傷物語 Ⅰ 鉄血篇 美しき血まみれのキスショット | 雨と月の夜

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十字架を象った鈍色な無数の針

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全然かわいくねー!!!
実物(着ぐるみ)のほうが出来栄えがよかった。なんだこの手抜きのぬいぐるみは!
なんかさ、そこらへんで売ってるテディベアをパディントンに代用してない?手抜きだなぁ。気ぐるみはすごい気合だったのに。まあ着ぐるみデカいけどさ。かわいいけど別の意味で迫力もあったw

あ。傷物語の記事だった。

世の中の評価があまり芳しくないので、どうかと思ったけど・・・


これ非常に優れた作品です。3部作全部でたぶん素晴らしい傑作になると思います。
演出も含め、なんか凄く新しい、斬新なアニメを見せられている感じ。

ヤフーとかの評価サイトにレビューする人って、そもそもネガティブキャンペーンを張る超低能無能ばっかりなわけで(または高評価に嫉妬する天邪鬼)、もっとも信用ならない。作品データベースの論客なんか、自分のレビューが正義だと思ってる基地の外が多すぎて、こいつらホントダメだなーって感じなんだけど。

非常にいいです。
雨月夜の第一印象は、「原作とは別もの」であること。よい意味で。シャフトが原作を非常にうまく再構成した感じで(storyは変わってないけど)、シャフトらしい抽象的な表現がバンバン入ってくる。なので原作の文字の映像化というより、読んだ人(まあ新房さんかな)の脳内を映像化した感じ。それも寸分の狂いない、優れたもの。
まあ、原作読んだのもだいぶ昔だし、細かいところは忘れているし。

キャラデザも映画用に作りなおされたと思われる個性的なもの。個人的には高評価。なんというか、劇場版らしい個性だと思う。
演出も、テレビテイストを残しつつ、映画用に、映画のため演出されたもの。
作画なんかも同様で、映画のための非常に気合の入った作画がみられる。背景は写真を多用した個性的な作りになっていて、そこにアニメらしい暦とかキスショットが組み込まれる。それもちょっと浮いてるんじゃないかと思うほどに。でもそれが本作の個性になっている。
音楽は・・・これだけ、個人的にちょっとかな。悪くない、全然悪くないんだけど、もうちょっと捻りが欲しかった。
映像、演出、どれも劇場向けに作られている感じで、個人的には非常によかった。
序盤の見せる映像、それで押し切る流れも素晴らしい。掴みはOK。
そういう意味では、シャフトの気合を感じるし、シャフトの現時点での集大成といった印象。すごくいい感じ。

あのキスショットと暦が出会うシーン、すごくデフォルメされた感じで面白かった。あそこ、暦が己の命を差し出す決心をするところ、もうちょっとあった気がするけど、それでも見ごたえ十分。この鉄血編はこのシーンのために作られたと思う。血みどろのキスショットは、なんというか非常に美しかった。多分に記号的に描かれた街と、血とは思えないほど鮮やかな真紅の血の飛び散った感じと、血まみれのキスショット、まるでアートのよう。血を吸わせるまでの一連の流れといい、泣き叫ぶキスショットといい、この鉄血編はこのシーンのためにある感じ。とても魅力的だった。

あと、羽川派としては、やっぱ本作は楽しい。
こう改めて見ると、戦場ケ原より羽川のほうがいいよなーと思う。暦には羽川のほうがお似合い。
登場シーンの過剰演出というか、デフォルメされた感じの映像は目をひく(いろんな意味でw)

更に、もしこれ真綾さんじゃなくて、綾ちゃんがやってたらどうだったろうなーって、いつも考える。
どっちでもたぶん大成功なんだと思う。特に今の綾ちゃんは神懸かり的な演技をする時があるので。
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次は夏か・・・待てないっちゅーにw