【楽爺夜話…219】「この方法で良いのだろうか？」

楽爺の夜話⑯

相場を始めて3-5年、さらに1-2年も経ってくると、
少しずつ判断力や辛抱強さ、それに冷静さなどが身に付き、
投資家としての必要な能力がようやく備わって来るようになります。

これで確実に利益が出るのか？というと、これが不思議なのですが、
ビギナーズラックがどんどん少なくなって、利益が出しづらくなります。
それはスキルが身に付いたことで、心に余裕が出来たことによります。

この「心の余裕」の部分に、我や思い込みが入り込んで来て、
これならバッチリだって、身勝手な思いが増幅する余裕が生まれ、
身勝手なダメダメのトレードをしてしまうからなのです。

相場の動きにもよりますが、おそらく殆どの人が、
というか、上手な人のほとんどの人が言い換えたほうが良いですが、
利益はどれくらい出ているのか？ってことになると、トントンでしょう。

正しいことをしっかりと守って、頑張ってトレードをしても、
ほとんどの方が、トントンかちょっとプラス程度しか出来ないのです。
そこで出てくるのが、「この方法で良いのだろうか？」です。
そして、他の方法を模索していくことになります。

自分のやっている手法は、本当に正しいのだろうか？
自分には投資の才能がないから勝てないのかな。
ほぼ全てのルールを守ってトレードして、それでも勝てない。
もっと他の方法が有るに違いないと、別の方法を模索してしまいます。

数年に一度は、相場の流れで利益が出ない時に、
こういう疑問が湧いてきて、方法を模索する様になってしまうのです。
本当は、利益が出ない時期だったとしても、そうは思えなくて、
今までの良い方法を投げ出して、次に移ってしまうのです。

日足はダメだから月足にする。。。MACDは違うみたい。。。
酒田はヤッパリダメだ。。。中源線もダメだった。。。
やっぱり、ウォーレンバフェット流の長期投資しかないのでは？

相手はランダムウォークの酔っぱらいを相手に、
あーでもない、こーでもないと悩んでしまうのです。

少し長くなるので、この続きはまた明日。

　　　　　　　　　　　　　　　　　楽爺