【楽爺夜話…217】汗水流して稼いだ「現金」の重みがのし掛かってくる

楽爺の夜話⑭

デモトレードでは上手くいっても、実践では勝てません。
クソって思って、ついには感情的になりルールを破って
身勝手な建て切りをして、その結果、固まってしまいます。

トレードはメンタルが重要だと気付くのは、この段階なのです
デモトレードでは上手くいっても、実践で上手くいかないのは、
汗水流して稼いだ「現金」の重みがのし掛かってくるからです。

相場の面白さは、心が揺れることですから、
それにはまり込むと面白く相場をしようと思ってしまいます。
値洗いがプラスになれば興奮し、値洗いが大きくマイナスになれば、
がっくりと落ち込んで、仕事に支障が出るほどになります。

せっかく基礎を勉強しても、博打的な面白さにはまると、
基礎的な売買は面白くないので、手法は博打打ち的になります。
損切りルールを破ったり、一か八かのギャンブルトレードです。

これは楽しいのですが、勝ち負けとは無関係な方法なので、
やがてはそのようなトレードが過ぎると退場ということになります。

いきなり自転車に乗れるようになる人はいません、
何度も転んで、転んだ時の痛みを知り、バランス感覚、
ペダルを踏み込む力感覚などを体で覚えて、
補助輪やお父さんの手を借りずに走れるようになるものです。

火傷を知らない子供に火の怖さを教えるのが難しいように、
実践を通して、様々な火傷体験を繰り返し、
身をもって経験しなければクリアできないのです。

以前、「学習曲線の時間感覚を見誤っている。」と書きましたが、
株式投資の学習曲線の低空飛行は、私達が想像するよりずっと長いです。

ゲームや自転車を攻略するのはあっという間ですが、
株式投資は、そう簡単では無く、大変な労力が必要です。
その為に途中で投資を止めたり、脱落したり、自己流に走る人は、
その学習曲線の時間の長さを見誤ってしまうのでしょう。

少し長くなるので、この続きはまた明日。

　　　　　　　　　　　　　　　　　楽爺