JR乗り放題の旅・2024 2日目
オーロラの写真が続きましたが、今週は久しぶりにJR乗り放題の旅に戻りたいと思います。昨年のグリーン車2週間券と違い、今年購入したJR乗り放題券、早い話 Japan Rail Pass ジャパンレールパスはグリーン車の1週間券。
それでも2023年10月の料金改定により、昨年までのグリーン車2週間の64120円に対し、今年は1週間券なのに7万円と大幅値上げ。
それでも事前に発券したグリーン車指定席券は31枚で、総額約30万円の運賃・特急券・グリーン車指定席券の乗車となりました。
前回にご紹介した5月20日・初日の行程は
新大阪→小倉→大分→宮崎→国分
そして今回の二日目の行程は
国分→鹿児島中央→博多→武雄温泉→長崎→武雄温泉→新鳥栖→博多
でした。
写真はこの写真を撮るためだけに博多から往復した長崎駅の南方にある「鍋冠山展望台」のもの。
長崎の夜景と言えば、通常は稲佐山からのものがセオリーですが、筆者は既に2度も稲佐山にて撮影をしているので、今回はこちらの「なべかんむりやま」展望台にしました。
しかも、展望台への行き方も少々トリッキーですのでお楽しみに。
Sony α7RIII, Sigma 24-70mm F2.8 DG DN (55.1mm), ISO 100, 30秒, F11, Kase Clip-in Neutral Night Filter使用
さ~て、前日宿泊の鹿児島県霧島市にある国分駅から特急「きりしま3号」のグリーン車乗車から一日が始まります。その前に泊まった「サンホテル国分」は朝食が含まれていたので、それを平らげて駅まで荷物を転がして移動しました。
前日利用の特急「きりしま15号」のグリーン車内冷房が強くていきなり初日から体調を崩しましたが、何とか復活しておりました。
きりしま3号の国分駅出発時間は08時49分。38分の乗車で鹿児島中央駅に着きます。一枚目の写真がそれですが、元々は「つばめ号」の車両だった様です。
たった38分の乗車ですが、ジャパンレールパスはグリーン車用なので贅沢に使わせて貰います。
そして14分の乗り合わせで、九州新幹線に乗り換えます。
新幹線「さくら550号」09時41分発のN700系7000番台のグリーン車は24席のみ。重厚なシートはJR東海のグリーン車座席をも凌駕する感じ。
流石に鹿児島中央駅からのグリーン車は空いていました。
そして博多駅には11時21分の定刻に到着し、荷物を転がして駅の北西部にある「プレジデントホテル博多」に向かいます。
ロビーで荷物の入れ替えをさせて頂き、大きな方を預かって貰いました。向かう先はラーメンと長崎の夜景。深夜23時台に戻って来ます。
夜景撮影の為に三脚を片手に持ち、博多駅に戻って来ました。これから新しく出来た地下鉄に乗ってラーメンを食べに行きます。
その前に新緑が美しかったので、一枚撮っておきました。
乗り込んだ新しい地下鉄は七隈(ななくま)線。先日、念願の博多駅直下まで延伸された小さな地下鉄車両に乗り込んで3駅。渡辺通駅で下車し、徒歩でラーメンの「だるま」さんに伺いました。
これまで博多駅にある「デイトス」内の「だるま」さんしか伺った事がなく、本店に初めて伺った訳です。
ところが写真をご覧下さい。ラーメンスープの表面が泡立っており、麺が全く見えません。
実は筆者、このレベルの豚骨ラーメンの大ファンでして、それを求めて一時期「久留米」の豚骨を食べ歩いていた時期がありました。勿論JR乗り放題旅行中の事ですが。
かやたデイトス内の同店のラーメンは、ここまで泡立っておらず、やや観光向けなのかと思いました。味も違いますしね。
来年も乗り放題旅行を計画中なので、再び伺おうかと思っております。
さ~て、お腹も膨れたので長崎に・・・と思ったが、まだ夜景には時間が早いのでネットで検索すると、直ぐ近くにあるキャナルシティの中に「オニツカタイガー」の店があるじゃないですか。
高校時代に履いていた靴の復刻版が無いかなぁと思い、歩いて伺いました。
しかし、残念ながら欲しいモノがなくて退散、散歩がてら、歩いて博多駅まで移動する事にしました。途中でカフェイン切れを悟り、暑かったがスタバでホットコーヒーを頂きました。
それでは長崎に移動します。
残念ながら博多から長崎までは新幹線線路が繋がっていないので、止むを得ず特急「リレーかもめ37号」に乗車します。
今回は特急有明号型787系で来てくれてほっとしました。885系だとグリーン車が狭くて好きやないんですよね。
リレーかもめ37号は博多駅を14時54分に出発し、武雄温泉駅に15時54分着。3分の乗り合わせで新幹線「かもめ37号」に対面ホーム乗り換えで出発。たったの30分で終点の長崎駅に着きました。
下の写真がそれです。この新幹線にはグリーン車が無いので、指定席に座りました。
16時27分に長崎駅に着いたのですが、鍋冠山展望台への移動に使うバスの出発時間は18時11分。100分程時間があるので、迷わず県庁の屋上に向かいます。
実はここから夜景を撮っても良い位なのですが、目的はこの豪華客船「クィーン・エリザベス号」。
カメラバッグがら望遠レンズを取り出している内に、風でレンズ拭きが飛んで行きそうになり時間をロス。その間に出航してしてしまいました。
出航がもう少し遅ければ、最上段の夜景の写真の中に、この豪華客船が一緒に写り込んだのですが、そうは上手くいきまへん。
この県庁展望台は21時00分まで無料で入れるので、思い立ったらどうぞ。
そう言えば日本のTV番組で、JR長崎駅が新幹線開通と共に西側に移行したが、この市電は動かなかった事を放送していたのを思い出し、駅の東側も見に来ました。
本当は駅ビル内の「かもめ市場」でビールを飲むつもりでいたのですが、今年の旅行で日本のビールが「美味しくない」と感じる様になってしまったんですわ。
理由は判りません。早い話、製造日から時間が経過し過ぎているのが原因だと思うのですが。
故に、居酒屋で一杯やる事もなく、駅前を行ったり来たり。まあ足腰には丁度ええ感じなんですけどね。
そしてこの市電は乗車位置を変えなかった事から、長崎駅から遠くなってしまいました。まあそんな事を知らない観光客には関係ない話なんですが、地元の方には不便な話ですわな。
そうこうしている間に展望台の裏側にある住宅街まで運行するバスの出発時間が迫って来たので、長崎駅西口を出て、左折して直ぐの所にある「長崎バス」のバス停にやって来ました。
このバスで「鍋冠山展望台」の裏側にある住宅街まで登っていき、そこから歩いて「たったの400メートル」で展望台まで辿り着けるんです。
このルートを紹介しているサイトが全く無いのが不思議であります。
殆どが、この山の麓にある「石橋」という市電の終点から歩いて登るとか、そこからタクシーで1000円かかるとか、とんでもない登山か、プラス1000円もかかるタクシーの利用とか。
カメラやレンズを買う時もそうだが、購入者・利用者の感想を鵜呑みにしていると「大損」をこく事が多々ある。そう、彼等は決してプロではないからなのだ。プロはそんな製品の良し悪しを口にはせ~へんわな。そんな時間があるなら、一枚でも多くの写真を撮ってるわな。
早い話、旅の経験談なんて、その多くが最善ではないものばかりなんよ。
このバスの代金は「たったの240円」です。展望台まで少々の登坂があるが、石橋駅からの移動を考えれば大したことではない。
そしてこの写真の中央にある緑色の小高い山をご覧下さい。そしてその山頂に建造物があるのがお分かりになるかと思います。
実はこれが「鍋冠山展望台」。最上段の夜景を撮った場所です。この写真は県庁の屋上展望台から撮りました。
市電の終点である石橋駅は写真の左手に切れていますので、そこからエレベーターを2つ使ったとしても、あんな高い所にある展望台に行くには、「汗だくの息ぜーぜー」でっせ。
でも展望台の標高はたったの169メートル。いや、169メートルもありまっせ。
長崎駅からこの鍋冠山展望台に向かうには、長崎バスの「二本松C棟行き」に長崎駅西口バス停から乗って下さい。
そしてバスを下車するバス停は「二本松A棟」です。そこから展望台へ行く方法は、Google Mapではなく、Yahooの地図を使う方が近道を表示してくれます。
19時過ぎには三脚を立て、クリップイン式のニュートラルナイトフィルターをセンサーの前に入れての撮影が始まりました。
最後のショットを20時11分に撮り、携帯の白色LEDライトで夜道を照らしながらグラバースカイロードの垂直エレベーター横まで来ました。そこで7分間ほど撮り、慌てて石橋バス停に降りていきました。
そして20時48分発のバスに乗り、21時03分に長崎駅にて下車。コンビニでビールを買って新幹線「かもめ64号」に乗車、「リレーかもめ64号」と新幹線「つばめ338号」を乗り継いで22時44分に博多駅に戻りました。
新幹線のお陰で、博多にホテルを取り、長崎の夜景を撮りに行ける行程が組めるようになりました。
3日目は広島平和祈念館に寄り、丸亀で讃岐うどんに舌鼓を打ち、福井でソースかつを食べてピルスナーウルケルビールを飲んで宿泊します。お楽しみに。