アルスラーン戦記 87 | 大掴ひつじ物語

大掴ひつじ物語

たいへん狭い範囲の非常に分類しにくいうえによく途中で切れている記事置き場

キシュワード氏と再戦したボイラ将軍も

黒騎士と一騎打ちしたタルハーン将軍も

自国では音に聞こえし勇者であり

闇の中で打ち合う剣の重い響きはヒラ兵士が
虎の一騎打ちだ。俺らが入れるような

モンじゃねえよ」と

スゴスゴ離れていくほどの熱戦。

実際、かなり実力が拮抗していたことが

描かれて、破れてなお「しょうがない」的な

顔を見せる相手将軍にもそれなりの

ドラマリアリティがあるのがすごい。

 

パルス軍が登場したので応戦しようにも

相変わらずの闇の中また味方だったら

どうするとか思うと迂闊なことはできぬし

もしかしたら周り全部敵」「周り全部敵

らしいがトゥラーン全軍をかけまわり、

もはや軍の体裁もを保てぬありさま。

話には聞いていたけどパルス軍師の

あまりの悪辣さに立ち尽くすトゥラーン国王

トクトミシュ氏。

もはや命令を発する気力さえ失っている

主君の前に出て大声で士気を上げようと

する、けっこうなど根性を見せる親王

イルテリシュだが。

すでに前述の宿将二人が討ち死にしたと

聞いてこのままでは軍が立ちゆかぬと判断。

国王が前線から退いたというタイミングで

一旦退却することに。

 

・・・とりあえず目前の敵をしりぞけたパルス軍。

そんな幕間でクバード卿と行き会うアルフリード。

弓矢の腕を見事なもんだと褒められゾット族

の女だし」と自己紹介する流れで、

「ゾット族の人間ならメルレインという若い奴を

知ってるか」と問われ「なんで兄貴を知ってるの」

と、さらにつっこんだ自己紹介に発展。

意外なところで話がつながり、気をよくしたらしい

クバード卿、多分サービスのつもりで

「そういえば面差しが似てるぞ」適当なことを

言ってみたらことのほか不評我々読者も

中々見たことない嫌な顔をされる。

「兄貴はかわいい妹のために族長の座を空けて

待ってるらしいぞ」と伝えてみるが「(族長なんか

よりもっと)なりたいものがあるんだよ」と真摯な

横顔を見せるアルフリード。

 

その中で前回トゥラーン軍に追われた裏切り者

(*冤罪)例の彼が背中に矢をたてて倒れて

いるのが発見され「まだ息があります」判断

無事に王太子軍にひろわれる模様。

よかったなあ。あの乱戦の中、ホンマやったら

馬とかに踏みつぶされていてもしょうがなかった

のでわ。「運がいいぞ」という話は的を射ていた

という説。

今回も前回も戦闘回。

ここまで臨場感あふれるというかリアルな

騎馬戦を観られるとは。つくづく至極でござる。