ある日の取材。
井上尚は大橋ジムで体を動かす選手たちをぐるりと見渡しつぶやいた。
「あまりシャドーボクシングをやらない。自分はすごい時間をかけるんですけどね」。
何事でも同じで、慣れてくると基本がおろそかになる。
特にシャドーボクシングは一人で淡々と繰り返す作業。
ミット打ちや実践練習とは異なり、パンチの感触はなく、面白みもない。
井上尚いわく「地味な練習」だ。
「みんな、大事さを分かっていない。まあ、分かっていたとしても、なかなかできないんですよ」。
日々、高い集中力を保ち、一人黙々とやり続けることがどれだけ大変なことか。
「天才」という言葉を嫌う井上尚。
派手なKO勝利の裏には、計り知れない地味な練習がある。
5月8日(水)・中日新聞朝刊・取材ノート
ブラジル体操だけではなく、全ての練習の目的を何度も何度も繰り返し説明し、回数を重ねる毎により一層理解が深まっていくようにしていきます。
それでは、今日の2部練の様子をどうぞご覧下さい。
◆ハードワーク(強化練習)
◆アウトプット(通常練習)