C.C Auto Petri 1:3.8 f=135mm PETRI CAMERA CO.,INC.
ペトリの135mm望遠レンズだ。
ペトリは、1970年代の前半まで、低価格一眼レフを販売していたメーカーだ。
当初、社名は「栗林写真工業」だったが、1970年ごろに「ペトリカメラ」に改称した。
このレンズは、金属製のピントリングやメーカー名「PETRI」表記などから、1970年代初頭に作られたものと推測される。
「ペトリ」とは変わった名前だと思うのだが、キリスト教の「聖ペトロ」が由来なのだそうだ。「ペトリ」と語尾が変化すると、「ペトロへ」という意味になるのだそうだ。
どこかで読んだ。(^^ゞ
ペトリのレンズへの好意的な評価をしばしば見かける。
それなら使ってみたい。しかし、ペトリレンズのEマウントアダプターは普通には出回っていない。そのため、ペトリレンズ用Eマウントアダプターを自作したのだ。
実はこのレンズは、過去に、写真を「たった1枚だけ」ご紹介したことがあった。
このレンズは後玉が白濁していて、高輝度部でフレアが盛大に出る。
白濁がカビなら落とせるが、このレンズの場合、硝材の表面劣化で、これではお手上げだ。
しかも、最短撮影距離は2.3m程度と長く、被写体に寄りたければそのたびに中間リングを使うしかない。さらに、絞り開放では「ぐるぐるボケ」傾向がある。
そのあまりの個性?ゆえに、なかなか出番が来ないままだった。
しかし白濁したジャンク級レンズであっても、PCソフトウェアとセットで使うことを前提にすれば、まともな?レンズでは出せないような、独特の描写を見せてくれるだろう。
このレンズで春を拾おうと思った。
露出設定は「+1段ハイキー」を基準とする。フレアはさらに拡散するだろうが、それでかまわない。
一気に開花しつつある花々は、どこに行っても挨拶してくれるだろう。
■■ 後日の話
本記事でご紹介する写真は、このレンズの本当の描写とは言えない。
その後、曇りのない完全体?を入手して撮影した。その記事は以下の2種だ。なかなか実力派のレンズだと思う。
C.C Auto Petri 1:3.8 f=135mm (2)
C.C Auto Petri 1:3.8 f=135mm (3)
ご紹介写真の1枚目と2枚目のみ、フォトショップを「使わなかったもの」と「使ったもの」の比較のため、両方とも貼り付ける。とてつもない白濁なのが分かる。
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