またもや久しぶりに書いてます。

路線変えようかとも思ったけど、やめない。

そして、エリカ様がかなり挑戦的に演じている作品です。

映画「ヘルタースケルター」


この話は、モデルさんのお話です。

しかも、日本中が注目するトップモデルのお話。

しかし、その美貌も、性格も全て作り物。

整形と演技で出来上がって人形。


まず特筆すべきは、やはり沢尻えりかさんの演技でしょう。

性悪女あり、壊れた状態あり、自然な少女の表情あり、そして大胆なまでの濡場あり。

これまでも、色んな表情の演技をしてきた彼女ですが、ここまで多彩なものはないと思います。

そして、これまではあまりなかった濡場の激しさが覚悟をより感じさせます。

場面によって全く違う表情の魅せる演技をしてくれます。

この脇を、桃井かおりや寺島しのぶ、窪塚洋介が固めます。

全員が安定した大人であることで、主人公の不安定ぶりがより際立ちます。

そして、怪しげな警察の面々と時折のカットインが映画の怪しさをより強くします。


もう一つのポイントは、蜷川さんの演出。

ポップな風景の中に、人形のような少女。

そして、映画全体のストーリーが一般の人間が想像する悪い芸能界。

そんな作り物の世界に包まれることで、映画全体の雰囲気を絵本のような空間に変えています。


空想的なようで現実的、リアルなようで作り物、そんな世界が広がる作品です。

それなりに大人な人にはお勧めできます。

初めて3D映画に挑戦しました。

3Dで観て正解だったと思います。

映画「貞子」


これまでのリングシリーズからすると違い、どちらかというと、ハリウッド映画に近い演出のされ方です。

なんというか、キリキリ締め付けれられるというよりは、ドーンと爆発される感じ。

その衝撃が、3Dで奥行きが出たり、画面から飛び出したりすることで、倍増されている感じです。


呪いは、現代風にビデオが動画に変わってます。

呪いの動画を見ると自殺してしまうという設定です。

この動画の発信元がニコニコ動画の生放送。

まずは、これを観ていた人間が死にます。

同じ動画を探ると、すべてリンク切れになっている。

しかし、特に法則もないのだが、急にその映像が観られるようになる。

観た人間が自殺する。


生徒が呪いの動画観たことで自殺した教師茜が色々あって、呪いの出所を探るというものです。

これまでのシリーズに比べると話が単純なので、あまり書くことないのが残念です。


この映画の特徴は、やはり3D映像でしょう。

とにかく、画面から貞子の手や髪が飛び出してくるように見えます。

2Dだと、魅力が半減すること請け合いな、飛び出しっぷりです。

飛び出すシーン以外はあえて奥行きを出るような3D映像になっています。

そのことで、飛び出すときの迫力が増して、怖いです。

最後に出てくる貞子が可愛すぎるという衝撃も少し味噌です。


これまでのリングシリーズと比べると、本当に単純に怖い映画です。

ドキドキ感を味わいたいという人は観てみてください。

3Dで観ることをお勧めします。

久しぶりに映画以外の作品について書きます。

こんな青春してみたかった・・・いやリアルだときつい部分もあるかもしれません。

そんなことを感じる作品です。

アニメ「とらドラ!


超弩級青春ラブストーリーアニメのふれこみ通り、ほんとにすごいストーリー。

物語は、ある男女がお互いの恋愛を応援する協定を組み、お互いの成就のために努力するというもの。

その中で、少しずつ惹かれあうという、ある意味ありふれた設定。

だけど、そこは超弩級青春ラブストーリー、ファンキーな設定が追加されています。


男の子は「高須竜児」、父親譲りの目つきの悪さから初対面の人から恐怖される存在。

実は喧嘩もしないし、家事のエキスパートで、いつも主婦目線で生活している高校生。

父親はおらず、母親が水商売をしながら育ててくれている、母子家庭。

ただのお人好しなんで、勘がいいわけじゃないんだけど、人のことをよく見ていて、時折するどい発言をする。

そうかと思うと、自分の思いだけで突っ走っちゃたりする。

でも、恋愛にはすっごい奥手。


そして、女の子は「逢坂大河」、さらに特殊な性格の通称「手乗りタイガー」。

父親がかなりのお金持ちだけど、継母との折り合いが悪く、高級マンションに独り暮らし。

家事が一切できないので、毎日カップ麺か、コンビニ弁当。

物語始まってからは、高須君の家にあがりこんでごはんにありついている。

さて、なぜ「手乗りタイガー」なのかというと、容姿端麗で背が小さくて、手の上に乗れちゃいそうだから。

だけじゃなく、我儘放題に暴れまわる危険人物と目されいてるから。

でも、実は不器用なだけで、いつも一生懸命誰かのために動いてる可愛い性格の持ち主。


物語は、大河が竜児の机に間違えてラブレター(中身入れ忘れたため、封筒のみ)を入れたことから動き出す。

実は、家が隣だったり、お互いの好きな人がそれぞれの親友だったりして、協力することが決まる。

そして、空回りながらそれぞれの思いが遂げられるように、全力で動き出す。


やもすると、普通の学園ラブストーリーになりそうな設定。

しかし、主人公以外の面子もいそうでいない個性的なキャラをそろえることで、ストーリーが動き回る。

あんまり、紹介するとキリがないので、気になったら観てください。

主人公も含めて現実にいてもおかしくなさそうな設定にすることで、入り込みやすくなってます。


声優さんについては、やっぱり専門の人がやると違うんだなと感じた。

どんなに上手な役者さんでも声優をやると不自然だったりするから、ストーリーに入り込めない。

だけど、プロの声優さんがやると声だけでも感情がちゃんと伝わってくる。

アニメ独特の感じに、リアリティを付けてくれている。

はっきりと良さを感じました。

キャラクターの表情をより豊かに魅せてくれました。


ライトノベルが原作らしいので、読んでみようと思ってます。

とにかく、派手に動いて、決めるときは決める。

そして、青春ドラマ特有の泥臭い感情のぶつかり合いもあります。

それが、アニメだけどリアリティを感じさせてくれるまとまりになってます。

一度、観てみてください。

書いてない間イッパイ色々観てるのに、書いてなかった。

ぼちぼち書いていきます。

いい作品もいっぱい観たので。

まずは、音響のいいとこで観たかったなと後悔した作品。

映画「オーケストラ」


舞台は、ペレストロイカ直後のロシア。

共産主義に反抗して、楽団の清掃係をさせられている天才指揮者のフィリポフ。

ストーリーは、彼が偶然楽団への出演以来のFAXを見つけるところから始まります。

フィリポフは、散り散りになっていた昔の仲間を集めて偽の楽団を結成し、コンサートに出ようとします。

そのためには、昔裏切った人間にも協力をお願いするほどです。

そんなフィリポフがこだわったのは、ソリストにジャケという天才ヴァイオリニストを召集すること、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲を演ずることです。

チャイコフスキーは、フィリポフが指揮者としての人生を断たれたときに演奏しようとして途中でとめられた曲。

そして、ジャケにも浅からぬ因縁のある曲。


一つは、やはり題名がオーケストラだけあって、多彩な音楽で脚色がされています。

クラシカルなものだけではなく、解散させられていた楽団員が、生活の中で弾き続けたとてもカジュアルな音楽もちりばめられています。

当然、腕が落ちている人もいますが、ほとんどはロシアの国立楽団の元奏者なので、かなりのレベルで演奏を繰り広げます。

ジャケも、団員たちの不真面目な態度に何度も演奏を辞退しようとしますが、そのたびに演者たちの独創的でレベルの高い演奏を聴き、尊敬の念から踏みとどまるほどです。


この映画は、ヨーロッパ映画には珍しく観る人に優しいつくりになっているのも魅力です。

ヨーロッパの映画の多くは、よく分からないうちに映画が進むことが多い。

でも、この映画では歴史的な背景も含めて分かり易く描かれているので、とても観やすいです。

お陰でシリアス部の切ない感じがすんなり入ってくるようになっています。

その結果、フィリポフの苦悩や後悔がより深く入り込んできます。


この映画のもう一つの魅力は、コメディな1面も持っていることです。

とにかく、どたばたなコメディ。

ロシアにいるときは、昔の仲間を探して走り回る。

フランスについたら、勝手な行動を取る楽団員達を探して走り回る。

長いこと貧乏人やってた音楽家たちだからなのか、みんな自由すぎる。

シリアスな雰囲気をライトにしてくれます。


コメディとシリアスと芸術家の業と人間の後悔が入り混じった作品です。

でも、スッキリと入ってきます。

一度、観てみてください。

映画の予告のときから気になってた映画です。

死をテーマにここまで明るく描かれている映画も珍しいと思います。

映画「ヘブンズドア


この映画は、ヨーロッパ映画的な雰囲気の中にどっぷり漬かれるようになっています。

監督がヨーロッパの人なのも関係があると思います。

なんとなく荒い画の撮り方をしてみたり、展開に急激な緩急が合ったり、アンニュイな感じがしたり、思いっきり派手な演出をしてみたり、とにかく観てる側をほっといてる感がヨーロッパっぽい雰囲気を出しまくってます。


この物語は、好き放題を極めてきて急に余命3日を宣告された「勝人」と、不治の病でとうとう余命いくばくもなくなった少女「春海」と出会うことから始まります。

病院にいたので海を見たことがない「春海」に、「勝人」が海を見せるまでの大冒険といった趣向です。

その中で、後ろめたいお金を奪ったり、追われたりと色々とストーリーが回転していきます。

荒い映像が時折挟み込まれることで、この作品の空気感を迫り来る「死」の暗さから離して、きらきらしたまるで夢の中にいるようなものにしています。

ただし、逆により鮮明な映像で「死」の予感を見せ付けるところも忘れていません。

これをメリハリというより唐突に混ぜ合わせて混沌とさせることがこの作品の空気を作っているのだと思います。


「春海」を福田麻由子さんが演じているのですが、子役とは思えない演技力があります。

なんとなく、子役の演技は上手い人でも、舞台を観ているような感覚になります

しかし、「女王の教室」でも感じたのですが、福田麻由子さんだけは映像にはまる演技をしていると感じます。

ムダに大きすぎない演技ながら、様々な表情をちゃんと演じている、特に希望と絶望を混ぜ合わせたようなこの作品を自然に作品に入り込ませてくれる要因になっています。

もちろん、もう一人の主演の長瀬智也さんも持ち味の無骨な役を完璧に演じきっています。

脇を固めるのは、ベテラン役者さんなんですが、普段とは少し違った感じの役を演じていて、不自然ではないですが新鮮さを感じます。

こういった役者さんたちの演技が、この複雑な作品を見やすいものにしていると思いました。


「死」をテーマに明るく描かれていることは、「素敵な人生の見つけ方」に近いですが決定的に違うのは、どこか夢の中に入り込んだような少し現実離れした感じだと思います。

映画らしい映画を観たいときに観てみてください。