買ったお守りが、背中のリュックに付いていたのです。



この鈴が熊からわたしたちを守ってくれるに、違いありません。

あと一キロ‼️
凄まじい坂道が延々と続きます。



次第に、周囲から音が消えていきます。



久しぶりに、あの感覚が襲ってきました。

しんどいわ…。



身体の奥から聞こえるのは、心臓の音のみ。



この8年、どれくらいこの感覚を経験して来たんだろう。



この時浮かび上がってくるのは、同じことなのです。



わたし、いつまで巡礼できるんだろうか。


もっと、もっと、体力付けないと。



そればかり。

もっともっと体力と筋力を付けて、頑張らないと、と思ったその時。

ついに‼️

到着しました‼️

頑張りました‼️

なんて達成感‼️



まずは手を合わせて、持ってきたお水をお供えします。



あら、誰かが白菜を持ってきていますよ😅

そして、これが‼️


伊邪那美御陵‼️

分かりますか。

丸く円になって、古墳のようなものがあるのです。



この木のうねり具合‼️



周囲は大きくきれいな円を描いて、中には決して入れないようになっていました。

ちゃんと結界が張られています。

周りは、全て落葉樹。


明るく地面を照らし、黄泉の大神の御陵があるのに、辺りは太陽の日差しで燦々としているのです。

ここに来るまでトラブル続きで、途中から、もう今日はダメだ、諦めよう、と思っていたのですが、まさかの旦那が諦めませんでした。


嬉しいです😆


イザナミが葬られた比婆山は、想像以上に明るく、空を覆うような影もなく、おどろおどろしい感じは全くしませんでした。


何て意外‼️
ゆっくり、太陽が傾き始めています。
やはり、あの太陽はアマテラスなんでしょうか。


お墓を拝めて良かった。
また、会いにきます。


神話の一家に救われた、わたしたち家族でした。