今朝のニュースによると、
南米コロンビアで発見された6000年前の5つの頭骨を遺伝子解析したところ、
4つはアジア由来で、
残る1つからはアジア系統の遺伝子が見つからなかったという。
この個人は謎の民族由来ということになり「チェクア」と命名された。
今後の解析が待たれる。
2018年11月14日記事再掲
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科学誌「CELL」と「SCIENCE」に最近興味深い論文が掲載された。
ユーラシア大陸からベーリング海峡(地峡)を越えて北米から南米へ移住した
アメリカ大陸ネイティブの先祖のDNAサンプル分析で、
この人々は1万3千年前頃に一挙に北米から南米へ移動していたことが判明したという。

ということで、
2013年4月2日記事
「一万年の旅路」再掲
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1998年 翔泳社刊
ポーラ・アンダーウッド著
「一万年の旅路」ネイティヴ・アメリカンの口承史
を読んでいる。
(なんだ今頃、と思う方も多い?)
まだ途中なるも、我慢出来ずにご紹介。
15年前にこの本が刊行されて書店に並んだ時は、
分厚くて(543ページもある)とても読んでいる余裕がないと思い、気を引かれながらも買わなかった。
最近、古書でお安く手にいれたので読み始めた。
帯の説明には、
「イロコイ族の系譜をひく女性が未来の世代へ贈る、
一万年語り継がれた大いなる旅路」とあり
立花 隆の評として、
「素晴らしい本だ。アドベンチャー物語として読んでも面白いが、それよりも、この物語全体は一族の学んだ「知恵」の物語として構成されており、そこがいちばん面白い。一つ一つの教えに含蓄がある。」と載っている。

現代米国に住むイロコイ族の祖先は、
中東あたりからユーラシア大陸を東進し、まだ陸続きだったベーリング海峡を渡って北米大陸に到り、
西部山岳地帯を南下して太平洋沿岸に達し、さらに東進して北米大西洋岸まで移動。
最終的にオンタリオ湖南岸に定住した。
その行程は1万年以上に渡っており、その間、部族の経験した出来事・獲得した知恵を先祖から子孫へと歌で口伝した膨大な記録である。
まだ読了していなものの、今まで読んだ中で非常に興味深い部族との出会いとは、、、
1.アジア大陸東部沿岸と覚しき地点で、ネアンデルタール人?と遭遇。
1万年以上前の出来事か。身体的特徴は色が浅黒く、小柄で毛深く、斜視。
少ない言葉で集団の意志統一が取れる様子から、テレパシーが発達していたらしい。
主人公部族は、女性3人をこの部族に送り込み、妊娠した時点で撤収した。その子ども達は内省的でテレパシー能力の資質を部族にもたらした。
2.五千年前。北米大陸ミシシッピー川支流エリアにいた頃。
主人公部族は、他にも自分たちと同じように旅をする部族がいるだろうか?という問いを寄り合い集団で意念を凝らして発信した。
そしたら、「われらは行くぞ!」という強烈なテレパシーを寄り合い全員が受け取った。
驚いた彼らは、まだ会える準備ができていないので、来ないようにと送念した。
3.アトランティス大陸伝承をもつ部族と遭遇した。・・・これ以下、長くなるので、また明日。
4.サスカッチ(ビッグフット)との遭遇。
〜〜〜〜〜〜〜再掲終了
バルガス・リョサ著 「密林の語り部」を読んでいる。
私もかつて旅行したことのある、
ペルー・マチュピチュの、ウルバンバ渓谷からさらに奥地に居住する原住民のおよそ100年前のお話だ。
上述の部族ほどの超能力はなさそうだが、自然と一体化した生活は興味深い。
開発によって土地を奪われ、
ますます奥地へ移動せざるを得ない状況に心が痛む。
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