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らくやの楽屋のブログ

「らくや」の活動をお知らせしたり、「らくや」メンバーがそれぞれの活動をつづります。




らくやの「楽屋」4回目
2012年12月7日(金)〜12月10日(月)
@京王井の頭線・東松原 Broader House

4名のキャストのうち、出ずっぱりの役が2人おります。

あとの2人も、長い間、舞台に立っています。

4名全員出演しているシーンも、長いです。


本当、サッカーみたいです。

役者それぞれの位置と、パスの出し方・・・。

パスといっても、台詞や目線のやりとりというよりも、

空間を支配するエネルギーの投げ合い・・・といった感じです。


扱うエネルギーの大きさも、0か100か・・・?

少しでも誰かが迷うと、急に消えてしまうのです。

まるで、相手に得点を許してしまった瞬間!!


「野球は、筋書きの無いドラマだ」という名言がありますが、

芝居って、「筋書きはあるけど、ボールの無い球技」みたいなものかもしれません。


がんばれ、俺たち!

おめでとう、グランパス!


いよいよ、本番2週間前に突入しました!

最終調整といいますか、突撃準備といいますか、

各々、静かに、確実にテンションをあげております。


しかし、芝居は生物(なまもの)ですので、

コンディションなどの不確定要素とどうつきあうか?

も、意識して調整していかなくてはなりません。


らくやは、『楽屋~流れ去るものはやがてなつかしき~』

が好きな方でしたら、どなたでも参加できます。


しかし、公演に出演するには条件があります。

「お客様に対する責任を自覚すること」です。

お客様を前にして、調子良かった、悪かった・・・という言い訳はできません。


不確定要素にも自然に対応できる、役への当事者性を求めて、

粛々と稽古場で実験を続けております。


戯曲が発表された1977年。

当時は、明治生まれの人々も活躍されておりました。

日露戦争の頃に生まれ、大正デモクラシー、金融恐慌、太平洋戦争、戦後の復興・・・と、まさに身をもって激動の20世紀を生き抜いてきた皆様です。



松本清張の『昭和史発掘』というノンフィクションを読んでおるのですが、『朴烈大逆事件』という一遍がズキーン!と、きました。

関東大震災直後に大逆罪で捕まったアナーキスト・朴烈金子文子 を扱った作品です。

関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件は、震災後の混乱の中、米騒動的な暴動勃発を危惧した政府筋が、政府にむかうであろう民衆の混乱の矛先を朝鮮人に向けさせようと演出したのではないか?・・・という見解ではじまります・・・。



その後、国際社会からの非難をかわす手段のひとつとして日本政府は、朝鮮人のアナーキスト・朴烈とその情婦金子を皇族暗殺未遂の大逆罪=死刑に追い込もうとします。



その後、朴烈は小説みたいに数奇な一生を送ったのですが、一方の金子文子。

明治、大正時代の人なのに、むちゃくちゃリアルに「激しい女」です。



話はかわりますが・・・らくやの公演は「激しい、いい女」たちの火花散らす舞台をお見せしますよ!