やる時はやりまっせ!

やる時はやりまっせ!

ニュージーランド南島クィーンズタウンで満天の星と赤色オーロラの撮影に人生を捧げております。同タイトルのホームページTOPを毎週移植

 

彗星は何処にいるでしょうか?

 

 

さて2024年の10月も終わり、今年もあっと言う間に残り2か月となりました。

年を取るにつれ、時が進むのが早く感じられており、還暦を過ぎたばかりですが、「そろそろ自分の葬式でも準備しようと思う」と仕事仲間に言うと、かなりウケます(笑)。

まあそれほど時が経つのが早いのであります。

なので、コンビ芸人のネタで「時を戻そう」というのがありますが、戻せるもんなら戻したい今日この頃であります。

そんな中、太陽に特攻をかけていったアトラス彗星(C/2024 S1)が見事に玉砕し、南半球の方が観測に適していると言われていたのに、筆者の前に池谷・関彗星、ラブジョイ彗星の様な姿を見せてはくれませんでした。

しかし、この彗星は太陽に特攻をかけ、見事に散った、ある意味「漢気のある奴」とも言えると思います。まあそこがロマンだったりするわけなんですが、来年2025年1月13日に太陽に最も接近する「もう一つのアトラス彗星」に頑張って貰おうではありませんか。

その前に、皆様を楽しませた紫金山(ツチンシャン)・アトラス彗星が我々の前から去ろうとしています。

ここ南緯45度では近日点通過後の位置が悪く、夕空が明るい内に地平線に沈んでしまい、全く見えていなかった「この彗星」ですが、最後のお別れをしようと思い、近所の農場までやって来ました。

この雲が多い写真には、紫金山・アトラス彗星が写っていますが、「さ~て、彗星は何処にいるでしょうか?」。

答えを知りたい方は、このページの最下部をご覧下さい。逆さまのさそり座と、これまた逆さまの南斗六星の位置も書き込んでおきました。

雲間が明るいのは金星の光で、地平線スレスレの空が赤っぽいのはオーロラです。

南緯45度だと、この彗星はこんなに低い場所にしか登って来ませんでした。この彗星は離心率が1を越えているので、よっぽどの事がない限り「二度と戻ってきません」。お別れと言って間違いないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

JR乗り放題の旅・2024 2日目

 

 

オーロラの写真が続きましたが、今週は久しぶりにJR乗り放題の旅に戻りたいと思います。昨年のグリーン車2週間券と違い、今年購入したJR乗り放題券、早い話 Japan Rail Pass ジャパンレールパスはグリーン車の1週間券。

それでも2023年10月の料金改定により、昨年までのグリーン車2週間の64120円に対し、今年は1週間券なのに7万円と大幅値上げ。

それでも事前に発券したグリーン車指定席券は31枚で、総額約30万円の運賃・特急券・グリーン車指定席券の乗車となりました。

前回にご紹介した5月20日・初日の行程は

新大阪→小倉→大分→宮崎→国分

そして今回の二日目の行程は

国分→鹿児島中央→博多→武雄温泉→長崎→武雄温泉→新鳥栖→博多

でした。

写真はこの写真を撮るためだけに博多から往復した長崎駅の南方にある「鍋冠山展望台」のもの。

長崎の夜景と言えば、通常は稲佐山からのものがセオリーですが、筆者は既に2度も稲佐山にて撮影をしているので、今回はこちらの「なべかんむりやま」展望台にしました。

しかも、展望台への行き方も少々トリッキーですのでお楽しみに。

Sony α7RIII, Sigma 24-70mm F2.8 DG DN (55.1mm), ISO 100, 30秒, F11, Kase Clip-in Neutral Night Filter使用

 

 

 

 

 

 

さ~て、前日宿泊の鹿児島県霧島市にある国分駅から特急「きりしま3号」のグリーン車乗車から一日が始まります。その前に泊まった「サンホテル国分」は朝食が含まれていたので、それを平らげて駅まで荷物を転がして移動しました。

前日利用の特急「きりしま15号」のグリーン車内冷房が強くていきなり初日から体調を崩しましたが、何とか復活しておりました。

きりしま3号の国分駅出発時間は08時49分。38分の乗車で鹿児島中央駅に着きます。一枚目の写真がそれですが、元々は「つばめ号」の車両だった様です。

たった38分の乗車ですが、ジャパンレールパスはグリーン車用なので贅沢に使わせて貰います。

そして14分の乗り合わせで、九州新幹線に乗り換えます。

新幹線「さくら550号」09時41分発のN700系7000番台のグリーン車は24席のみ。重厚なシートはJR東海のグリーン車座席をも凌駕する感じ。

流石に鹿児島中央駅からのグリーン車は空いていました。

そして博多駅には11時21分の定刻に到着し、荷物を転がして駅の北西部にある「プレジデントホテル博多」に向かいます。

ロビーで荷物の入れ替えをさせて頂き、大きな方を預かって貰いました。向かう先はラーメンと長崎の夜景。深夜23時台に戻って来ます。

 

 

 

 

 

 

夜景撮影の為に三脚を片手に持ち、博多駅に戻って来ました。これから新しく出来た地下鉄に乗ってラーメンを食べに行きます。

その前に新緑が美しかったので、一枚撮っておきました。

乗り込んだ新しい地下鉄は七隈(ななくま)線。先日、念願の博多駅直下まで延伸された小さな地下鉄車両に乗り込んで3駅。渡辺通駅で下車し、徒歩でラーメンの「だるま」さんに伺いました。

これまで博多駅にある「デイトス」内の「だるま」さんしか伺った事がなく、本店に初めて伺った訳です。

ところが写真をご覧下さい。ラーメンスープの表面が泡立っており、麺が全く見えません。

実は筆者、このレベルの豚骨ラーメンの大ファンでして、それを求めて一時期「久留米」の豚骨を食べ歩いていた時期がありました。勿論JR乗り放題旅行中の事ですが。

かやたデイトス内の同店のラーメンは、ここまで泡立っておらず、やや観光向けなのかと思いました。味も違いますしね。

来年も乗り放題旅行を計画中なので、再び伺おうかと思っております。

さ~て、お腹も膨れたので長崎に・・・と思ったが、まだ夜景には時間が早いのでネットで検索すると、直ぐ近くにあるキャナルシティの中に「オニツカタイガー」の店があるじゃないですか。

高校時代に履いていた靴の復刻版が無いかなぁと思い、歩いて伺いました。
しかし、残念ながら欲しいモノがなくて退散、散歩がてら、歩いて博多駅まで移動する事にしました。途中でカフェイン切れを悟り、暑かったがスタバでホットコーヒーを頂きました。

 

 

 

 

 

 

それでは長崎に移動します。

残念ながら博多から長崎までは新幹線線路が繋がっていないので、止むを得ず特急「リレーかもめ37号」に乗車します。

今回は特急有明号型787系で来てくれてほっとしました。885系だとグリーン車が狭くて好きやないんですよね。

リレーかもめ37号は博多駅を14時54分に出発し、武雄温泉駅に15時54分着。3分の乗り合わせで新幹線「かもめ37号」に対面ホーム乗り換えで出発。たったの30分で終点の長崎駅に着きました。

下の写真がそれです。この新幹線にはグリーン車が無いので、指定席に座りました。

 

 

 

 

 

 

16時27分に長崎駅に着いたのですが、鍋冠山展望台への移動に使うバスの出発時間は18時11分。100分程時間があるので、迷わず県庁の屋上に向かいます。

実はここから夜景を撮っても良い位なのですが、目的はこの豪華客船「クィーン・エリザベス号」。

カメラバッグがら望遠レンズを取り出している内に、風でレンズ拭きが飛んで行きそうになり時間をロス。その間に出航してしてしまいました。

出航がもう少し遅ければ、最上段の夜景の写真の中に、この豪華客船が一緒に写り込んだのですが、そうは上手くいきまへん。

この県庁展望台は21時00分まで無料で入れるので、思い立ったらどうぞ。

 

 

 

 

 

 

そう言えば日本のTV番組で、JR長崎駅が新幹線開通と共に西側に移行したが、この市電は動かなかった事を放送していたのを思い出し、駅の東側も見に来ました。

本当は駅ビル内の「かもめ市場」でビールを飲むつもりでいたのですが、今年の旅行で日本のビールが「美味しくない」と感じる様になってしまったんですわ。

理由は判りません。早い話、製造日から時間が経過し過ぎているのが原因だと思うのですが。

故に、居酒屋で一杯やる事もなく、駅前を行ったり来たり。まあ足腰には丁度ええ感じなんですけどね。

そしてこの市電は乗車位置を変えなかった事から、長崎駅から遠くなってしまいました。まあそんな事を知らない観光客には関係ない話なんですが、地元の方には不便な話ですわな。

そうこうしている間に展望台の裏側にある住宅街まで運行するバスの出発時間が迫って来たので、長崎駅西口を出て、左折して直ぐの所にある「長崎バス」のバス停にやって来ました。

このバスで「鍋冠山展望台」の裏側にある住宅街まで登っていき、そこから歩いて「たったの400メートル」で展望台まで辿り着けるんです。

このルートを紹介しているサイトが全く無いのが不思議であります。

殆どが、この山の麓にある「石橋」という市電の終点から歩いて登るとか、そこからタクシーで1000円かかるとか、とんでもない登山か、プラス1000円もかかるタクシーの利用とか。

カメラやレンズを買う時もそうだが、購入者・利用者の感想を鵜呑みにしていると「大損」をこく事が多々ある。そう、彼等は決してプロではないからなのだ。プロはそんな製品の良し悪しを口にはせ~へんわな。そんな時間があるなら、一枚でも多くの写真を撮ってるわな。

早い話、旅の経験談なんて、その多くが最善ではないものばかりなんよ。

このバスの代金は「たったの240円」です。展望台まで少々の登坂があるが、石橋駅からの移動を考えれば大したことではない。
 

 

 

 

 

 

 

そしてこの写真の中央にある緑色の小高い山をご覧下さい。そしてその山頂に建造物があるのがお分かりになるかと思います。

実はこれが「鍋冠山展望台」。最上段の夜景を撮った場所です。この写真は県庁の屋上展望台から撮りました。

市電の終点である石橋駅は写真の左手に切れていますので、そこからエレベーターを2つ使ったとしても、あんな高い所にある展望台に行くには、「汗だくの息ぜーぜー」でっせ。

でも展望台の標高はたったの169メートル。いや、169メートルもありまっせ。

長崎駅からこの鍋冠山展望台に向かうには、長崎バスの「二本松C棟行き」に長崎駅西口バス停から乗って下さい。

そしてバスを下車するバス停は「二本松A棟」です。そこから展望台へ行く方法は、Google Mapではなく、Yahooの地図を使う方が近道を表示してくれます。

19時過ぎには三脚を立て、クリップイン式のニュートラルナイトフィルターをセンサーの前に入れての撮影が始まりました。

最後のショットを20時11分に撮り、携帯の白色LEDライトで夜道を照らしながらグラバースカイロードの垂直エレベーター横まで来ました。そこで7分間ほど撮り、慌てて石橋バス停に降りていきました。

そして20時48分発のバスに乗り、21時03分に長崎駅にて下車。コンビニでビールを買って新幹線「かもめ64号」に乗車、「リレーかもめ64号」と新幹線「つばめ338号」を乗り継いで22時44分に博多駅に戻りました。

新幹線のお陰で、博多にホテルを取り、長崎の夜景を撮りに行ける行程が組めるようになりました。

3日目は広島平和祈念館に寄り、丸亀で讃岐うどんに舌鼓を打ち、福井でソースかつを食べてピルスナーウルケルビールを飲んで宿泊します。お楽しみに。
 

 

 

 

 

 

 

 

 

5台目のカメラで撮ったオーロラ + 動画

 

 

さ~て、2024年10月11日、当日立てた5台のカメラの、その最後の一台で撮ったオーロラです。

順番に画像処理をしていて思ったのですが、やはり新しいカメラで撮った方が綺麗なオーロラが写っています。これは間違いありません。

また、天体用に改造したカメラで撮った方が、リッチな写真に仕上がっています。これは、赤色と緑色オーロラがセンサーに到達する割合(透過率)に差がないのが理由だと思います。

いずれにしても、これだけ大きなオーロラを「たった一台のカメラで迎撃」するなんて「恐ろしい事」は避けられたので善しとしましょう。明るさや姿の変わるオーロラに、5台のカメラ間を何度も行ききして調整するのに骨が折れましたが、まあそれも運命というか、それを楽しむというか、死ぬまでにあと何回も経験してみたいと思います。

それには、迎撃する機材を揃える事が肝心と思います。

私の機材は決してプロが使うようなレベルのものではありません。
オーロラはフィルムカメラで撮るのが基本ですが、もうフィルムも現像所もないので、仕方なくデジタルカメラで撮っているだけなのです。

ところがフィルムカメラの時代と違い、個々のデジタルカメラには性能の差が存在します。

ISO感度をどこまで上げられるか、その際のノイズの出方等、フィルム時代にはなかった悩みが増えてきますし、選択肢が莫大に増えました。

これが機材選択を悩ませる大きな原因なのですが、まあそれも楽しむ事でカメラ・ライフを過ごそうかと思っております。

そんな中、大規模フレア爆発の濃いガスが地球に襲い掛かり、ご覧の様な大きなオーロラになりました。

これより大きな出現となった今年2024年5月11日の夜、私は呑気にタイはプーケットのビーチにおりましたが、何とかリベンジを果たせたでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

とまあ、当日立てた5台のカメラの画像処理をやってみた訳ですが、どれも静止画。

オーロラダンスを表現するにはタイムラプス動画にするしか無いのですが、如何せん時間がかかります。懲り始めると、完成までに数か月とか掛かるし。

そこで、画質は良くありませんが gifを使った動画にしてみました。カメラは2台目のAPS-Cセンサーを持つ天体改造機 Canon EOS Kiss X7i です。レンズはSigmaの10mm F2.8 対角魚眼レンズです。

シグマ社のサイトには、このレンズの対角(遠く離れた四隅の距離)角度が、キャノンのAPS-C機だと167度と書いてありました。普通対角魚眼レンズと言えば対角180度の筈ですが、キャノンのAPS-Cサイズのセンサーは、他社よりも少し小さいので、180度をカバー出来ないのだそうな。

この辺りからCanonが嫌いになったんですけどね(笑)。

まあそんな事より、上の短い動画を見てやって下さい。

3.2秒の露出で、インターバルが5秒で撮っている写真を丁度30枚繋げてみました。一枚撮るのに8.2秒かかるのを30枚ですから、約4分間の動きを表現した事になります。

4分間で、これだけ動くんですねぇ。

左下に写り込んだ筆者の姿を見て頂きたいのすが、クルクル回っていませんか?

実は、最上段に展示した写真を撮っている時、同じく対角魚眼レンズを縦構図にし、そして45度ずつ回転しながらオーロラの吹き出し口から地面までを捉える写真を連続で撮っていたんですよ。

そして後の4台はタイムラプスの自動撮影をしておりました。

その時に思ったのですが、45度ずつ回りながら撮るのって「あり」だと。雰囲気の違う写真が撮れるんですよ。

皆さんもアラスカやカナダ北部、北欧で全天オーロラに出逢ったら、クルクル回ってみて下さい。何かエエことが起こるかもしれません(笑)。

 

 

 

 

 

オーロラ 3台目と4台目のカメラ

 

 

「紫金山(ツチンシャン)・アトラス彗星」を肉眼で見ましたか?

筆者が主宰していたスターウォッチングツアーに、10年ほど前にご参加下さったお客様からメールを頂戴しました。それには3枚の写真が添付してあり、1枚はSony α9、残りの2枚がiPhoneでこの彗星を撮られたモノでした。

iPhoneでも彗星が撮れる時代になった事を物語っていました。

そんな中、先日2024年10月11日夜出現の大オーロラを撮った5台のカメラの内、3台目と4台目のカメラで撮った写真の処理に入る事が出来ました。

どちらの写真もソニーの非改造機で撮ったものですが、マイクロフォーサーズ用の対角魚眼レンズのフードをノコギリで切り落とし、それにマウントアダプターを使いフルサイズ機に取り付けると、あ~ら不思議。
立派な円周魚眼レンズに早変わり・・・というネタを過去にご披露したと思います。

今回はZ6IIにではなく、α7SIIに取り付けてみました。

正直、天体用に改造していないカメラなので、写真の出来上がりには期待していませんでした。

しかし、上の写真を見てやって下さいまし。悪くないっしょ?
電線が写っていますけど(笑)。

USB Miniケーブルを忘れ、給電する事が出来ず、1個のバッテリーが燃え尽きるまでタイムラプスをしてくれていました。美味しい所が終ると同時に電源が切れておりまして、胸を撫でおろした次第です。

非改造カメラで、ここまで写っているとは思いもせず、もし天体改造機で撮っていたら、どうなっていたのか?と思わざるを得ません。

このカメラ、星の動画を撮影する為に買いましたけど、今ではタイムラプスの方が良いに決まっているし、中途半端な位置にあるんですよねぇ。

いっその事、来年の日本帰省で、このカメラを天体用に改造して貰えば良いのかな?でもホーリーグレイルタイムラプスはしてくれないし・・・。

悩みまんなぁ・・・。

 

 

 

 

 

 

そしてこちらも改造していないソニーのフルサイズ機で撮ったもの。非改造機は緑色の透過率が高いので、やたらと緑が目立つ写真になってしまいました。

レンズは先日手に入れたばかりの10mmで「地平線が丸くならない」やつ。対角が130度もある「超広角レンズ」。このレンズの活躍の場が一気にやって来ました。

まあ相変わらず、強い光源に対しての「フレア」が酷すぎて笑ってまうけど(笑)。右上に写っている「月」の周辺に、様々なフレアが出現していますよね。

「強い光源を入れたらアカン」レンズなのに、この日の月齢は9。満月の明るさを100としたら、この日の月明かりは「56」。56やからこそ、これだけのオーロラが撮れたんですけどね。

もし満月を入れた写真をこのレンズで撮ったら、一体どんなフレアが現れるやら(笑)。

他のカメラのISO感度は2500-3200程度で設定していましたが、このカメラだけ2000とやや低めに設定したんですよね。理由は簡単、「白飛び」を防ぐため。

オーロラは暗い時もあれば、白飛びするほど明るくなる時もあります。幾らRAWで撮っていると言っても、白飛び具合が酷いと、処理しきれませんからね。

そこで5台もカメラを空に向けているわけですから、どれか一つくらい「ややアンダー」で撮るカメラがあっても良いですよね。今回はこのILCE-7RM3にその役目を担ってもらいました。

どうでっか、写りは?

ややアンダーで撮った方が、もしかして幻想的でええかもしれませんね。

筆者がオーロラを撮る時、何故5台もカメラを設置するか、その理由がお分かり頂けたでしょうか?

オーロラは何が起こるか分からんのんで、それに対処するためには、最低でもカメラが5台必要だという結論に至ったんですわ。でもこれが氷点下15~40度などの環境じゃないので容易に出来ますが、カナダ北部やアラスカでだと、そりゃ骨が折れると思いますわ。

ちなみにこの夜の気温は10度を少し下回った程度だったと記憶しています。オーロラと気温は関係ありませんからね。「えっそうなの?」と思った方は、筆者の過去の投稿をご覧下さい。

半袖半パンでオーロラを撮った事が何度もありまっせ。

 

 

 

 

 

オーロラ 2台目のカメラ 2024年10月11日

 

 

日本の皆様におかれましては、殆どの方が「紫金山(ツチンシャン)・アトラス彗星」の観望・撮影準備でお忙しいと思いますが、もう暫くお付き合い下さればと思っております。

実はこの彗星ですが、私の中では「既に終ったモノ」でして、理由は簡単。
クィーンズタウンは「緯度が高過ぎ」て、彗星が太陽の右手やや上に位置しており、夕暮れが終わる頃の彗星核の位置は残念ながら地面の下なんです。

その点、日本は彗星が西の空に沈む時、ほぼ太陽の真上にある事から、十分に暗くなっても彗星核が地面の上にいるという絶好の場所となります。

なので、西の空が低空まで開けている場所に行けば、彗星をほぼ間違いなく肉眼で見る事が出来る筈なんです。後は天候次第です。候補地を3~5か所選定し、万全を期して下さい。

さて上の写真ですが、当日立てた5台の三脚の内、2台目のカメラで撮ったものになります。これも天体改造機ですので、オーロラ5原色(下からピンク、緑、赤、紫、青色)全てで95%以上の透過能力があります。

フルサイズ機換算で16mmという焦点距離ですが、超広角レンズをもってしても頭上の吹き出し口と景色を一緒に入れられないという事実。もう一台の天体改造機では対角魚眼レンズの縦構図で撮っていますので、それも近々画像処理を始めたいと思うてます。

いやぁ、しかしセンサーの小さいAPS-C機でもここまで写るんですなぁ。でも10mmレンズでもこの大オーロラには歯が立たないんですね。もっと広角なレンズが欲しいのですが、如何せん時代はミラーレス。イオスキッスは既に過去のモノですが、筆者には可愛い相棒です。

しかもSEOさんに改造して貰った奴ですからね。なので焦点距離9mm以下の中古レンズでも検索してみますか。

このオーロラ撮影に使ったカメラはあと3台ありますので、乞うご期待。

 

 

 

 

 

オーロラ 2024年10月11日

 

 

いやぁ、年甲斐もなく二夜連続の徹夜でオーロラと対峙してしまい、正直疲れました。これなら、天体改造カメラを全てニコンZシリーズにして、一晩中写真の露出などを調整してくれるホーリーグレイルタイムラプス撮影を使い、5台のカメラの間を何度も往復して設定を換えなくても済むようにしたいもんです(笑)。

なんせオーロラがその姿を何度も変え、色も変わり、そして明るさも変わり・・・と大変でした。まさか「ここまで大きな出現」になろうとは思ってもいないので、露出十分設定で5台のカメラのタイムラプス撮影を開始したのですが、まあ一晩でこれまで遭遇したオーロラの姿のオンパレードを見せてくれました。

こういう時はやはりホーリーグレイルタイムラプスを活用すればよいのに、手持ちの天体改造Nikon Z6IIだけをタイムラプスから外し、途中でレンズを交換したり、絞りもISOも自由に変える機材にしちゃったんですよね。

いやぁ、もう一台のZシリーズを導入し、こんな時の為のホーリーグレイルタイムラプスを活用したいですね。いやぁ、もう一台の天体改造機をどの機種にするのか、誠に悩ましい限りでございます。

そんな事より、写真を見てやって下さい。「低緯度オーロラ」とはもう呼べないレベルのオーロラの壁がそびえ立ってくれました。

円周魚眼レンズでも撮影していますが、実は頭の真上を通り越して、北の空の低くまで繋がる大オーロラだったんですよ。ここまで大きいオーロラだと余裕で日本でも赤いのが写ったんとチャイますか?

この写真を撮ったのが、NZ時間の23時09分なので、日本は19時09分。天文薄明も終わり真っ暗になっていたと思います。赤いオーロラが撮れた方はいますか?

今日は取り合えず一枚だけアップしておきますが、5台のカメラ(3台は天体改造機)で撮ってあるので、まだまだ画像処理に時間がかかります。

筆者が懸命に構図を合わせている姿が左下に写っていますが、実は現在腰を痛めており、この「テレマーク姿勢」が功を奏したのか、何と今朝から腰の調子が良くなっています。

還暦過ぎても、やっぱ身体を動かさんとあきませんね。そうオーロラや天体観測・撮影はある意味「体育会系」なのかもしれません。特に赤道儀望遠鏡の極軸合わせの際は、とんでもない姿勢になりますからね(笑)。

 

 

 

 

白昼の紫金山(ツチンシャン)・アトラス彗星

 

 

2024年10月10日16時12分、赤道儀望遠鏡架台に紫金山・アトラス彗星の情報を打ち込み、200mmレンズにて撮影中、偶然にもニュージーランド航空のエアバス320型機が通ったのでシャッターを切りました。

ところが肝心の彗星は太陽光にほぼ掻き消され、飛行機の右上円内に辛うじて写っています。ニコンの7x50mm双眼鏡でも探してみましたが、残念ながら見えませんでした。

もしマイナス5等級まで明るくなっていたら余裕で見えると思っていたのですが、そこまで光度は明るくないようです。もし見えたら、2007年1月飛来のマクノート彗星以来の昼間の彗星を肉眼で見る事になったのですが・・・。

現在2024年10月12日07時08分ですが、先程オーロラ撮影から戻ったばかりで、かなりお疲れ気味です。なんせ二夜連続の徹夜でのオーロラ撮影でしたので。

昨晩10月11日夜は対角魚眼レンズを縦構図にしないと頭上の吹き出し点と地上の景色が一緒に入らないほどの大オーロラになりました。

5台のカメラで撮ってますので、これから寝て起きたら、少しずつ画像処理をスタートしたいと思っています。今日もとにかく「くたびれた」ので、これからシャワーに入ってゆっくり寝ます。

なんせオーロラの規模が様々で、絞りやISO感度を順番に替える為に、5台のカメラの間を右往左往して疲れました。

乞うご期待。

 

 

 

 

 

速報・大規模フレア爆発の衝撃波来たる

 

 

世界時で2024年10月9日01時56分(日本時間で同日10時56分、NZ時間で同日14時56分)に発生したX1.8クラスの大規模フレア爆発に伴う宇宙ガスが、約37時間という短時間で太陽観測衛星DSCOVRとACEに着弾。

それまで秒速400キロ程度だった太陽風速度が一気に2倍の秒速800キロメートルに達しました。まさに衝撃波。

しかし、NZ時間で10月11日03時48分なので「かなり朝方」。

ただ秒速800キロにもなると、太陽観測衛星に衝撃波が着弾してからオーロラが出現するまで、1時間も掛からないはず。そこで自宅を04時過ぎには出発し、天文薄明開始時間である05時12分までの暗夜で何枚撮れるかなんて感じで急いだ。

続きは起きてから・・・。徹夜したのでこれから寝ます。

 

 

 

 

 

紫金山・アトラス彗星と大規模フレア爆発

 

 

昨日は「おじさん」と「おばさん」しか分からない言葉を使ってふざけた投稿をしましたが、今日は真面目に。

実はもう一つの大規模フレア爆発が太陽で発生し、その衝撃波と宇宙ガスが彗星と地球に向かって飛んできています。

フレア爆発が発生したのは世界時で2024年10月9日01時56分(日本時間の同日10時56分、NZ時間の同日14時56分)。その規模は大規模フレア爆発のX1.8。
上のGif動画を見てもらった通りで、宇宙ガス放出現象、通称CMEも発生しています。

この写真は太陽観測衛星SOHOのLASCO C3カメラで撮られたモノで、中央の白い丸印が太陽の位置。余りにも眩しいので黒い遮光板を使い隠しています。

そして右の太くて白い物体が彗星。

彗星は太陽の手前に位置するので、CMEの衝撃波は先に彗星に、そしてその後、恐らく10月10日の夜に地球にやって来る予報が出ています。

2発も大規模フレア爆発の衝撃波を食らう「この彗星」ですが、何も起こらないのでしょうか?

それより、この動画を見て頂くと、ノイズの様なモノが発生しています。これをスノーストームと呼んでおり、相当強いCMEが発生していることから、その速度はかなり早く、日本時間の10月10日23時頃に着弾する予報が出ています。NZ時間だと日本より4時間先行しているので、10月11日03時になります。

クィーンズタウンは05時12分から天文薄明が始まるので、実質3時間弱しかチャンスがありませんが、大規模フレア爆発ともなれば、丸二日間もオーロラが続いた事があるので、11日の夜も見張っていて損はありませんですぜ。

明日は昼休みにでも「太陽を絶対に見ないように」この彗星を双眼鏡で探してみましょうかね。もし見えたら2007年1月のマクノート彗星以来の「昼間の彗星」になるのですが。

太陽を双眼鏡や望遠レンズ等で直視したら、目の網膜を損傷するので、素人さんは止めときなはれや。彗星は太陽から5度程しか離れていないので、細心の注意が必要です。

 

 

 

 

全艦 拡散波動砲発射

 

 

「全艦 拡散波動砲発射」(by アンドロメダ艦長)

分かる方だけ笑って下さい(笑)。





<詳細>
今世間を騒がせている紫金山(ツチンシャン)・アトラス彗星が、太陽観測衛星SOHOのLASCO C3カメラの視野内右端に入って来た所、太陽の右端に移動した大きな黒点がX2クラスの大規模フレア爆発を起こした時の写真です。中央の白い丸が太陽の位置です。

黒い丸は眩しい太陽を隠す為のものです。

ちなみに白いガスはCMEと呼ばれており、宇宙ガスが太陽から吹き出したことを物語っています。今回の大規模フレア爆発で飛散したガスは、地球、そして彗星のどちらにもやって来るらしく、地球に届けばオーロラが出現し、彗星に当たれば、さてどうなるでしょうか?

相当な衝撃波が彗星核に届くと思われます。地球は磁場に守られているので大丈夫ですが、彗星に強力な磁場はないと思われますので、衝撃波の影響で彗星核が分裂するなんて事になると、もしかしてもっと明るくなるかも知れませんね。

今後もStay Tuneでっせ。

先日発生したX9クラスの大規模フレア爆発によるCMEが地球に襲い掛かり、現在太陽風磁場の向きが大きく南向きになっているので、相当大きなオーロラの出現が見込めますが、生憎全天が雲に覆われており、これから小雨も舞う予報。

オーロラの出番待ちなので、下らない書き込みをしてしまいました(笑)。