(随分前にかいた記事です。

すっかり投稿タイミングを逃してました。ようやく書き終えられて嬉しい)


上橋菜穂子さんの本を読みました。


ちょうど日本にいる時に

新刊が売りに出てるなんて!!

と 嬉しくなって飛びついたこちら

 ↓

「神の蝶 舞う果て」


なんか題名から ちょっと

中二病ぽくて

でもまあ 上橋菜穂子さんだし大丈夫 とかって 読み始めて、、、


あれ

なんか 私の苦手な系のファンタジーの感じがするぞ、、、、驚き

(私は小説では宮部みゆきさんと上橋菜穂子さん、小野不由美さんしか基本的にファンタジー読めないんです泣き笑い)


読めるかな と始めちょい 努力して読み進みました。


なんかね 好きな漫画家さんの

昔の漫画読んで その絵が許容範囲ギリギリだったり

ちょい芋くさいかも、、、?

いやなんか 大切なことが書かれているのはわかるけど その書き方が洗練されてないというのか、、、、、、、

とか思いながら読む感じです。


しかーし


読み進むと

もう少し風通し良くなって

なんか あれ 最近の雰囲気に通じるかも

と、、、、


困惑しながら 読み進みました。


でも明らかに古い感じ!!!


あまりに気になって あとがき読んでみて

なんだ!!そーいうことか!

ということが書かれていました。


じつはこのお話 1999-2001に雑誌に連載されていたお話だったそうです!


連載終了後 全体を通して読んでみて 頭を抱えたそうです。「この物語は熟していない」と。

そしてその時はどう直せばそれが熟した状態になり苦しみ、、、結局書籍化せず。


、、、そのまま このお話は 4半世紀もの眠りに。


しかし、「香君」も描き終わったある日

ある編集さんからの提案(というか押し)をきっかけに このお話は4半世紀もの長い眠りから呼び起こされます。


20年経って読んでみると、書いた時にはわからなかった「なぜ熟してないと感じたのか」もよくわかりました。


でもそれだけではなくて 

描いた作者自身が改めて読んでみて驚きます。


ー「香君」で初めて描いたと思っていた 植物に関することをもうすでにこの本に書いていた!


ー人間だけをみていては 見えない 他の生き物や人間全体を見て初めて見えてくるものがあるという その後の代表作(獣の奏者や香君)で描いた視点がすでに 未熟ながらもこの時あったこと


ー未熟でありながらも必死に考えた時間があったからこそその後の作品に通じていて これはその大きな軌跡を見せてくれる作品だった!と


そこで 昔の勢いは残したまま

最低限の修正で出来上がった作品がこの本だというのです。20年前の自分との共同執筆です。




「30代の私がかき60代の作者が修正した物語」

と言います。

あえて当時の感じ方や勢いを残した

最低限の修正なので「物がたりとしての完成度は低いかもしれない それでも作家の創作の軌跡に興味がある方には ちょっと面白い物語なのでは」


と。


なんだか

いい意味では力が抜けました。


私たちは 日々一生懸命やってて

それでも失敗したり 未熟だったりします。

でもこんなふうに 30年も経ってからそれが何かの形になったりするんです。

そして その時は未熟でも その努力が その先の自分の道を作っていってくれるんです!


さらには 将来の自分が そんなふうに暖かく 昔の自分を見られるかもしれないんです!


毎日がかんぺきでも完成系でもなくていい

頑張っていたら先へ繋がる。その先の先にこそ完成系になっているかもしれない!


そんな勇気をもらえるあとがきでした。


物語も

楽しく終わりました。

確かに 今の作者の実力ほどじゃない。

けど その時の精一杯と 伝えたいことの共通性を感じられます。

自分も今はまだまだでも いろんなことが成長していく過程だと そう思わせてくれる素敵な作品でした💓



上橋先生ファンなら

絶対後書き読んでください〜


すいません。

上橋先生好き過ぎて 記事がついつい長くなっちゃいました笑い泣き


実は イギリスにある古いお家

上橋先生の 作家になる背中を押してくれた人のかつてのお家に行ったこともあります。

https://ameblo.jp/raincherry2021/entry-12687051459.html


https://ameblo.jp/raincherry2021/entry-12687619113.html