やる時はやりまっせ!

やる時はやりまっせ!

ニュージーランド南島クィーンズタウンで満天の星と赤色オーロラの撮影に人生を捧げております。同タイトルのホームページTOPを毎週移植

 

D.I.Y.に明け暮れてました

 

 

久しぶりの更新ですが、現在私は『ハーフリタイヤ』に入っており、それに伴い家の塗装と、その準備に明け暮れておりました。

 

塗る場所は屋根、ダイニングキッチンとリビング、2階のバスルームなどで、それが終わった2階バスルームの両外壁の補修に入ります。

 

室内の再塗装に向け、その下準備に時間を食っており、足の踏み場もないくらいの散らかりようです。

 

食事もそこそこで終わらせ、オーロラの出現もチェックできていません。

この私からオーロラを取り去ったら、ただのオヤジなのですが、それをも忘れて塗装の下準備に明け暮れております。

 

経験者はご存じだと思いますが、再塗装って95%以上が下準備だったりしますよね。

 

写真は数週間前にDIYを始める前に撮ったものです。しかも超近場。

横を走る車のヘッドライトが大地を照らしてますね。

 

 

 

 

 

 

 

ということで、未だに下準備の最中なので、今日はこれくらいにしといたる。

 

写真は天の川に露出を合わせたために、オーロラが白飛びしていますが、どちらも明るく、星明かりで影が出来る環境なのでメッチャ神秘的です。

 

左上に逆さまのさそり座と天の川の最も濃い場所があり、中央やや右上には正立している南十字に右手のカノープス、そして2つのマゼラン雲も見えてます。

 

ハーフリタイヤって、やる事一杯で結構大変です(笑)。

 

 

 

 

 

流れ星、オーロラ撮影中の一枚

 

 

こちら南半球は夜が長くなって参り、レンズヒーターが必需品となる頃となりましたが、太陽風磁場の向きが地球と反対の南向きに変わったのと、その速度が秒速700キロメートルもあるので出動してみました。

時間は19時30分過ぎですが、既に天文薄明も終った頃なので、相当大きなオーロラを期待しながら車を走らせます。ただ晴れているのが湖北方面だけなので、仕方なく街を突っ切って行きました。

街中は幸運な事に渋滞もなく、前回は渋滞で2倍以上の時間がかかったのが嘘の様でした。前回は「いつも渋滞を引き起こす犯人であるキャンピングカー」が、道を探しながらハンドルを握っていたのが原因だと感じましたが。

現地が無人で貸切。早速天体改造カメラ3台全てにレンズヒーターを巻き、USBケーブルをパワーバンク、日本名モバイルバッテリーに繋ぎます。そこまで寒いわけではなかったのですが、突然の冷気来襲があると一気に曇るので念の為。

そしてオーロラダンスが始まります。しかし、それに伴って雲が移動してきました。

まあそれなりの写真が撮れましたが、太陽風速度の事を考えると、もう少し大きなオーロラが出ても良かったと思いました。恐らく、太陽風が地球磁場に戻って来る方向が悪かったのが災いした模様。

そしてオーロラダンスも一段落し、空がほぼ雲に覆われてきたので撤収を考えていた時の事、一筋の流れ星が頭上を横切りました。10mmレンズで撮っていて、これだけの姿ですから、メッチャ大きかったんですが、生憎画角から切れてしまいました。円周魚眼レンズだと入ったのでしょうけど。

中央上部に写っている南十字の姿も雲で見え隠れする中の大流星でしたが、あれだけデカいと、恐らく1センチメートルレベルの物体が大気圏に突入したと思われます(通常は2ミリ程度)。

ええもん見ましたわ。

 

 

 

 

 

井上尚弥選手のラスベガスでの試合を見て

 

 

こちら南半球は南緯45度に位置するクィーンズタウンでは、やっと秋めいて参りましたかね。

さ~て、今日は緊急でホームページを更新しているわけですが、その理由が5月5日(現地4日)に行われた「我らが井上尚弥選手のラスベガス防衛戦」について、ボクシング観戦歴半世紀の筆者独自のアイデアを皆様にも知ってもらおうと思ったからなんです。

筆者も「いつもと違う尚弥選手」の様子が気になっておりました。正直、「既にばててるやん」「32歳やしな」「前後のステップがいつもとチャウやん」「あれれ、パンチが効いてないぞ」「相手の真正面に立ちすぎやん」等と思っておりました。

しかし、彼は2ラウンドのダウン後も、ポイント稼ぎをしないで相手を倒しに行きました。そこが「他のボクサーと違うところ」なんですよ。「どんだけ鍛えてんねん」とオッチャンは感じました。

では何故今回の試合が「いつもと違った」のでしょうか。色々と原因を追及してみました。箇条書きでお知らせしますね。

①海外には西に行くより東に行った時の方が、「時差ボケ」が深刻になります。ですので、今回は一度欧州に飛び暫く滞在し、その後にラスベガスに行くべきだったと思います。

②尚弥選手がラスベガスに入ったのが、試合の11日前でしたが、ラスベガスと日本の時差は16時間。という事は、時差ボケが解消されるまでに要する日数は16日間という事になり、5日間も足りていません。

③時差ボケが治っていなかったとすると、尚弥選手の体内時計は限りなく日本時間のまま。という事は、現地時間で20時開催でしたので、日本では昼の12時という事になります。尚弥選手は、正午から始まるという世界戦をしたことがありません。

④計量後に親父さんが作るスペシャル回復食も、現地では食材が手に入らなかったか、いつもと違う食材となってしまい、パワー復活の手助けが少なくなった可能性があります。

とにかく東に向かうのは、体内時計が「真反対」になるので、回復出来ないままの試合となっていた事でしょう。

野球の世界一を決めるWorld Baseball Classicで、4番打者として期待されていたヤクルトの村上宗隆選手が絶不調でした。しかし、準決勝で時差ボケから回復したのでしょう、決勝でもアーチを描きました。
そして次回は準々決勝からアメリアが舞台になるそうですが、現地入りは東京ドームでの予選後、たったの2日。フロリダとの時差は13時間。回復までに13日間もかかる筈だが、2日後には準々決勝。アメリカは日本を潰しに来てます(笑)。

欧州でプレーする日本人サッカー選手が、ワールドカップの予選などで日本に帰国した翌日にプレーする事がありますよね。東に向かって日本に帰国したわけですから、時差ボケが深刻だと思います。なのに、プレーに辛口な意見を聞きます。

時差ボケで身体なんか動きませんよ、マジで。旅行業界に勤めて35年が過ぎましたが、時差ボケは正直に身体に現れますよ。海外に行くなら西へ飛ぶ方が時差ボケが軽くて済むお話でした。

 

 

 

 

 

AliExpressの「おもろい奴」ご紹介

 

 

それではクイズです。上の写真をご覧下さい。

「おいおい」と突っ込みたくなる場所が2ヵ所あります。探してみて下さい。

これは現在返金待ちの偽造品、その箱を撮ったものです。ブルートゥーススピーカーです。
購入したのは AliExpress という中華系ショッピングサイトで、これまで少なくとも300品は購入しています。

だって販売されている多くの商品が、Amazonでも全く同じ商品が売られているんです。しかも、AliExpressの方が安いし、ニュージーランドにも国際郵便で送ってもくれるからです。

5年程前にAliExpressを教えてくれたのは息子なのですが、それまではAmazonや楽天、ヨドバシカメラ、モノタロー等で購入し両親宅に配送。年に一度の日本帰省時に、スーツケース一杯の商品をニュージーランドに持ち帰っていました。食材と合わせて、それはそれは重かったですよ。

AliExpressを知ってからは、その重荷から開放され、多くの和食材を持ち帰ることが出来るようになりました。しかも、中華系エアラインを使うと、23キログラムの荷物を2つ、機内持込も10キログラム、計56キログラムも持ち帰ることが出来ます。エコノミークラスのチケットでもでっせ。

さて、上の写真のツッコミ所の回答は出揃いましたか?

答えは

①赤色のJBLという会社名にご注目。通常箱に直接印刷するモノですが、このJBLはなんと「ステッカー」が貼ってあります。しかも綺麗な長方形になっておらず台形。しかも斜めに貼られています。

②その下の商品名ですが、正式名称は「JBL Xtreme 3」なのですが、良くご覧下さい。綴りが間違っています。X.T.E.M.R.E.ってなんやねん!

そう R の場所が T の真後ろでないといけないのに、M の後ろになっています。これはなんと発音すれば良いのでしょうね。

 

 

 

 

 

 

次は箱の反対側を撮ったものです。

やはり赤いJBLと書かれている箇所はステッカーが貼られており、その左下端はステッカーがめくれ上がっている状態です。

 

 

 

 

 

 

次に同封品ですが、本物は2つだけなのに、この偽造品には3種類入っていました。

本物には、①JBLと書かれたストラップ、②先端がUSB Type C になっているDCケーブル、以上2点です。

しかし、上の写真は左から、①純粋に真っ黒な、ほつれまくりの布製ストラップ、②両端がUSB-MiniとUSB Aになっているケーブル、③右端はなんでしょうね。音声ケーブルでしょうか。本物にはこんなのありません。

 

 

 

 

 

 

次に、最上段のボタンなのですが、最早滅茶苦茶なデザインと配列です。

本物との違いをご覧になりたい方は、恐れ入りますが、JBLのホームページに掲載されているものと比較して下さい。

 

 

 

 

 

 

次に底面と背面の写真ですが、本物は一体型にはなっていません。
 

 

 

 

 

 

 

そして背面のコネクター部分の写真ですが、これも滅茶苦茶。

本物にはUSB Type C のソケットがあり、そこから充電するのですが、この偽造品は右端に USB Mini のソケットがあるだけ。本物にはAUX端子もUSB A端子もありません。

ましてや、一番左端に見えるMini SDカードの受け口なんてありません。

これだけ偽造品の証拠があるのに、販売者は「これは正規品なので返金には絶対に応じません」と回答してきました。押し問答を続ける事約15回。これは「ほぼ犯罪」だと思い、AliExpress、NZ警察、NZ消費者センター等にレポート。

そして一気に論争を解決する為にAliExpressに介入をお願いしました。これで「返金なし」判定となったら、全てのやり取りを公にし、AliExpressの利用を止める積もりでおりました。

そして24時間後、裁定は・・・。

完全勝利!!!

これで販売者は、送料、NZ消費税、商品代金、返品国際航空代金及び全ての費用、以上ほぼ2倍を返金しなければならなくなりました。

アホやでぇ、このボケナスあんぽんたん。

それより、このアホたれとの押し問答をした時間と、そして返品に伴うパッキング時間等、一体何時間かかっていると思ってんねん。

これまでの買い物歴で最もSillyでSon of a Bitchなオモロイ販売者のご紹介でした。

しかも、返品にかかる国際郵便をもっと安い会社に変えろ!とまで言ってきましたからね。一番安い値段を伝えたのに。

こんなオモロイ販売者、未だに地球上に残っているとは、御気の毒に。

 

 

 

 

 

オーロラ 2025年4月24日

 

 

月が細くなってきたタイミングでオーロラが連発しています。今週は21日の巨大コロナホールからの高速太陽風の影響でオーロラが出て、そして2025年4月24日(木)の夜にも突然の太陽風磁場の変異と、より高速な太陽風が着弾し、一晩で2度も出撃する夜となりました。

上の写真は一度目の出撃時に撮ったものです。

大きな出現にはならないと推測し、いつもと違う場所に三脚を立ててみました。どこかで見た事のある景色が見えておりますが、ここは世界の果てまでイッテQの撮影で、ガンバレルーヤのお二人と最も長く時間をご一緒した場所です。

実は緑色レーザーポインターを使って、ガンバレルーヤのお二人とスタッフさんに「プチ・スターウォッチングツアー」をして差し上げた場所でもあります。
残念ながら90%以上がカットされてしまい、プチ・ツアーの様子はオンエアされませんでしたが。

上の写真はオーロラの火柱を無視し、8枚の写真を重ね合わせたモノです。ISO 6400で撮った写真ですが、8枚を重ね合わると、ISO 800まで下がっていました。

写真には左端に逆さまのさそり座、勿論1等星アンタレスも写っていますよ。黄色の星を探してみて下さい。そうアンタレスは赤い星とか言われてますけど、空気の綺麗なクィーンズタウンでは薄黄色ですからね。

そして右手には竜骨座の1等星カノープスも写っており、上段には南十字。ラグビーゴールの間には小マゼラン雲、右ポールの右手の白いのが大マゼラン雲です。

いやぁ10mm広角レンズですけど、当初は出動機会が少ないと思っていましたが、最近は利用率100%です。Laowa 12mmもええなぁと思い始めています(沼)。

 

 

 

 

 

星に手が届きそう

 

 

2025年4月21日(月)の夜に出現したオーロラの第2弾です。

先程「宇宙天気ニュース」を主宰されている先生からの返信メールを読み返していたのですが、そう言えば、今回のオーロラの元となった「見たこともない巨大なコロナホール」にしては、オーロラの規模がさほどでもなかった事を指摘されていました。

確かに「見たこともない巨大なサイズ」だったコロナホールにしては、オーロラ火柱の到達高度が45度程度で終っています。正直申し上げると、オーロラが頭上に達するような大きな出現を期待していました。

高速太陽風が地球に到達して60時間が過ぎましたが、未だに太陽風速度は秒速500キロメートルを維持しており、コロナホールの形が横長であった事から、この高速風はもう少々続くと思います。

しかし、オーロラが出現したのは「高速風の到達時」数時間に限定されており、それ以降は太陽風磁場に大きな乱れもなく、呑気にRAW画像の処理をしながら、家のDIYを楽しんでいます、

しかも北半球のオーロラ処では白夜に入りかけの事もあり、暗夜が短くなっている事から、「到達時の乱れ」を見る事が出来たのは、もしかするとニュージーランドと同じ時間帯に位置する場所だけだったかも知れません。

それよりも上の写真を見てやって下さい。丁寧に画像処理を施してみたのですが、夜空が「ほぼ隙間なく星に覆わている」様がご覧頂けると思います。

街の中心、例えば今では有名になってしまった「ファーグバーガー」というハンバーガーショップからこの撮影地までは車で約20分。街外れから直ぐに最高速度が100キロメートルの高速となるのですが、湖岸道路故にアップダウンもあるワインディングロード故に、〇にたくない方は速度を落として下さい。

そこに星明りで全てのモノに影が出来る環境があります。街中は光害が深刻なのでダメですよ。簡単に言うと「街外れにある時速100キロの高速道に入って最低でも20分は郊外に出て下さい」。制限50キロや80キロの道ではダメです。制限速度が100キロになってから20分ですよ。

 

 

 

 

 

 

今日の2枚目の写真は、撮像センサーが小さめのAPS-C機で撮ったモノです。

センサーが小さいとノイズがワンサカ出るので、ISO感度を最高で3200までしか上げません。他のカメラは全てフルサイズ機での撮影ですので、ISO 6400でもびくともしませんが、APS-C機を6400まで上げると、それはそれは盛大にノイズが出まくります。

故にセンサーが大きなカメラで撮るのですが、その中でも高解像度機で撮ると、一枚のRAW画像容量が100MB前後にもなり、それでタイムラプスをすると「帰宅後に後悔」します。

そう128GBのSDカードが毎回一杯になりますので、HDDハードディスクドライブに移すと、あっと言う間にその容量を消化してくれます。

一昨年に8TBのHDDをペアで買ってきたのですが、そろそろ空き容量が気になるレベルに達しており、今年の帰省で同じく8TBのHDDを2つ免税価格で購入し持ち帰る必要が出て来ました。

その点、このAPS-C機のRAWで撮っても、写真一枚の容量が25MB程度で済んでくれて助かるんですよ。

手持ちのSony α7RIIIの非圧縮RAWで撮ると85MBなので、もしNikon Z7IIやZ8,Z9で撮ると、やっぱり一枚100MBに達するんでしょうね。ああ恐ろし。

という事で、上の写真はISO 3200という低感度に設定したので、露出時間を10秒にしてみました。他のフルサイズと比べて露出アンダーですが、突然のオーロラ大出現があると白飛びする程の明るさになるので、その時はこのカメラの存在が重要になって来ます。

露出アンダーなので、赤色の発色が見事に表現されていると思います。これがオーロラ撮影時は、複数のカメラを使う理由の一つです。最近はレンズヒーターを巻くのが面倒で、改造機3台ばかりを出動させてますけど。

写真に白っぽく写っている2つの物体はマゼラン雲です。1等星カノープスとアケルナルも写ってまっせ。

 

 

 

 

 

赤いオーロラと天の川 2025年4月21日

 

 

2025年4月21日(月)の夜、巨大な太陽コロナホールから高速太陽風が地球に到達しました。

フィルムの時代からオーロラを撮影していますが、これ程までに巨大なコロナホールを見たことが無く、大きなオーロラ出現が期待出来ました。ただ残念なのは、コロナホールの位置が太陽の南半球側に偏っており、それなりのオーロラ出現に留まった事です。

小さくても、太陽の赤道付近に位置するコロナホールの方が、大きなオーロラを出現させる事をこれまでに何度も見てきましたからね。

高速太陽風が着弾する前の太陽風速度は秒速400キロにも満たなかったのですが、世界時の21日午前6時(日本時間同日15時、NZ時間同日18時)頃から速度が上昇。早めの夕食も功を奏し、5台のカメラの充電とSDカードの余白を確認し出発。

しかし、いつもの撮影地は低い雲に覆われており、風も東風。これだと街の反対側にある湖北地方に向かうしかありません。

余裕をぶっこいて街に差し掛かると、なんと渋滞。クィーンズタウンは最早過疎地ではなく、巨大なモールを幾つも持つ街へと変貌してしまっています。

インバウンド客のレンタカーがノロノロ運転で渋滞を作り、街を抜けるのに時間を食いました。通常なら20分強で行ける撮影地なのに、この日はなんと45分。とっくの昔にオーロラが出ています。でも街中のネオンライト群が眩しくて、運転中の窓越しからは見えていません。

湖畔に到着後直ぐに1台目の改造機をセット。暖かくてレンズヒーターを巻く感じでもありません。
そしてNZ時間の20時24分に1枚目の撮影。ホンマは20時前に1枚目を撮り終えてる筈。

ええ感じに赤いオーロラが写り、サザンアルプスと対岸の牧場船着き場のライトも同席。

しかし、予想外の状況が。

 

 

 

 

 

 

それは暖炉の煙。

背後に新築された家屋が、「こんなに暖かいのに暖炉を使ってやがる」んです。しかも、既に燃え終わりの感じ。そう煙突から、有害な白い煙(肉眼では見えない)だけが出ている感じ。

NZの建物構造が貧弱なので、家の保温がかなり弱い。最高気温が17.5度もあったのに、家の中が15度にもならない家屋が多い。もっと北向きに大きな窓を作り太陽光を受け、家の構造から変えていかないと寒いばかりだ。

実は屋根裏の湿気を防ぐため、屋根と家屋との間、例えば雨樋の裏側に数センチの隙間がある事が殆ど。しかも、部屋の天井材質も貧弱で、中には電球が天井材質を丸くくりぬいて設置されている事もある。
そう部屋と、外が繋がっているのだ。これでは保温出来る訳がない。木造の家が寿命200年と言われる訳がこの建築方法を取っているからなのだと推測している。

しかし、子供には良くない。周辺の家屋が暖炉を使うと、その煙が雨樋裏の隙間から屋根裏に進入。少しばかりのピンク色断熱材を通り抜けて、電球の丸い穴から室内に進入する。これがNZで喘息の子供が多い理由だと思っている。

我家も同じ構造なので、雨樋裏の隙間をウレタンフォームで全て塞いだ。それ以降は屋根裏に巨大な蜂の巣も作られなくなり、暖炉の煙も入って来なくなった。そして家が断然暖かくなった。家の寿命が縮むかも知れないが、煙に蜂の巣、温暖な室内の事を考えると、適切な処理だと思う。

煙の話が長くなったが、その煙に咳まで出てくる始末。オーロラが一段落したのを見計らって場所を変える事にした。そして撮ったのがこれら2枚の写真です。

途中から数台でやって来た中国語を話す人たちが声高らかに話している。ネオンライトの全く無い郊外でシーンとしているのに、彼等は大声で話す。耳が悪いのだろうか。しかも態々筆者に強力LEDライトを向ける。

そして今回も同様の事が起こった。オーロラの一段落がずっと続き、彼等は「オーロラ出ないね」と連発しているかの様で、30分も我慢出来ないで立ち去った。
そしてその後に写真の様な大きな出現となる。筆者に少なからず不快感を与えた連中が立ち去った後に大きなオーロラが毎回出るのだ。神様はちゃんと見ているみたい(笑)。

 

 

 

 

 

月明かりを陵駕するオーロラ

 

 

2025年4月16日(水)の夜、太陽風磁場の向きが大きく南向きに変わった。しかも、そのグラフの落ち方が尋常ではない。
同日朝4時37分にCME(コロナ質量放出)が地球に着弾後、ずっと地球と同じ向きの磁場の向き、そう北向きがずっと続いていたので半ば諦めていたのである。

しかし、22時35分。突然地球の磁場の向きと反対の「南向き」に変わった。そして、その落ち方が半端なかった。

もし少々の南向きなら、こんなに大きな月があるので出動はしなかっただろう。しかし、23時00分頃からドッカーンと落ちまくり、ずっと維持している。しかも太陽風の速度が秒速520キロメートルにもなっている。

これだと月明かりをもろともせず、オーロラはその姿を現すと判断。速攻で充電中のカメラ5台を2つのバックパックに詰め込んでのスクランブル発進。

しかし、サイクロンに成り損ねた熱帯低気圧が接近しており、周辺はほぼ曇り。しかし、諦めてはならないレベルのオーロラ出現が確約なので出撃。雲と雲の間隙を縫ってのオーロラ出現も日頃の行いか。

3台の天体改造カメラを立て、2台をタイムラプス撮影に回し、全てにレンズヒーターを装着。撮影開始10分後には三脚が露でビチョビチョに濡れる程だったが、レンズは一切曇らなかった。

地平線スレスレに雲が見えるが、実は写真最上段に次の雲が写っている。どちらも分厚いもので、覆われたら最後。オーロラを撮る事は叶わなかったと思います。

念のために円周魚眼レンズも使った全天チェックもしておりましたが、オーロラは頭の上まではやって来ませんでした。それ位のレベルだったんですけどね。

さあ次は新月期に出るのかな。全く違う雰囲気の写真が撮れるので楽しみです。

 

 

 

 

 

オーロラ撮影に使うレンズは何ミリがベスト?

 

 

さて、筆者である私は肝心な事を皆様にお伝えし忘れているのではないでしょうか?

先日、北欧にある現地旅行会社に務める日本人スタッフさんのインタビュー動画を見た時の事です。
これだけ円安が進み、しかも現地のホテルは一泊最低でも3万円も4万円もする時代なのに、日本から大量のお客様がオーロラツアーに挑んでおいでだとのこと。

旅費は60万円を軽く超えるのに、キャパシティ命一杯のお客様が日本からお越しになるそうな。60万円って、「清水の舞台から飛び降りる」覚悟がないと払える額じゃないですよ。

なのに、現地で「こんなはずじゃなかった」等の窮地に陥る事は旅行には付き物。筆者もハレー彗星を求め、親に借金までしてニューカレドニアまで遠征しましたが、当時はネットなんてものはなく、何の装備を持って行けば良いのか、いつも日本で赤道儀を使った撮影と同じで良いのか、航空機に預ける荷物の重量はどれくらいになるのか。

そこで私からオーロラを撮影しに極地に行かれる皆様にアドバイス。それはレンズの焦点距離です。
上の写真はフルサイズの20mmで撮ったものですが、右手に縦に写っている天の川の最上段に「南十字座」を配置してあります。そしてギリギリ湖面も入っています。

オーロラの出現規模は最低レベルなのに、20mmレンズでピッタリってな感じです。もう一台の改造カメラは14-24mmのズームレンズなのですが、そちらは24mmで撮ってます。

そうオーロラの出始めでさえ20mmがピッタリですので、頭の上までオーロラがやって来たら、もっと広角なレンズを使わなければならないでしょう。実は地面を少し入れて、頭上までを撮るのに最適な焦点距離は12mmだと思って下さい。

しかし、オーロラが頭上から吹き出すような出現になった時は、10mm以下をお勧めします。でないと地面等の景色と一緒には撮れません。

私が北欧や北米にオーロラを撮りに行くなら、円周魚眼レンズを最低でも2つ持って行くと思います。次に対角魚眼レンズを大量投入。そうカメラと一緒に購入出来る「キットレンズ」では全く歯が立たない訳です。

清水の舞台から再度飛び降りる覚悟の上で、最低でも対角魚眼レンズを持って行って下さい。対角魚眼レンズを正確に頭上に向けた時、地面は写りませんが、四隅に背の高い樹木は写り込むと思います。参考までに

上の写真は、先週末4月5日早朝に撮ったモノです。午前4時頃まで曇天だったのですが、目が覚めた時にチェックしたら太陽風の磁場が南向きに落ち、そして晴れ間も出て来たので出動しました。

 

 

 

 

 

JR乗り放題の旅2024 7日目最終日

 

 

第25太陽活動期に入った事からオーロラ撮影に相当な時間と労力を割いた事から、未だに昨年の鉄路日本一周旅行をご案内っしておりますが、やっとことで7日目最終日までやって来れました。

昨年2024年のジャパンレールパスを利用した日本国内旅行は

1日目 新大阪→小倉→大分→宮崎→国分
2日目 国分→鹿児島中央→博多→武雄温泉→長崎→武雄温泉→新鳥栖→博多
3日目 博多→広島→岡山→丸亀→岡山→新大阪→敦賀→福井
4日目 福井→新高岡→高岡→氷見→雨晴→高岡→新高岡→大宮→七戸十和田→十和田市
5日目 十和田市→七戸十和田→新青森→新函館北斗→札幌
6日目 札幌→小樽→倶知安→長万部→函館

と進み、最終日の7日目は

函館→仙台→福島→山形→大宮→新潟→上野

これにて、1週間の鉄道旅行を終えました。

朝7時00分発の「快速はこだてライナー」に乗り新幹線の始発である「新函館北斗」駅に向かうところから最終日は始まりました。

そして19分の乗り合わせで北海道新幹線はやぶさ14号に乗換え、牛タンでお馴染みの仙台駅に向かいました。2枚目の写真は朝一のグリーン車車内ですが、乗客は筆者以外に数名しか乗っておらず、やはり海外の鉄道や、国内のLCC航空機に習い、早期大幅割引販売を始めるべきだと思います。

当然、切符の販売を「1カ月前からしか始まらない」という古いひなびた慣習を廃止するべきです。
またキャンセルにまつわる「古い約款と鉄道業法」も改善し、旅行会社による架空の座席予約を制限するべきだと思います。

集客できなければ座席をキャンセル出来る

このシステムはもう過去のものです。旅行会社を甘やかす必要はありません。寝台特急サンライズが良い例です。1か月前の午前10時販売で満室になる寝台ですが、2日前の大量リリースにより、当日の寝台はガラガラな事が非常に多いです。

 

 

 

 

 

 

しかし、何故盛岡駅での新幹線こまち号との連結に、これだけの方が集まるのか不思議ですよね。筆者は連結を撮るより、そこに集まった民衆を撮る方が好きですね。

最近はインバウンドの皆さんもSNSや動画サイトから情報を得て集まって来ますよ。何がオモロイんでしょうね(笑)。

そして今回は仙台駅の牛タン通りではなく、地下食堂街で牛タンを頂きました。勿論ビールも飲んでますが、この頃から日本の「どのビール」も美味しくないと思い始めており、何杯も飲まなくなりました。

舌の感覚でも変わってしまったのでしょうかねぇ。それとも突然日本の水が変わったんとチャイますかね。若しかすると、「ピルスナーウルケル症候群」にでもかかってしまったのでしょうか。

もしそれが本当なら、今年の休暇旅行後半で行くスペイン・ポルトガル16日間の旅の最中にプラハまで飛ぶべきやったりして(笑)。

とにかく美味しいビールが飲みたいです。

この後に12時01分発の新幹線やまびこ212号で福島に移動し、そこから山形新幹線つばさ135号と乗り継いで山形駅まで参ります。

2023年度も仙台から山形まで移動していますが、その時は仙山線を使ったので、今回は新幹線を使いました。福島駅で建築中の山形新幹線上りアプローチ線の具合も見たかったので。

 

 

 

 

 

 

そして山形駅で20分の乗り合わせで、新型E8系のグリーン車に陣取り大宮まで移動します。

まあ新しい車両ではありますが、「所詮は山形新幹線」です。もう何度も煮え湯を飲まされているので、今後乗る事は無いでしょう。

えっ何故かって?

それはグリーン車でさえ狭く、しかもその車内は毎度混みあっているからです。そう普通指定席の方が空いているんです。

これは別にインバウンド客が押し寄せた訳でもなく、この路線のグリーンはいつも大混雑なんです。

これまで約30年間に渡ってジャパンレースパスで日本を何十周もしていますが、指定席よりもグリーン席の方がほぼ毎回混む路線って決まってるんですよ。

そんなグリーン車が混み混みの列車って、自由席はほぼ無人な事が多いんです。

新幹線こまち号の盛岡以西もそうですが、実は根室本線の特急おおぞら号もなんです。秋田や山形・新庄、釧路にお住まいの方たちって、結構儲けている人が多い印象です。

この現象は、関東以西では全く無いんですよ。

そしてグリーン車と言えば、マナーやエチケットが身に付いている方が多く、車内は非常に静かで過ごし易いのですが、つばさ号、こまち号、おおぞら号は例外です。ザワザワしています。

そして、車幅が狭いが故に、人口密度も必然的に高くなるんですよ。

なので、新型E8系に乗りましたが、もう二度とゴメンって感じですわ。グリーン車を2~3両に増やし、しかも3列シートにしてくれたら考えてもええけど(笑)。

 

 

 

 

 

 

そして大宮駅に16時23分に着き、18分後に出発する上越新幹線とき329号に乗り換えます。目的地は、そう新潟。今回の一周旅行の最後のディスティネーション(目的地)となります。

新潟駅には18時10分に着いたのですが、行き先が歩いて10分程のバスターミナルで、しかも19時に営業を終えるので結構早足になっています。

しかし、ここにきてバッグのローラーがゴーゴーと唸っており、回転も悪くて非常に体力を使います。やはりローラーは重要ですね。

今年2025年はヤタガラス宜しく、車輪が3か所もあるダッフルローラーバッグに変更しました。しかも、車輪はローラーブレード用のものです。多分「メッチャ回る」と思います(笑)。

ガラガラゴーゴーとうなりを上げているバッグを引きずりながら着いた先は、新潟バスセンター内にある「万代そば」さん。

こちらの「黄色いカレーライス」が旨いと評判なので、カレー好きの長男を差し置いてパパが先に撃破しに来たわけです。

さてお味は如何ほど・・・。

「パクっ」
「おお、なるほどね」
「一手間も二手間もかけてはるなぁ」

てな具合で、素朴な見た目とは違い、その奥深い味わいは直ぐに分かりました。なるほど、これだと並ぶわ。
レシピも大体予想が付きましたが、家内が食事をずっと作ってくれるので、筆者が腕を振るってカレーを作る事がありません。

そんな感じで1週間の鉄路日本一周旅行が終りましたが、今年2025年は2週間のグリーン車乗り放題旅行なので、年末にかけて度々そのレポートが続くと思います。覚悟しといて下さい。