韓国ドラマ「その年、私たちは」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

「パラサイト 半地下の家族」のチェ・ウシクくんと

「梨泰院クラス」のキム・ダミちゃんが

「The Witch/魔女」で殺しあうまでの戦いをして以来の共演で、

同級生役で恋する役どころっていうだけで、

ご飯3杯はいけるじゃん。ですよね?

 

日本題:  その年、私たちは

韓国題:그 해 우리는

SBSで2021年12月6日から放送開始。

日本では、Netflixで配信されています。

 

脚本:イ・ナウン
演出:キム・ユンジン

 

もう、初めに言っちゃうと。

9.6ぐらいなので、星にすると

★★★★★★★★★★

満点です。

 

【あらすじ ストーリー】

学年一位の成績のヨンスと、学年ビリのウンが

2人でドキュメンタリー番組の取材対象に。

不仲な二人だったが、この取材をきっかけに付き合うことになる。

だが、二人は何度も喧嘩をして結局別れて…

 

それから10年の月日がたち、二度と会いたくないと思っていた

2人があることをきっかけに再会する。

時同じくして、高校時代のドキュメンタリー番組がSNSで人気を

集めたことをきっかけに、再取材の話が出る。

同級生でウンの幼馴染のジウンがディレクターとなり、撮影が

始まるが…


【キャスト 出演者】

チェ・ウン(コオ): チェ・ウシク    
クク・ヨンス: キム・ダミ


ウンの幼馴染/ディレクター キム・ジウン: キム・ソンチョル   

 

食堂を経営するウンの父 チェ・ホ: パク・ウォンサン    
ウンの母 イ・ヨノク: ソ・ジョンヨン    
ウンのマネジャー ク・ウノ: アン・ドング 

 

ヨンスの友人 イ・ソリ: パク・ジンジュ
ヨンスの祖母 カン・ジャギョン: キム・ミギョン 

アイドル NJ: ノ・ジョンウィ
NJのマネジャー パク・チソン: パク・ドウク    
NJのスタイリスト アン・ミヨン: アン・スビン

ウンのライバル画家 ヌア: クァク・ドンヨン(特別出演)    

ジウンの職場のチーム長 ウンとヨンスのドキュメンタリーディレクター
               パク・トンイル: チョ・ボクレ
ジウンの職場の後輩(助監督)チョン・チェラン: チョン・ヘウォン    
ジウンの職場のインターン イム・テフン: イ・スンウ    
ジウンの職場の構成作家: イ・ソンヒ    

ヨンス勤め先 RUN代表 パン・イフン: ホ・ジュンソク
RUN企画チーム員 キム・ミョンホ: パク・ヨヌ    
RUN企画チーム員 チ・イェイン: ユン・サンジョン    
RUN企画チームインターン カン・ジウン: チャ・スンヨプ    

 

ソエンショップマーケティング チャン・チーム長

                       : イ・ジュニョク(特別出演)  


ヨンスの見合い相手 カン・ミンス: ソ・ハンギョル(特別出演)
ヨンスとウンの高校時代の担任: イ・スンジュン(特別出演)

ウンの父の店の常連客 チャンシク: チョン・ガンヒ    

ジウンの母: パク・ミヒョン    
ソリの元彼 ジンソプ: カン・ギドゥン(特別出演)    
ウンの少年時代: ソン・ハヒョン / キム・ラオン
ジウンの少年時代: キム・ジフン

ヨンスの高校時代の同級生: イ・ジワン(特別出演)
NJのアンチ: ムン・ハヨン(特別出演)

 

以下、超個人的感想(ネタバレ含)です。未視聴の方は回避を!

文から漂わすことのできない繊細な物語を是非観て頂きたいです。
 

 

・期待値の初期設定があまりに高くて(笑)、最初のうちは正直

気が付いたら寝落ちしていた…なんてことも多々あったんですが

やはり全体を通すと、ほぼメインとなる3人の同級生たちと

ウンのご両親、ヨンスのおばあちゃん、ヨンスの親友…と

演じる人々が、とにかく上手いんですよ。

どんどんそれぞれの事情や気持ちが明らかになっていくんですけど

それがリアリティーあるというか。一気に過熱するんじゃなく、長年

彼女や彼らの人生のなかに、ずっと静かに沈殿してて、時々

心をざわめかす悩みが浮上してきて、静かな悲しみや切なさを

伝えてくる…のが、すごい!んです。語彙不足。

ここが盛り上がったよねー、この場面が最高だよねーというより、

全体で完成。良質の小説を読みきったあとの感覚に近い。


・何にも深く考えていないウンの不眠。その性格、性質自体。

ヨンスの別れの理由。ジウンの根っこにある哀しさや寂しさ。

それぞれ深い事情があって…。それをこの3人が演じるなんて

なんて贅沢なのよ!

 

・ウシクくんのヌボーッとした雰囲気が、ウンにマッチしてると

いうか(笑)、正直、ウシクくんに恋愛ドラマが想像できなかったけど

立派にリアル恋愛枠💕 身長181センチ、カナダ国籍。

ちなみに、キム・ダミちゃんは小動物みたいな顔をしてるけど、

170センチと結構な長身。

 

・ウンの画をパクッてるライバル画家がクァク・ドンヨンって。

どんだけ豪華よ。そもそも、ウンの恋のライバルでもあるジウンが

キム・ソンチョルっていうのも、贅沢な話よ。伸びしろしかない。

それに加え“クセつよめの脇役やらせたら、右に出るものはいない”

パク・ジンジュがヨンスの親友で、その元カレがカン・ギドゥンって。

ムロツヨシと片桐はいりが一緒に出てきたぐらいの騒ぎよ?…え?

 

・ジウンの先輩ディレクター役のチョ・ボクレさんは、「ナビレラ」でも

カメラをもってお父さんを撮影する役。ディレクター顔なのかしら。

(ナビレラでは元医師役だったので職業じゃないけど)

 

・ウンは親に捨てられた過去を持っていて、でも今の両親たちが

愛情いっぱいに育ててくれてお互いそれについては何も言わない。

両親のようないい人にならなきゃ…と思うウンの告白。泣けた。

そんなウンを“捨てた”ヨンスに、再会一発目で水をかけるウン(笑)。

そりゃそうよ!まぁ…ヨンスにも事情があったとしてもね…。

そしてウンは、自分が捨てた親の居所を知っていたんだね…。

 

・一番、何回も泣かされたのは、ジウンの母との関係。

酷い母親でさ…。ジウンは、それでもどこかで自分に興味を示して

自分のほうに向いてくれるんじゃないかって心の底で思ってて。

それは恋も一緒…もんのすごい胸が締め付けられた。

自分が死ぬ思いをした食物アレルギーを覚えていない母。

寝ている母にそっと寄り添うけど、抱きしめてくれることもない母。

突然フラッと帰ってきて、また突然いなくなる母。

幼いジウンを抱きしめに、今から韓国行ってもいいですか?(錯乱)
あー、ジウンは登場人物の誰よりも幸せになってくれ。

 

・ちょっとぶっきらぼうな態度をとりがちなジウンを心配しながらも

好きになる後輩ちゃん。結婚してくれてありがとう!

(ドラマが好評で、ドラマ本編終了後スペシャルがあったのです。

みんな幸せになってよかったよかった)

 

・親はウンの名前をつけたお店を経営してて、どんどん店舗も

増やしてお金には苦労のないおうち。そこの庭先で、看板息子の

ごとくボーッと絵をかいているウン。両親は愛情いっぱいにウンに

接してて。それを見たジウンの気持ち。

でもそんなジウンをご飯に呼んだり、第二の息子のように愛を

分け与えてくれるウンの家のご両親。いいな。いいな。

恋愛ドラマというより、私はこっちのそれぞれの親子の愛のほうに

引っ張られていたかなぁ…

 

・今、自分らしくいる自分。好きな自分でいられること。

「love my self」が根底にあるドラマ。…といえば。

そう良き場面になると、少し掠れ気味の優しい吐息ボイスの歌声が

流れてきて…ドラマにマッチしてる!え?誰の歌声??

ヴィィィィぃぃぃぃぃぃぃぃぃ💜💜💜💜💜💜💜

BTSのなかでも声質と歌声だけでいったら、一番、テテが好き。

撮影現場にも行っていたんだね✨

 

 

最後に。ここに到達している人はドラマを見終えた人だと信じて

いるけど、それで尚且つ、「The Witch/魔女」を観ていない人は

今すぐネトフリに戻って(笑)