戯曲が発表された1977年。
当時は、明治生まれの人々も活躍されておりました。
日露戦争の頃に生まれ、大正デモクラシー、金融恐慌、太平洋戦争、戦後の復興・・・と、まさに身をもって激動の20世紀を生き抜いてきた皆様です。
松本清張の『昭和史発掘』というノンフィクションを読んでおるのですが、『朴烈大逆事件』という一遍がズキーン!と、きました。
関東大震災直後に大逆罪で捕まったアナーキスト・朴烈
と金子文子
を扱った作品です。
関東大震災直後の朝鮮人虐殺事件は、震災後の混乱の中、米騒動的な暴動勃発を危惧した政府筋が、政府にむかうであろう民衆の混乱の矛先を朝鮮人に向けさせようと演出したのではないか?・・・という見解ではじまります・・・。
その後、国際社会からの非難をかわす手段のひとつとして日本政府は、朝鮮人のアナーキスト・朴烈とその情婦金子を皇族暗殺未遂の大逆罪=死刑に追い込もうとします。
その後、朴烈は小説みたいに数奇な一生を送ったのですが、一方の金子文子。
明治、大正時代の人なのに、むちゃくちゃリアルに「激しい女」です。
話はかわりますが・・・らくやの公演は「激しい、いい女」たちの火花散らす舞台をお見せしますよ!