酷暑のクアラルンプール
今回からちょこちょこ2024年休暇旅行の模様を織り交ぜて参ります。
この後90分程度で雲が切れ、現在出現中のオーロラを撮りに出撃しようと思っており、そんな短い時間を見繕っては、ここ何十年もこのホームページの更新作業を続けてきました。
2024年5月8日(水)の朝は、3日間借りたレンタカーを空港近くのレンタカー店に返却する作業から入りますが、ニュージーランドではクレジットカードを海外で使う場合、その発行所、筆者の場合は銀行ですが、そこに出国日や訪問国、そして帰国日をレポートしなければなりません。
変でしょ? 日本では「恐らく」その様な申請は必要ないですよね。
でもここニュージーランドでは絶対に必要なんです。もし申請無しで海外にて使用した場合、間違いなく拾得後の不正使用を疑われます。
そう海外で「頼りのクレジットカード」が一切使えなくなります。まあ海外からカード発行元に連絡を入れれば何とかなるのかも知れませんが、発行元の電話番号を探したり、スカイプを使っての会話なんかもアレンジせねばならず面倒です。
その申請をしていなかった事から、空港への道中にある銀行に慌てて向かうのでした。慌て者です。
そして空港までレンタカー会社のスタッフさんに送迎車で送ってもらい早速チェックインです。
写真はソニーのα7RIIIカメラにシグマの14-24mm F2.8 DG DNを取り付けて、小雨振る中で撮ったペトロナス・ツインタワーです。
ISO感度100で露出時間2秒。焦点距離は16.8mmでした。絞り8.0はワンパターンです。
Laowa 10mm F2.8 FF Zero-D で撮った写真�の様にレンズフレアも無く、やっぱり餅は餅屋です。
AKL オークランド→ KUL クアラルンプール間のフライトは、マレーシア航空のエアバス330型機。座席配置が 2-4-2の中大型機で、往復共夫婦で窓側の2席にアサインされました。
実はオンラインチェックインが出来なかったので、座席位置が何処になるかで結構不安でした。理由は日本航空オーストラリアのサイトから予約したからなのです。マレーシア航空との共同運航便なので仕方がありません。
ちなみに今回の休暇旅行で飛行機に10回乗っているのですが、オークランド→クアラルンプール→成田の往復料金に限っては13万円程度と安く、日本航空が何かしらのスペシャルでも実施していたのかも知れません。
まあこういう特別料金を見つけてくるのが得意なのは、元々旅行業界に30年以上も従事していたからに他なりません。お陰で宿泊料金もかなり得をしています。
そしてマレーシア航空は「何事もなく」クアラルンプール空港に現地時間の20時30分定刻に到着しました。
その後に太陽フレアの影響を受け、スマホの現在位置表示が乱れ、空港からのGrabタクシーの予約時に苦労します。気温が夜でも30度を越えているので、汗が下たる中での予約でした。
2枚目の写真は翌2024年5月9日(木)の朝に上ったKLタワーの上部展望台の模様です。ガラス張りのスペースが飛び出ており、そこでの撮影が流行っているのだそうです。
筆者は撮影された写真を見た際に「なにがオモロイねん」と感じてしまい、間もなく還暦のオッサンには刺激がちーと足らんかった模様です(笑)。
3枚目はKLタワーからGrabタクシーで移動した市内中心部で撮ったものです。高架橋になっているのがモノレールで、Bukit Bintang ブキビンタン駅が写っています。
最高気温が34度で、体感気温が41度という酷暑のクアラルンプールに、深秋のクィーンズタウンから来たので汗吹き出しまくりでした。
ブキビンタン界隈で消費税無しで小形の三脚を買い、Pavilion パビリオンモールに入りランチ。冷房の効いた場所にて休憩を入れないと暑さでダウンするので、度々建物の中に入るのはセオリーでした。
なんせ体感気温が41度もありますからね。
その後に歩いてやって来たのが昼間のツインタワー。ここでも階下にある Suria スリアモールにてクールダウン。しかし、太陽光の具合もあり、撮影のタイミングは待ってくれません。
そこでビルの北西側に出て来たのですが、ご覧の人気。当初は写真最下段の階段下で撮影していましたが、民衆を入れての撮影でも人が目立ってしまい困惑。
このビルから離れて撮った方が良いと判断。道路側に大きく迂回して出てみると、そこに歩道があり誰もいません。そこから腕を伸ばして撮った方が綺麗に撮れますぜ。
午後になって気温がマックスを迎えるので、歩いて5分の所にあるホテルに戻り休憩。
そこで家内がダウン。昼寝を勧めるも「大丈夫だ」と強がるが、気が付いたら寝てた(笑)。丁度良かった。
夕方になり夕立が本格的に発生。雷が近くで鳴りまくり。稲光発生から最短で3秒で雷鳴が聞こえたので、その距離何と1キロメートル。音は秒速約340メートルなので。
前日のマレーシア到着日は近くのコンビニにビールを買いに出ただけで夜景の撮影をしていなかったので、最終日のその晩だけしか撮影チャンスがない。
しかし、土砂降りの雨に落雷の嵐。日没後30分程度過ぎたあたりに空が青くなる「ブルーモーメント」がやって来るのだが、一向に鎮まる気配がない。
家内はベッドで横になっているが雷鳴で寝ている場合ではない。そして日没時間を過ぎ雨はやや小降りに。
マレーシアの夕立は短時間だと聞いていたので、雨中だが三脚に自由雲台を取り付け、傘にポンチョ、そしてカメラのレインカバーを準備する。
写真はブルーモーメント中に撮った者だが、やはり雲が多くて空を真っ青に撮る事は叶わなかった。�筆者は実はブルーモーメント時にCPLフィルターを付けて撮るのだが、この日はフィルターを付けられない2本のレンズを使ったのでお許しを。
お疲れの家内を部屋に残し、小雨の中でツインタワー撮影地に出撃したが、ブルーモーメントは長くない。あっと言う間に撮影を終える頃には雨も止み、昼寝で若干復活した家内と話し合った結果、有名なフードストリートに行くことに。
泊まったホテルはMayaといい、モノレール駅 Bukit Nanas ブキナナスまで500メートル。そしてモノレールで2駅乗れば中心地のブキビタン。ホテルからフードストリートまで遠くなかったので家内も行く事も出来た。
ブキビタンのモノレール駅から歩いて270メートルでフードストリートの入口、直ぐ上の写真の場所に着く。
ただここからが大変である。人の壁が待ち受けているのだ。そして、何処で食べるのか迷い右往左往する事になる。
店の前にご覧の通りのテーブルが並んでおり、人が通れる道の幅はほぼ自動車一台分。テーブルが無ければ片側2車線の道路幅があるのだが。
そこで目に入ったのが、Tigerビールの大きな看板の店。勉強して行かなかったので、「黒い焼きそば」だけを目指して入店。
ただビールも大して冷えておらず、料理も平均点。別に苦しい思いをしてこの通りで夕飯を食べなくても良いだろう。我々は2泊だけだったので、最終日に寄ったのだが。
ただマレーシアはイスラム教の国なので、民衆は事実上アルコールは飲まれない。故に市内レストランだとメニューにアルコールが全く無いものも多いと思われる。
このフードストリートは中華系のレストランが殆どなので、アルコールはサービスされるので心配ない。
筆者は予約を入れておいた小型三脚(それでも脚直径28ミリメートル)を販売店に歩いて受け取りに行き、その後に家内との食事を楽しんだ。
でも暑かった。
この瞬間も太陽で何度も起こった大規模フレア爆発によるコロナ質量放出が着々と地球に近付いているのも知らずに。2024年5月9日の夜の話です。
知っていても、赤道近くにいるんじゃオーロラは見られへんわな(笑)。