ストーリー:4.5
キャラ:4.5
映像:5.0
作中BGM:5.0
ED:5.0
おすすめ度:4.8
合計→28.8/30.0
「仮面ライダーディケイド」の完結編、「仮面ライダーW」の始まり、そしてディケイドとWの共闘……以上の3編で構成されている本作。
それぞれが独立した作品となっている為、各作品の冒頭に東映のロゴが流れます△🌊
この映画は僕にとって思い入れの深い作品。
「ディケイド」と「W」が好きというのもそうだし、親に頼んで何度もTSUTAYAでDVDをレンタルしてもらった……中学1年くらいの頃かな。
レビューの点数で言えばもっと上の仮面ライダー作品があるけど、当時の記憶とか思い入れというところでこの「MOVIE大戦2010」が僕は仮面ライダーの映画では一番好きですね。
「ディケイド」完結編は門矢士が“世界の破壊者”であることを受け入れ、TVシリーズでは各世界でライダー達と絆を深めていた士が劇場版では全ての仮面ライダーを敵に回して戦っていくというお話。
創造されたものをキープしたのがTVシリーズで、創造されたものを破壊し、そこからまた創造させたのが今作って感じですかね。
創造と破壊にディケイドは関わりながらも、リセットされればディケイドは消える……紅渡の言葉を借りるなら『ディケイドに物語はありません。』ですね。
「ディケイド」の設定とか細かいところは過去に書いてるのでコチラを。
ディエンドはリセットさせることが出来る存在なら、キバーラは終わらせることが出来る存在だった、ということでしょうな。
まあでも、「ディケイド」はTVシリーズ含めても余白の部分が多いので考察は捗るかもしれないけど、ややぼんやりした感じに映りますね(^^;;
あとはディケイド激情態の強さがハンパないんだろうけど、所謂レジェンドライダーが対ディケイドでちょっと不甲斐なさすぎるのは気になってしまうかな。『何で基本フォームで勝負を挑むの?』とかね。ちゃんと意味(裏設定)があるかもしれないけど。
「W」の始まり……“ビギンズナイト”。
「ビギンズナイト」の話、僕好きなんですよねぇ。
作品への思い入れの核にあるのは間違いなく「ビギンズナイト」です🌪️🃏
特に好きなのがBGM「荘吉との約束」が流れている2つのシーン。
荘吉『お前は今まで一つでも自分で決めた何かをしたことがあるか?』
フィリップ『(首を横に振る)』
荘吉『じゃあ、今日が最初だ。自分自身の決断でこの暗闇の牢獄を出ろ。そして自由になってから……お前の罪を数えろ。』
ニセ荘吉『翔太郎……お前はここにいる資格がない。
翔太郎『おやっさん……。この子は俺の依頼人だ。
ニセ荘吉『それがどうした。また俺の言うことに背くのか? また俺を殺す気か? どけ、翔太郎!』
ニセ荘吉を素手でぶん殴った後……
翔太郎『俺は依頼人のために戦う。命懸けであんたの教えを守る。それを邪魔すんのがあんた自身なら、それとも戦う。本物は俺の胸の中に生きてるあんただけだ!』
これ、マジで激アツなんだよなぁ。。。(T ^ T)
荘吉との約束(教え)を守る為、罪を償う為に2人で戦い続ける……それが“仮面ライダーW”の土台にある部分なんですよね。
ってか、鳴海荘吉かっこよすぎる💀
3パート目は前作の仮面ライダーと現行の仮面ライダーの共闘という冬映画の定番の流れ。
あ、でもその定番の流れはここから始まったのか。
まあ、「ディケイド」も「W」もそれぞれのパートでしっかりと物語を描き切った後だから、3パート目は本当にスペシャル感に振り切った形になってますね。