鉄道第五連隊慰霊団長長谷川三郎編「栄光の鉄道部隊記録写真集」(B4判、全118ページ、鉄道第五連隊戦友会1981年4月12日発行、非売品)
鉄道連隊の専属カメラマンによって撮影された、鉄道連隊の写真集。関係者向けのようで、鉄道連隊とは、と言った解説は無く、1行程度の解説が付けられた写真が、歴史に沿って並べられている。
収録されているのは、昭和四年から十一年頃まで鉄道第二連隊で取材された、平時の教育訓練に始まり、続いて満州事変や、泰緬鉄道の建設などの写真が掲載されている。後半は、戦後になって東南アジアへの遺骨還送を記した写真となっている。
輸送量と言ったデータが少ないため、資料としては弱いが、鉄道連隊がどのような役割を担っていたのかを知るには、写真集としては良くできていると言える。
エース総合株式会社「東京大都市圏・京阪神圏 駅別乗降者数総覧’96」(A4判、全334ページ、エース総合研究所1996年2月1日発行、定価14563円+税)
大都市圏各駅の1989~1993年の乗降客数を記したもの。元データをどこから持ってきているのかが気になるところで、巻頭の解説によると「駅の乗降者数も各都府県統計年鑑のデータをもとにして、1日平均の数値を算定し、記載しました。尚、統計年鑑において数値の不明な点は、各都府県市町の自治体の統計担当者、各鉄道会社および各駅の御協力を頂きました」とのこと。各駅の乗降者数の他に、ランキングも掲載されている。乗降者数の多い駅というのは、鉄道雑学書で良く目にするが、こちらは律儀に、全ての駅でのランキングとなっており、眺めているだけでも色々と面白い。ちなみに最下位のいすみ鉄道小谷松駅で1477位、1日乗降者数36人となっている。
高い本なので、個人で買う訳にもいかないが、大きな図書館であれば備えているようなので、ぱらぱらと捲ってみるのも楽しいことだろう。
杉崎行恭「百駅停車 股裂き駅にも停まります」(B6判、全192ページ、新潮社2013年4月25日発行、定価1500円+税)
いわゆるユニーク駅紹介の本なのだが、類書と少し毛色が違って、特徴を紹介するのではなしに、それぞれの駅の味わい方を伝える、と言った取り上げ方となっている。ロープウェイやケーブルカーの駅まで紹介しているのは意見が分かれるところだろうが、本書の特色を表していると言える。なお、タイトルにある「股裂き駅」というのは、鶴見線の浅野駅などのように、駅の構内で線路が分かれている駅のことで、取り上げられているのは11駅と、本書の主題という訳ではない。