物語シリーズはやっぱりこの傷につきる。
化物語と傷物語、これ以外はもういらない。本作をみて改めて分かった。
3部作をまとめたらすごい作品になりそうだ、というのは過去に書いているけど、すばらしい編集で本当にすごい作品になった。
たしかに、もったいない気もするほどにぶった切っているけど、されど「傷物語」としての本作のまとまりは圧倒的だった。
序盤の、美しき血まみれのキスショット、中盤から終盤の、非常に楽しそうに仲良く話をするキスショットと暦、そして一転終盤の二人の血まみれの戦い。1秒も無駄なシーンがなかった。
シャフトテイスト満載。おふざけが過ぎると感じることもあるテイスト、非常に暗示的なテイスト、抽象的なテイスト、それらすべてが、この濃縮された緊張の2時間超では非常に効果的。すごい会社だなーと改めてわかった。
改めて、キスショットを平野さんがやったら・・・いつか見てみたいね!