絆と成長を感じる作品で最近観た中では1番感動した作品です。映画「竜とそばかすの姫」
物語は、世界中の多くの人が登録している『U』という仮想空間が存在する世界で描かれます。これだけだと、「サマーウォーズ」の『OZ』を連想するかもしれませんが、決定的に違う部分があります。現実世界に直結し自らの分身をアバターとする『OZ』に対して、『U』は現実とは違う自分をアバターとして作成します。なので、『U』のアバターは現実世界の身元がバレることはご法度になってます。
そんな『U』の中にベルという歌姫が現れ、熱狂を産みだします。この歌がマジで良くて、個人的に好きです。力強さのなかに、切なさのある歌声に多くの人が引き寄せられます。そんなベルの正体は、現実では人前で歌えない田舎の女子高生すずでした。トラウマにより歌えなくなったものの子供の頃は歌うのが大好きな少女でした。仮想世界のなかで、歌えなくなった少女は違う自分として感情を爆発させて歌いだします。そんなベルが仮想世界を破壊していく竜と出会うことで、物語は大きく展開していきます。現実世界の葛藤、仮想世界で生まれる悪意など、物語は人間の内面を生み出していきます。
この作品での日常は、主人公のトラウマなど特別なことがあるものの、ほとんどは何気ない日常です。何気ない日常の中にあるちょっとした葛藤を過度に強調せず描かれていきます。そして、現代のSNSで起こっているような様々なトラブルを仮想世界の中で展開していきます。そんな現実に寄り添って作られた世界なので、アニメ的な展開は多々あるもののすんなり感情移入ができました。そして世界観にはまり込めることで、感情をとことん動かされました。声優さんもスゴイうまいわけではないけど、とても感情を動かされる演技でした。そういう意味で好きだったのが鈴のお父さん、いい味出してました。
あまりネタバレしたくないのですが、最後にこれだけ言いたい、ラストに向かうとこの歌が最高過ぎて、自然に涙が溢れました。