3月の活動報告と2022年度まとめ
どうも遊木です。
年度末ですね。
今回は月の報告と、最後に年度まとめを簡単にします。
……1年が本当に早い……(ガクブル)
□制作関連
ネームの修正&追加中です。
一回に提出するネームの最長記録は97pですが、今回はそれを大幅に超えます。最長記録達成です。ひぃぃ……。
といっても、そのうちの3分の2はほぼ雛形が出来上がっている状態なので、ゼロベースから97pを描いた時よりは楽だと思いたい……。おも…い…たい。
その他には、漫画背景の制作時間(トーンまで含む)を掴むためにタイムアタックをしてました。
↓の場合、1枚目は2時間かからないぐらいで出来ますが、2枚目はフリーハンドと直線を交互に使うせいか、3時間強はかかります。
それぞれ「完璧!」というよりは「まぁちょっと妥協してるけど」ぐらいの仕上がりなので、出来ればもう30分ぐらい早められればと思う次第。
まだ、一番時間を使う箇所を掴めていないので、空いた時間を見つけてサンプルを増やしていく予定です。
あと、ようやく去年の11月に行った鋸山ハイキングのエッセイ漫画をあげました。
pixivに更新してあります。
□「幻の写真家チャールズ・ウィード 知られざる幕末の日本風景」展
横浜開港資料館で開催されていた特別展です。
今回の展覧会は、幕末の日本を撮影したアメリカの写真家チャールズ・ウィードの未公開作品が、相次いで見つかったために開催されました。
チャールズ・ウィードは、大型のガラスネガを使用する「マンモス・プレート」と呼ばれるカメラを使用し、幕末の日本を撮影していたようです。一般にほとんど知られていないことから、“幻の写真家”と呼ばれているよう。
実は、昔の写真家の展示ってすごくありがたいんですよね。今回も取材の一環でお邪魔しましたが、私が知りたいのは客観情報以上に、当時の空気感なんですよ。文献や資料からは読み取れない、その時代に流れる空気や、当時の生活のスケール感、街の雰囲気とか、そういうものが知りたい。写真は、今の私たちが絶対に触れることが出来ないものを、ありのまま伝えてくれます。
ぜひ、今後も開催して欲しい。
□六本木クロッシング2022展:往来オーライ!
久しぶりに森美術館に行ってきました。
「人・文化・自然のカラフルな交差」としてるだけあって、様々な表現やコンセプトの作品が展示されており、非常に刺激的な展覧会でした。
前回、森美にお邪魔したのは2020年に開催された「未来と芸術展」ですが、それよりはもう少し噛み砕きやすい作品が多かった印象です。
いくつか印象に残った作品をご紹介。
青木千絵氏 作
漆の美しさと、造形のインパクトが頭に残る作品でした。
私は元々、肉体の造形美と、ふとした時に感じる不自由さや不気味さの表現が好きです。特に「不気味と感じつつも、紙一重で美しさが勝つ」という表現に魅力を感じるのですが、今作はそのバランスが非常に私好みでした。
例えば、これが木だったり鉄だったり、他の媒体だったら美しさの成分が足りなかったと思います。漆をここまで磨き上げているからこその「美」の成分が、とても良かった。
やんツー氏 作
この作品は、自律搬送ロボットが複数のオブジェの中から1つを選択し、展示・撤去するインスタレーションです。
視覚的な面白さ、コンセプトの掴みやすさ、時代性、皮肉性、どれも非常に優れていると思いました。
個人的には皮肉の要素が、シニカルではなくアイロニーとしてまとめられていることに好感が持てます。
かなり前から「美術作品はキャプションに支配されている」という考え方はありますが、今作はそこからさらに踏み込んで、テクノロジーの進歩と人間の価値観、これらの関係に対する問いかけが追加され、ユーモアかつ直感的に鑑賞者に伝わるよう、設計されていました。
AKI INOMATA氏 作
今作は、ビーバーが齧った木材を、彫刻家、自動切削機を用いて3倍のサイズに複製し、並べて展示するというもの。
ビーバーだけでも、彫刻家だけでも、機械だけでも完成しないこのオブジェの作者は一体誰なのか。
この問いかけは、創作と科学、双方向からの視点があることによって独特なユーモアを孕み、一方では、作品のオリジナリティ、制作者の権利などが曖昧になりつつある現代に、創作行為の在り方について問題を提起する鋭い作品となっています。
やはり、現代アートと理系は相性が良いと感じました。もっと若い頃から展覧会に足しげく通っていれば、アートと理系の関わり方についてもう少し見識を深められたのになぁと。そうしたら、多分卒業制作は全然違うものになっていたな……。
質量のある現代アート展は、今後も定期的に通いたいですね。
脳みその活性化と、価値観のデトックスに丁度良いです。
インスタに他の作品の写真も更新しているので、よろしかったらそちらもどうぞ。
□ぐるり伊豆半島旅行
詳細は前回の記事で書いているので、そちらをどうぞ。
伊豆良いですね~。また行きたい。すぐ行きたい。
□横浜創作オフ会再開を願う会
なんとか開催できて良かったです。
もともと引きこもり気質だったRWが、外部との関わりを持つきっかけとなったのが横浜創作オフ会です。これはサークル全体にとっても、メンバー個人にとっても、大きな変化であり、必要な変化でした。オフ会から受けた刺激が沢山あります。
コロナ禍にならなければ、2020年に記念すべき第10回を迎える筈だったのに……という想いを、この3年間ずっと抱えてきました。今回の「願う会」が開催出来たことで、ようやく再スタートが切れた気がします。
横浜創作オフ会の今後については、幹事がいろいろ書いているのでそちらをご覧ください。
□日帰り水戸の旅
諸事情により水戸に行ってきました。
梅の見頃からは外れますが、偕楽園と県立歴史館、弘道館、千波湖を見てきました。
めちゃめちゃ天気が良く、散歩には丁度良い気候で、水戸の歴史を勉強しつつ、千波湖では野鳥観察も出来て、なかなか充実した日帰り旅だったと思います。
水戸といえば納豆と黄門様のイメージですが、思っていた以上に梅もプッシュしてました。その理由も納得するぐらい、偕楽園以外にも至る所に梅が植えられており、これは時期が合っていれば本当に見事だったろうなぁと……変な季節に行ってすみません。次の機会があったら、ぜひ梅に合わせてお邪魔します。
初めに偕楽園、次に歴史館で資料や旧水海道小学校、旧茂木家などを見学しました。
その後は千波湖の畔を散歩して、梅ソフトを食べました。ご当地アイスの中ではかなり上位に食い込む美味しさでした!
あと、千波湖は野鳥の数がすごかったです。野生の動物園だった。
そこいら中にカモが歩いてるし、ウ、サギ、白鳥や黒鳥までいました。……野生の黒鳥なんて初めて見たよ……。
畔を散歩中、マガモ5匹が突然グワッグワッ言いながら暴走している場面に遭遇し、なんだかすごく面白くて爆笑しました。
そして最後は弘道館へ。
水戸藩は、本当に勉学に力を入れていたことがわかりました。そもそも日本は、寺子屋など、“学び”に対して各国とは一味違う積極性を昔から持っている印象があります。しかし、その中でも「水戸学」がわざわざ別物として呼ばれるのは何故なのか……。いまいちピンときていなかったのですが、弘道館などで実際に行われていたことを知り、確かに、一味違う“学びの型”が水戸にはあったんだと感じました。
今回はなんちゃって知識で突撃したので、次にお邪魔するまでには、もう少し歴史の勉強をしておきます。
他の写真はインスタに更新しています。
□花見
今年は桜の開花がかなり早かった気がします。昨日、大急ぎで花見をしてきました。
ちょっと心配でしたが、まだ満開のものもあって良かったです。ただ、場所によってはかなり葉桜になっていたので、多分本当にギリギリだった……。
散り際だったためか、たいした風がなくても美しい桜吹雪が見られて大変風流でした。
■2022年度まとめ
この1年は、コロナで停滞した様々なものを、少しずつ取り戻そうとしていた年だった気がします。同時に、ポストコロナに向けての必要な準備を進めていました。
この3年間で世間の常識が変わったことはもちろん、個人の活動にも相応の変化があり、双方を踏まえて「RWとしてのポストコロナ」を考え、メンバーで話し合ってきました。
来年度からはその内容を軸にしつつ、一方で、どんな環境においても揺るがないサークルの理念は忘れずに、活動を続けていきます。
ここ数年は世情を踏まえ、活動についての発信も最低限にとどめてきました。2023年度からは以前のように、可能なら以前より活発に、サークルについての発信をしていければと思っています。
サークルとしても個人としても、「コロナ禍の間にこんな準備をしていたのか」「温存していた力を発揮した」と思ってもらえるような1年を目指していくので、今後ともどうぞよろしくお願いします。
aki