ジャパンレールーパス・グリーン車の旅 11・12日目 | やる時はやりまっせ!

やる時はやりまっせ!

ニュージーランド南島クィーンズタウンで満天の星と赤色オーロラの撮影に人生を捧げております。同タイトルのホームページTOPを毎週移植

 

ジャパンレールパス・グリーン車の旅 11・12日目

 

 

2023年6月に利用したジャパンレールパス・グリーン車2週間の旅、その11と12日目の紹介です。

初日からの行程は

1日目 金沢→長野→和倉温泉→金沢
2日目 金沢→大宮→新函館北斗→函館→東室蘭→札幌
3日目 札幌→旭川→美瑛→富良野→新得→釧路
4日目 釧路→札幌→函館
5日目 函館→新函館北斗→仙台→山形→大石田→東京→名古屋
6日目 名古屋→紀伊勝浦→新大阪→岡山→高松
7日目 高松→岡山→出雲市→出雲大社前→出雲市→新山口→博多
8日目 博多→熊本→宮地→熊本→久留米→日田
9日目 日田→久留米→新鳥栖→武生温泉→長崎→武生温泉→新鳥栖→鹿児島中央
10日目 鹿児島中央→小倉→門司港→小倉→岡山→高知→坂出→(翌日に横浜)

そして11と12日目の行程は

11日目 (前夜に香川県坂出を寝台特急で出発)→横浜→新宿→八王子→古淵→(ここからは自動車で)新倉富士浅間神社→新倉山浅間公園展望台→うどん店「源氏」→大石公園→河口湖泊

12日目 前日より晴れ間が大きいので新倉山浅間公園展望台に再チャレンジ→(この日は一日中自動車移動)→湖畔・長崎公園→白糸の滝→富士山本宮浅間大社→古淵

と進みました。

10日目の夜に高知から特急南風+しまんと号にて坂出駅に辿り着き、そこで高松からやって来た寝台特急サンライズ瀬戸号をキャッチ。運良くシャワーカードも手に入れられて、岡山駅での連結を見てから入浴となりました。

シャワーカード販売機のある10号車から先頭14号車の個室に来て早速ネットをチェックすると、「またもや撮り鉄が線路内に入って列車を止めた」という事件が新大阪駅付近で起こったと告げてます。その影響が深夜になっても続いており、三ノ宮駅の出発が8分遅れてしまいました。

筆者は横浜駅での乗り換えに4分しかありません。このままでは湘南新宿ラインの予定列車に乗り継けず、新宿駅で特急あずさ3号をキャッチ出来なくなります。

写真は新倉富士浅間神社とその上にある展望デッキから撮った景色です。梅雨のド真ん中でしたが、晴れ間が見えてラッキーでした。ただインバウンドの観光客が自撮りや自らを景色と一緒に撮ってもらう模様が途切れなく続き、人を入れないでの撮影がほぼ出来ない程です。

中にはその行為を同じ女性が3度も4度も行い景色を占領してしまい、筆者の様な景色を撮りに来たアマチュアカメラマンを苛立たせる時間が何分も続きます。その女性が美しければ目の保養にもなるのですが、大概そうじゃないのでメッチャ「フラストレーション」が煮え立ってきます(笑)。

郷に入れば郷に従え・・・は通じません。日本の皆様の様に民度が高いわけでは無いので、このエチケット違反は永遠に続くでしょう。桜の時期の早朝撮影に応募して、ピンクの桜も入れた「人のいない景色」を撮るしか方法はないのかもしれません。

 

 

 

 

 

 

こちらは11日目の展望台訪問後に伺ったうどん店「源氏」さんで食べた吉田うどんです。

噂通りの硬いうどんで、山梨県の郷土料理である「ほうとう」と同じ感じのもの。それにお決まりのちくわ天が入ったものを選びました。

筆者は麺喰い将軍なので、茹で具合に非常に拘りがあります。これは1998年に伺ったイタリアはフィレンツェ、その宿女将さんに勧められた近所の食堂で食べたボロネーゼ、早い話ミートソーススパゲティのアルデンテの麵に感動を覚えて以来なのです。

食堂と言ってもフルコースで、デザートと赤ワインまで含まれるものでした。かと言って料金は日本円で1300円ほどだったかと記憶しています。

その後の旅行で豚骨ラーメンのバリカタに出逢い、讃岐うどんの早朝出来立てにも出逢います。

そんな中でもこの吉田うどんは硬くて顎が疲れる程のモノでした。しかし、ほぼ飲める技を習得している為か、左程嚙まなくても飲み込む事が出来、一緒に食べた家族程顎が疲れたわけではなかったと思います。

御出汁も黒くなくて、大阪出身の筆者は先ずそれに驚きました。ただ大阪のうどん出汁と違うのは、海が近い吉田市なので、他の魚介での御出汁が入っていると感じました。

これも立派な日本のうどんだと全制覇を目指して旅を続ける意欲も増しました。長崎は五島列島でのうどん店にも寄らないと行けないのですが、海外在住邦人がジャパンレールパスを買える期限が2025年末で切れるので、来年中に行かねばなりませんかね。

 

 

 

 

 

 

こちらは12日目の昼前に河口湖北岸にある「長崎公園」から撮ったモノです。実は靴下を脱いで、膝下まで湖に入って撮っています。

すると10名程のインバウンド客を連れたドライバーガイドがやって来たので、湖から上がって場所を彼等にバトンタッチして退散しました。

日本人でも知らないような場所を海外からの皆さんが開拓してますよね。そしてそれを見た日本の皆さんが、「なんでこんな所を海外の方が知ってるの?」と思う事が多々あります。

この長崎公園は車を停める場所がほぼなく、「軽自動車でやっと」といった感じでした。筆者が肉親から借りたのが軽自動車だったので何とかなりました。

前日に行った大石公園はインバウンド客でごった返しており、中途半端なフラワー園に高価な土産物といった感じで、まさに「行くんじゃなかった」と思わせる所でした。

海外添乗員歴もある筆者の個人的な意見ですが、まあお好きにどうぞといった感じです。

その点、この長崎公園は公園と言うよりただの広場。軽自動車は停められても、一般車はキツイかも。
ただご覧の様に、左右対称の富士の姿を撮る事が出来るええ場所でしたよ。

大石公園はまだその西にありますが、そこだと右の稜線に手前の山が掛かってしまい、綺麗な左右対称の富士山稜線を撮る事が出来なくなります。

まあこれも事前の Goodle Map の調査で決めておいた事ですけど。

皆様も左右対称の稜線を撮りた時はこちらへどうぞ。軽自動車でね。

 

 

 

 

 

 

そしてこれが白糸の滝。日本中に白糸の滝という地名が存在しますが、こちらは富士宮のもの。

涼しげなその姿に、現地に行ってみないと分からない躍動感と迫力が加わり、思ったよりも「行って良かった」という合格点に達するものでした。

事前の勉強で、駐車場から反時計回りに回る方が空いてて楽で、景色も良いという文面を見つけ、その通りに移動してみました。

すると早速滝壺を見下ろせる展望台が目の前に。筆者の家族以外に誰もいません。

そう殆どの方が駐車場から時計回りに進み始め、ありがちな土産店前通りを通らなければ滝には近付けないルートを進みます。しかし、滝を見た後も同じ道を戻って駐車場に行かれてしまいます。

滝壺まで見渡せる展望台は、駐車場から反時計回りに進んで直ぐの場所にあるんです。ですので、往復とも土産店前を通るとこの展望台には行けまへん。

もっと勉強してから行かんと後悔しまっせ。南緯45度に住む日本人家族が知っていて、日本の皆さんが知らないというアベコベ現象が起こってしまいます。

早い話、筆者もその家族もインバウンド客の一人なので、海外客が思わぬ穴場を見つけてしまうといった現象と同じだと考えます。

三脚を持ち出さなかったので、出来るだけのスローシャッターを使い、滝の流れを絹の様に流す努力をしました。それでも10枚中9枚は手振れの餌食となってしまいました。Sony α7RIIIなので5段分の手振れ機構が備わっていますが、かなりシャッター速度を落としたのでギリギリだったと思います。

ホンマは三脚を使って、NDフィルターを噛まして5秒ほど露出するのが望ましいのですが、ベトナムから続く旅で疲れきっており、三脚を車内において来てしまいましたとさ。

 

 

 

 

 

 

最後はもう少し南下して富士宮市の中心部にやって来ました。目的は富士宮焼きそば。

18年ほど前でしょうか、ジャパンレールパスの旅で富士宮駅から歩いて焼きそばを食べに行ったのですが、その前に食べたものが重くて、美味しく焼きそばを食べられなかったんですよ。

その時からずっと美味しく食べる機会を伺っており、今回の旅程に入れました。もし車で来れなかったら、翌日のわさび丼店訪問と平行して富士宮に来るつもりでおりました。

マップを見ると、浅間神社の本宮近くに「富士宮焼きそば」を食べられる店が何店舗も並んでいる場所を見つけます。

焼きそば店には駐車場が無いので、この本宮の駐車場を利用(勿論有料)し神社を撮影。車はそのままで、その後に焼きそばを頂きました。

根本的に麺がスペシャルなので、どれだけソースや味付けが良くても、この麺の素晴らしさがない焼きそばはワンランクダウンと言わざるを得ません。

ただ前回に食べた時ほどの噛み応えが無く、家族に大口を叩いていた筆者が後に詫びを入れたのは言うまでもありません。やはり駅前本宮前でほっといても客が来る、そうイタリアみたいな殿様商売が当たり前になってしまい、麺の管理を怠っている可能性を感じました。

浅間神社も元はと言えば徳川家康所以で建造されたもの。そのお膝元故にイタリアと同じになってしまい、努力せずして来客がある状態と感じてしまいました。

忘れないで下さいよ。先進国の中で過去30年間の給料が殆ど上がっていない国が日本とイタリアだけだという事を。方や日本は努力に努力を重ねても給料が上がらない状況ですが、イタリアは何の努力もせずにいた典型なので給料が上がらないのは当たり前。

日本とは正反対という全く違う状況なのに、30年間も給料が横這いという状況は同じ。原因は素人の私が言うまでもなく、日本人が保守的過ぎて、且つ殆どの人が「自分はスタンダード」だと勘違いしているから。

下町ロケットの財前部長みたいに、「全責任は私がとる」といった尖った奴は会社ぐるみで潰してしまうし、自分の保身を一番に考えてしまう状況が今の日本を造り上げてしまってますよ。

旅の13日目は新横浜、三島経由で修善寺、そしてサフィール踊り子号の最前列で横浜へ。横浜スタジアムから飛んで来る応援サウンドを聞きながら、雨の中で夜景を撮ります。お楽しみに。

全ての写真は、うどんの写真を除いて全て SONY α7RIII + Sigma 14-24mm F2.8 DG DN か 同じく24-70mm F2.8 DG DN を使い非圧縮RAWで撮っています。