今日は、喜多方ラーメン関連商品を製造販売する、喜多方らーめん本舗さんのチルド商品「喜多方らーめん あっさり醤油味」をいただきます。
いよいよ大好きなあっさり系醤油ラーメンの本丸「喜多方ラーメン」の登場に加え、喜多方らーめん本舗という、喜多方ラーメン代表みたいな社名のメーカーが販売する商品なので、今日もとても楽しみです。
喜多方ラーメンについて
もはや日本で知らない人などほぼいないという喜多方ラーメン。
言うまでもなく、喜多方ラーメンとは福島県喜多方市のご当地ラーメンです。
有名すぎて、日本三大ラーメンのひとつにも数えられています。
前にも聞いた気がするけど、日本三大ラーメンっていつ、誰が決めてるんだろう?
前に何度か説明した気がするけど、ご当地ラーメンブームで脚光を浴びた順に、札幌、喜多方、博多が日本三大ラーメンと決まったらしいよ。笑
福島県は、県内を南北に走る阿武隈高地や奥羽山脈に隔てられた3つの地方からなり、東側は海沿いの浜通り地方、県の中央部分が県庁所在地のある福島市や郡山市がある中通り地方、西側が会津地方です。
浜通り地方や中通り地方というのは、天気予報とかで聞いたことがある気がします。
同じ福島県でも、それぞれの地方が山地で隔たれていて気候風土が全然違うから、その日の天気予報もまったく別なんだよ。
喜多方市は西側の会津地方のいちばん北=つまり県の北西端に位置しており、山形県の米沢市や新潟県の新発田市と隣接しています。
一日の寒暖差が大きい典型的な大陸性気候で、冬は降雪量も多く-15℃前後にまでなる日が多い一方、夏は35℃以上の猛暑日も多く、冬は寒く夏は暑いという土地柄です。
蔵がたくさん立ち並ぶ「蔵の街」としても有名よ。
観光ガイドに蔵の街並み散策について載ってるわ。
そうなんです、一日の寒暖差の大きさを活かして酒造りや味噌造りが盛んで、酒蔵や味噌蔵が建てられ、今に残ってるわけですね。
そんな素朴なまち喜多方市のご当地ラーメンの特徴といえば、今さら説明するまでもないですが、スープは豚骨や鶏がらを炊いた清湯スープで、お店によっては煮干しのだしを合わせるなどした、あっさりしたオーソドックスな醤油スープです。
麺は、縮れの強い平打ち中太の熟成多加水麺が使われます。
福島県も山形県も同じ東北地方だからなのか、以前作った山形のラーメンとも似てるし、佐野ラーメンとも特徴が似てますよね。
それは、以前の記事で扱った山形の「琴平荘」、佐野ラーメンの「森田屋総本店」のことですよね。
どちらもあっさりした醤油味で喜多方ラーメンとも特徴がよく似てるよね。
似ているけど、ルーツが同じとか、互いに影響したり影響されたりというのはなく、各々独自に発祥し、発展したご当地ラーメンになります。
しいて共通点をあげるなら、夏は暑く冬は寒い土地柄ということで、そういう気候の土地に暮らす人たちの味の好みがそもそも似ているのかもしれません。
喜多方ラーメンの発祥は昭和2年の志那そばの屋台だそうで、歴史はかなり古く、当時食堂を営んでいた店がその屋台に倣って志那そばをメニュー加え広まったことから、喜多方ラーメンのお店は「○○食堂」という屋号が多いんだとか。
「坂内食堂」が超有名だけど、ほかにも「松食堂」や「まこと食堂」「食堂なまえ」なんて屋号もよく耳にします。
さて、今日作るのは「喜多方らーめん本舗」というメーカーの商品です。
実在するお店の味を再現したものではないですが、上記したような喜多方ラーメンの特徴を踏襲した商品になっているものと思われます。
「喜多方らーめん本舗」という喜多方ラーメン代表みたいな社名のメーカーさんが、どんなコンセプトの喜多方ラーメンを作ってるのか楽しみだよ。
パッケージの中身と具材
パッケージには「平打ち熟成麺はのどごしが良くコシがある」とか「鶏がらの旨みに魚介(煮干し・昆布・鰹)の旨みをあわせた、あっさり醤油スープ」などと書かれています。
喜多方ラーメンは豚骨清湯スープが一般的ですがスープの原材料欄にポークエキスの文字は見当たらないので、こちらの商品は鶏がら主体で海産物の旨みを加えた喜多方ラーメンがコンセプトのようです。
パッケージの中身は、トレーに乗った麺と液体スープ2食分です。
麺
見た目は、やや色が白っぽくて中太の平打ちちぢれ麺で、加水率も高そうです。
喜多方ラーメンらしい麺になっているようですね。
麺の量ですが、今回は期間限定発売なのか通常120gのところ60g増量中とのことで、ラッキーなことに、1玉あたり150gあります。
お店の麺の量は160gから180gぐらいが普通ですので、かなりお店の量に近く満足感ありそうです。
ちなみに、チルド商品では標準が110gほどです。
150gならお店で食べるのとあまり変わらないから十分満足できそうです。
スープ
液体スープを丼に絞り出したときの印象ですが、濃縮された鶏がらの風味とともに、醤油の清々しさと、やや鼻につんとくる酸味のような香りを感じます。
醬油のタイプによって酸味を感じるものもあるよ。
塩味を和らげ、味をひきしめる働きをするんだ。
スープの量ですが、270mlの湯で希釈するとあります。
麺だけ150gに増量されているので、スープと麺の量のバランスが少し悪いですね。
商品パッケージの中身の説明は以上ですが、麺、スープときたついでにトッピングの具材についてもここで書いてしまいます。
トッピング
パッケージにトッピングの具材は含んでないので、当然ながら自分で用意します。
せっかくなので喜多方市内の有名店、坂内食堂さんや松食堂さん、らーめん一平さんなどでトッピングされてるのと同じような具材をチョイスしていきます。
自家製 豚バラ焼豚・・・・・3-4枚
メンマ・・・・・適量
刻みネギ・・・・・適量
喜多方ラーメンの焼豚といえば豚バラ肉ですよね。
チャーシュー麺じゃないのに焼豚が3-4枚ってのが嬉しいです 💕
具材は焼豚とメンマとネギだけなのね。
最近は山みたいに肉や野菜がどっさりのラーメンもよく見るけど、これはシンプルでいいわね。
実食レビュー
お待たせしました、ラーメン出来上がりました。
盛り付けは喜多方市内の各有名店さん風に寄せてあります。
どうですか、なかなか美味しそうでしょう。
きゃー、めっちゃ美味しそう!
いかにもあっさり味の黄金スープがたまらないわ。
チャーシューをランダムな向きで四方に配置してる感じや赤い龍の丼の感じが、喜多方市内の有名店の一杯を彷彿とさせてくれますね。
まずは丼全体の景色をじっくり鑑賞します。
写真撮影する場合もそうですが、麺がのびるので慌てずゆっくり急いで。笑
丼に顔を近づけると、さっきまでの酸味のようなものはもうなくなっています。
茹でた麺をスープに沈ませるときに麺の小麦成分がスープに溶け出して、うまく中和されたのかもしれません。
ボンゴレやペペロンチーノでは、パスタの茹で汁をオイルに加えることでソースをとろりと乳化させるけど、それと似たような効果かもしれないね。
前も誰か言ってたけど、店長さんはイタリアンにも詳しいのね?
そしてスープをひと口いってみます。
原材料にポークエキスが使われていないので、普通の鶏がら醤油ラーメンという感じですが、まぁこういう喜多方ラーメンがあってもいいかと思います。
原材料には煮干しや鰹、昆布エキスの記載もありますが、海産物の風味は控えめで、後味で微かに和風テイストを感じる程度でした。
では、みんな大好き(笑)麺リフト、いきます。
毎回言うけど、僕もコレいつもやってます。
お店の人に「早く食べないと麺がのびるだろ」って苦笑いされるやつですね。
やや色白で、いかにも加水率が高そうな中太ちぢれ麺ですね。
そのまま口に運ぶと、ぷりっとして噛めばもっちりで、とても美味しいです。
まとめ
できればごく普通の鶏がら醤油味でなく、豚骨の風味も加えてほしかったんですが、醤油味が薄味な感じと、もっちりした多加水ちぢれ麺は喜多方ラーメンらしさが出ていて、まぁまぁ美味しい一杯でした。
作ってる途中は少し疑心暗鬼になったけど、普通に美味しい喜多方ラーメンだったってことだね。
喜多方らーめん本舗さんから「蔵熟成らーめんスープ しょうゆ味」という小袋の液体スープも販売されていて、こちらは豚骨清湯スープでやや甘みのある醤油味なので、お店風レシピなどでよく利用しています。
他に喜多方ラーメン味噌味も販売されてますし、SAなどでお土産用として売っている箱入りの商品も多数扱ってるので、機会があればまた今度いただいてみたいです。
大変美味しゅうございました。
今日もごちそうさまでした