アルスラーン戦記 88 | 大掴ひつじ物語

大掴ひつじ物語

たいへん狭い範囲の非常に分類しにくいうえによく途中で切れている記事置き場

「今回の功労者はトゥースだ」と名言する殿下。

曰く、夜間に偽の部隊が動いているように

工作した一見地味な働きについて報償する

という話。思いもよらなかったらしいコワモテ

集団が嬉しそうにしてるのがかわいい。
その様子を見て地味な仕事をしたものを

取り立てる殿下のなさりようは君主の度量だな

ホクホクしている黒騎士にたいしてナルサスは

「殿下のことはなんでも感心するんだな」と

軽口をたたきつつ。もしダリューンが「敵武将を

討ち取った自分が一番の功労者だ」とかけっこう

真っ当な文句をいったら、それはそれでもめる

のにそんなことを考えもしない悪友の美点

それこそ口には出さず可笑しく思うという

美しい場面。

 

前回助けられたトゥラーン将軍ジムサは

子供たちのキビシイ監視のもと手当を受け

再び王太子軍への投降を勧められる。自分の

国では勇猛な君主でなければ務まらない

ここでも強く主張。あんな(一見)惰弱な

王子にお前たちはなんでついていくのかと

逆質問され、アルスラーン殿下の肩に

とまる鷹を例に「君主のありようは様々だ」

と説くナルサス卿。

トゥラーン王があんたにどんな扱いしたか

思い出してみなはれと言いおいて行くが、

彼が王の怒りを買い追われるハメ

なったのはアンタのせいやからね。

さすが悪辣やわ。そこにシビレるアコガレる。

 

一方で、多くの兵を失くし完全に心が折れた

らしいトクトミシュ氏。ここでルシタニアと

手を組む案がでるが、どう考えても消極的に

すぎる話でそれさえ決断できない様子に完全に

ブチ切れた親王イルテリシュ。そのまま一刀で

国王を斬り倒しその場で自分が「前王にでき

なかったことをやり遂げる」宣言をし

「異議のある者は名乗り出よ!!!」

ブチ上げたところ。どう見てもそういう意味で

挙げたカンジじゃない手を挙げたヒラ兵士から

もたらされた報告は。

 

十分に離れて様子を伺っていたシンドゥラ

国王陛下、野戦でパルスに叩きつぶされて

敗走しているトゥラーン軍にこっそり近づき

残り少ない糧食根こそぎ強奪してトドメを

さしてしまったそうな・・・。


そんな最小限の労で得たけっこう巨大な勝利を

ひっさげて「いやあ危なかったねええ」と上機嫌で

パルス陣にやってきたラジェンドラ氏。

もちろん今までうまいこと隠れ勝敗が決して

から登場、美味しいところだけ持って行った

ことはパルス軍に広く知れ渡っており。本日も

通常運転、多数の怒りマークと共に眉間顔の

パーツ全部集まっている黒騎士だが横に

同じ顔の人物が・・て、いや待て一応アンタ、

シンドゥラ人だろうが。

自国の王様向けるじゃねえ(笑)
 

麗しの女神官が多分、からまれると面倒?

だから子供たちとさっさと狩りに行って

しまったので、こちらもさっさと帰った

シンドゥラ国王悪口一通り語り尽く

したあと、やっとギーヴの話を聞く段に。

「ヒルメス氏がデマヴァント山で宝剣を

取り出そうとしてたぜ」という話をすると

クバード卿が「俺も会ったぜ。ザーブル城

攻略の時に立ち会ったぜ」って、それ

時系列的にはだいぶ前だろ。今まで言って

なかったのかよと思ったけどヒルメスさんが

この陣営に浅からぬ因縁があるとは

知らなかったといえばそこまでですし。
 

その噂の人物が街道を行く姿が描かれ。

これどの話の後だ。宝剣を手に入れ

られずとりあえず王都に戻るという話

だったか。

そこで問題のイリーナ嬢メルレイン

一行に追いついたところで次回へ。

「パルス兵が後ろから来てるから道を

譲ってやり過ごそう」とかメル兄ちゃん

が言ってる。

ここでニアミスか。うおおおお。