晩夏の夕焼け

鮮やかな夕焼け

旅立ちの夕焼け

俺たちは

傾く陽射しを

堂々と

浴びていた

12才の夏

「必ず 会おう

甲子園で」

あの頃の俺たちには

夢ではなかった

その先

もっと先

ずっと先に

俺たちの夢は

輝く

あれから幾年

俺たち

まだ

先の先

ずっと先を

追い求めている

いまだに青春

人生の甲子園は

敗者復活が

許される

負けても負けても

立ち上がる

敗者の痛み

俺たちは

沢山 知っている

明日に向けて

あのボールを

思い切り投げろ

先の先まで

夢の先へ



今 夕焼けを

一人で見ている

きっと 奴らも

見ているだろう

俺たちは

来年も

夏の予選を目指す

来年に

一度しかない

夏を勝つために

プレイボール!

私はもう何年も夢をみたことがない。

数年前から不眠がひどく睡眠導入剤を服薬していることが原因。

確実な睡眠と引き換えに夢を失った。

そのことを深く考えたことはほとんどなかった。

でも彼女が夢で苦しんでいる。

少しでも彼女の気持ちに近づきたい。

そう思って、昨晩睡眠導入剤を飲まなかった。

眠れなかった。

馬鹿な私です。

子供みたいです。

でも、そうしたがった。

夢に苦しめられることがどんなに辛いのか?

知りたい。

知りたい。

朝は

すべてを

洗い流すように

真っさらな

新鮮な

希望を

予感させる

昨日

流した涙は

すでに

過去の産物

辛さ

悲しさ

寂しさ

絶望

せめて

眩しい陽射しの中で

棚上げする

ちょっとの勇気と

僅かな手応え

生まれるのだ

人は毎日

生まれるのだ

自分自身で

生まれるのだ

初めての朝

眩しいはず