【楽爺夜話…218】新しい方法は、そう簡単には探すことは出来ない

楽爺の夜話⑮

相場の勉強を始めて3-5年経ってきて、
それまでの自分とは明らかに違った相場スキルを身につけると、
ある程度、相場に勝てるようになりますが、まだ満足出来ません。

もっと良い方法が有るはずだと方法を迷い始めるのです。
この壁は、かなり高くて心の体力は消耗してしまいます。
なぜなら、そうそう新しい方法というのは発見出来ないからです。

この段階に辿りつくまでの歳月は、その人の性格や意欲、
そして株式相場の地合いにも左右されますので、
一概には言えませんが、だいたい3年～5年目くらいに、
この壁が訪れると考えられます。

この壁を前に呆然と立ち尽くす人の場合は、
もう、株式投資の基礎知識については一通り理解していて、
実践でも、一通りの失敗を経験してきた人といえます。

実際に火傷を負って痛い目をみてきたので、
自分の思考の癖や感情の起伏も理解出来ていて、
ある程度はコントロールができるようになっています。
また、強固な基礎知識が付き、感覚が磨かれているはずです。

でも、だからといって相場はランダムウォークなので、
正しく売買していても、百戦百勝出来るわけではありませんから、
もっと良い方法がきっと有るはずだと思ってしまうんですね。

そして、自分の方法よりももっと良い方法を探し始めます。
ところが、そう簡単には探すことは出来ないんですね。
これは青い鳥と同じで、何処かに有るわけでは無いのです。

実は、そこに有るのですが、それが見えないんです。
理由は、演繹的な考え方をしている場合は、
自分の考え方が思考のベースになっているのですが、
これでは向こう側には行けないんですね。
行くためには、帰納法的な思考が必要になってくるのです。

少し長くなるので、この続きはまた明日。

　　　　　　　　　　　　　　　　　楽爺