【優駿牝馬】穴馬発掘術~穴馬の共通点から今年の好走馬を考察【過去データから分析】
世代の女王を決めるクラシックレース、優駿牝馬(オークス)です。本ブログでは過去、好走した穴馬に共通する条件から今年期待できる馬を考察していきます。
競走名について(JRAホームページより)
本競走は、イギリスの『オークス』に範をとり、1938年に『阪神優駿牝馬』の名称で創設された重賞競走。当時は、我が国と競馬先進国で、3歳牝馬の成長度に半年程度の差があると考えられていたため、秋に実施されていた。1946年に開催場を東京競馬場に変更したことを機に、現在の『優駿牝馬』に改称。1953 年には実施時期を諸外国と同様の春に変更し、現在に至る。オーク(Oak)は、樫を意味する英語。『英ダービー』の創設者である第 12 代ダービー卿エドワード・スミス・スタンレーは、樫の森が茂るオークスと呼ばれる土地を所有していた。1779年、彼はエリザベス・ハミルトンと結婚した際に、その記念として競馬を開催することを思い立ち、その中に夫人の希望を入れ、3歳牝馬のレースを行い、これを『オークス』と名付けたと言われている。
直近の推奨好走馬
4月27日 青葉賞(GⅡ)
ショウナンラプンタ 7番人気 2着
<推奨理由>
前走上がり最速の2勝馬
4月21日 フローラS(GⅡ)
カニキュル 4番人気 3着
<推奨理由>
重賞経験&同舞台での唯一の勝ち馬
4月14日 皐月賞(GⅠ)
コスモキュランダ 7番人気 2着
<推奨理由>
外枠の重賞勝ち馬
過去5年のオークスで馬券になった7番人気以下の馬たちは以下の通りです。
この馬たちに共通する条件を探っていきましょう。
7番人気以下で好走した6頭中5頭は父または母父がミスタープロスペクター系でした。3歳牝馬にとっては過酷な2400mをこなすスタミナがキングカメハメハを始めとするミスタープロスペクター系に秘められているのかもしれません。
※ミスタープロスペクター系を水色、該当馬を橙色で表示
7番人気以下で好走した6頭中5頭は連勝の経験がある馬でした。3歳馬は勝利を収めると基本的に上のクラスへの挑戦となります。メンバーレベルが上がるのをものともせず勝利を収めるだけの強さがオークスでは重要なようです。
以上を踏まえて今年の優駿牝馬で期待したい馬を2頭挙げたいと思います。
タガノエルピーダ
1頭目はキズナ産駒のタガノエルピーダです。母父がキングカメハメハですので1つ目の好走データに該当しています。デビュー2戦目で挑んだ朝日杯FSでは牝馬ながらジャンタルマンタルに0.2秒差の3着と善戦しました。次走のチューリップ賞ではハイペースを外々回りながら追走したことも影響し、4着に敗れてしまいました。前走の忘れな草賞ではまくり気味にコーナで加速し2着馬に0.4秒差をつける快勝となりました。半兄のタガノエスプレッソは京都ハイジャンプ優勝馬、タガノディアマンテはステイヤーズS2着などスタミナを生かして好走している印象です。オークスに必須なスタミナを兼ね備えている可能性が血統面では高そうですので好走に期待したいです。
コガネノソラ
2頭目はゴールドシップ産駒のコガネノソラです。未勝利戦から目下3戦連勝中ですので2番目の好走データに該当しました。初勝までは4戦を要したもののその後は3連勝中と底を見せていない馬です。また、東京競馬場で2勝を挙げている馬はメンバー唯一です。ゴールドシップ産駒は2021年の勝ち馬ユーバーレーベンや13番人気から3着入線のウインマイティーなど好走馬を排出しています。得意の東京で血統的相性も良さそうですので積極的に狙いたい1頭です。
皆さんの推奨馬が居りましたらコメントいただけると嬉しいです。
皆さん普段から読書はしていますか?競馬好きの皆さんにおすすめの本を紹介します。コントレイルやラヴズオンリーユーを管理された矢作芳人調教師が書かれた本です。これらの名馬たちはもちろんGⅡ、GⅢクラスで渋い活躍をした馬たちの苦悩と矢作調教師の工夫、裏話が盛り込まれた競馬ファン必読の本です。また、馬券的な目線で矢作調教師が自身の厩舎をどうみているのかが書かれており、個人的には馬券のヒントになる内容でした。名伯楽の仕事術が詰まったビジネス書的な観点からもおもしろい1冊ですので是非ご覧ください。