「この音とまれ!」感想 #10(第20話)
闇からの解放
教えられることは何もないという力不足を理由に箏曲部への指導を辞めると滝浪先生に告げた堂島さん。
元々、指導の話を持ち込んできた際(持ち込んできたのは堂島さんのおばあちゃん)、滝浪先生に『見ていて使えないと判断したら即辞めていただきますが、それでも構いませんか?』と言われ、『私では力不足とお思いになられた瞬間、クビにしていただいて結構です。』と返していましたが、自ら力不足を認める展開に。。。
鳳月会が部を潰しにきたかもと考えての滝浪先生の牽制球が鋭いですね。生徒と指導者の相性の話も持ち出していて、上手いなと思いました。
後任が見つかるまでの間だけ、指導をすることに決まり、堂島さんが部室に向かうと、数日前とは違う良い音色が。たった数日で成長を魅せる部員たちに驚きを隠せない堂島さん。
部員に煙たがられていると思っていた堂島さんですが、光太や来栖さんを中心に成長を報告していく様子は、相性の良い生徒と指導者のやり取りでした。
練習を進めていくと実康が壁にぶち当たり、周りに迷惑をかけていると感じて焦り始めます。そんな実康を過去の自分に重ね合わせた堂島さん。実康も自分と同じように闇に染まってしまう、と堂島さんも焦りますが、愛と鳳月さんは実康が出来るようになるまで練習に付き合う……これが時瀬高校箏曲部なんですよね〜(T ^ T)
何度失敗しても『出来るまでやる‼︎』と決めた実康が自身の兄の言葉と繋がった堂島さん。そして遂に実康が壁を乗り越えると、堂島さんの目には光るものが……。
『目にゴミが入っただけ。』と話していましたが、感動したんでしょうね。堂島さんが闇から抜け出した瞬間だったのかなと。
滝浪先生の提案で鳳月さんと堂島さんが合奏の手本を見せることに。因縁のある(?)2人のタッグ結成で、合奏はどうなるかと思ったら、これがまた感動的な演奏だった模様。鳳月さんも堂島さんも楽しそうでした。
本当の意味で“合奏”というものを知った部員たち。愛は以前から持っていた鳳月さんとの実力差を更に強く持つことに。2人の合奏を提案した滝浪先生は“自分の音の意味と役割”を理解するよう伝えます。
“鳳月さんとの実力差に悩む愛”の伏線、結構長いですね。どういう回収の仕方をするんだろ。。。
翌日、本来なら学校に来る予定のない堂島さんの姿が学校に。滝浪先生に全国を目指している割にはあまり練習に顔を出さず、よく知りもしない自分に部員を預ける理由を問いただします。すると、滝浪先生は『2年間……真剣に一つの曲と向き合って結果まで出した人が、力不足だと思ったらクビにしてくれなんて覚悟で来てるのに信頼しない理由……探す方が難しいです。』とかっこよすぎる返答。“よく知りもしない”という部分を否定した上での信頼が伝わる返し……滝浪先生、かっこよすぎる
その言葉を受けて堂島さんは、『もう一度お力にならせてください。』と、前日の発言を撤回。滝浪先生も『よろしくお願いします。』と頭を下げて、これで一つ形が整ったかと思いきや、堂島さんのおばあちゃんが何か企んでいる模様……( ̄▽ ̄;)
闇から解放されて、この第20話だけでも表情が豊かになった堂島さん。可愛かったです(笑)。
#11に続く。。。