杉崎行恭「百駅停車 股裂き駅にも停まります」(B6判、全192ページ、新潮社2013年4月25日発行、定価1500円+税)
いわゆるユニーク駅紹介の本なのだが、類書と少し毛色が違って、特徴を紹介するのではなしに、それぞれの駅の味わい方を伝える、と言った取り上げ方となっている。ロープウェイやケーブルカーの駅まで紹介しているのは意見が分かれるところだろうが、本書の特色を表していると言える。なお、タイトルにある「股裂き駅」というのは、鶴見線の浅野駅などのように、駅の構内で線路が分かれている駅のことで、取り上げられているのは11駅と、本書の主題という訳ではない。