スペイン ドラマ「ペーパー・ハウス」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

ただなんとなーく、Netflixの「あなたへおすすめ」に

上がってきたので、観始めてしまった。

 

アメリカのドラマかと思ったら、スペインのドラマでした。

 

12話ぐらいで終わるかなと思ったら、とんでもなく長くて。

 

困ってしまったんだけど、結末を確認したくなっちゃって

最後まで見てしまいました。

いずれもNetflixで観ると…ですが、全48話。

 

シーズン1 13話。

シーズン2 9話。

シーズン3 8話。

シーズン4 8話。

シーズン5 10話。

あと、メイキング系スペシャル番組が

「ペーパーハウス: 人気の秘密に迫る」

「ペーパーハウス:トーキョーからベルリンまで」とあるので

全部見ると50本もあります。

 

強盗のドラマかと思いきや、

ロマンスのほうが大半といっても過言ではありません。

なんなら「強盗にもう少し集中しろよ」って叱りたい気分でした(笑)。

 

原案 アレックス・ピナ

原題: La casa de papel

 

スペインの無料放送局Antena 3でシーズン1と2(2017年)が

作られたが視聴率低下で途中打ち切り。

 

その後ネットフリックスがスペインと海外での放送権を買い取って

再編集して世界に配信。

シーズン3以降(シーズン3は2019年7月放送開始。

シーズン4は2020年4月から放送開始)は、Netflixが製作・配信。

シーズン5は、2021年9月から配信されている。

韓国版のリメイクも配信決定。

 

【おおまかなストーリー】

「教授」と呼ばれる謎の男が、都市の名をコードネームとする

8人を集め、強盗団を結成する。5カ月に及ぶ授業のあと、

スペインの王立造幣局に強盗に入り、人は傷つけず、

24億ユーロを持って脱出するという完璧な計画を練っていたが、

個性の強い強盗団は様々な問題で崖っぷちの状況に追い込まれる。

 

…までが、シーズン2。

 

大金を手にし、世界中に散らばって穏やかで優雅な生活を

送っていた強盗団のメンバーだったが、退屈を手にあました

トーキョーをきっかけに、強盗団のメンバーが一人捕まってしまう。

拷問を受けていると聞き、それぞれが再び集結し、いまや“家族”

のような間柄のメンバーを救うため、スペイン銀行を狙うのだった。

しかしそれはメンバーの解放が狙いなのか、それとも…。

 

 

一応、ここから下は感想(ネタバレも含む)になります。

未鑑賞の方は、ご注意を。

 

【スタッフ(一部)】

韓国作品と違ってデータにばらつきがあってよくわからない…。

考案者・脚本:   アレックス・ピナ

 

監督: ヘスス・コルメナール / アレックス・ロドリーゴ

撮影監督・共同プロデューサー: ミゲル・アモエド

エグゼクティブ・プロデューサー:   アレックス・ピナ

 

脚本: ハビエル・ゴメス・サンタンデール

脚本: エスター・マルティネス・ロバト(女性)

 

制作担当: クリスティーナ・ロペス・フェラズ

美術監督: アブドン・アルカニス

視覚効果(VFX)監督: ハビエル・ロサス

キャスティングディレクター: アルバロ・モルテ

ドキュメンタリスト: サラ・ソロマンド

 

【キャスト 出演者】

教授/サルバ: アルバロ・モルテ

※父親も銀行強盗。頭がいい。ベルリンの異母弟。


ベルリン: ペドロ・ゴンザレス・アロンソ

※病気を患って余命僅か。もともと宝石泥棒。意識的には、

ホワイトカラーの泥棒。造幣局強盗の現場リーダー。

教授の異母兄だということが後半になってわかる(異母兄弟という

背景はシーズン1の終わりまではなかったらしい)


トーキョー: ウルスラ・コルベロ

※恋人と無計画な強盗を繰り返している最中、恋人は射殺される。

ひとり身を隠して生活していたところを教授にスカウトされる。


ナイロビ: アルバ・フローレス

※元薬物売人。偽造の才能がある。子供がいたが取り上げられた。

デンバー/モスクワの息子 : ハイメ・ロレンテ

 

モスクワ/ デンバーの父: パツォ・トウス
※元鉱山労働者

 

リオ/ トーキョーの彼: ミゲル・エラン
※メンバー最年少のハッカー

 

ヘルシンキ/オスロのいとこ: ダルコ・ペリック

※セリビアのベテラン兵士

オスロ/ヘルシンキのいとこ: ロベルト・ガルシア・ルイス
※セルビアのベテラン兵士

 

パレルモ: ロドリゴ・デ・ラ・セルナ
※ベルリンの旧友であり、想いを寄せていた。スペイン銀行の

強盗をベルリンとともに計画。現場では、リーダーを務める。


ボゴタ: ホヴィク・ケウチケリアン
※錬金に長けてる。

 

マルセイユ: ルカ・ペロシュ

※動物愛護者で殺し屋。教授の隠れた右腕のような存在。


マニラ/ デンバーの幼馴染: ベレン・クエスタ

※トランスジェンダー。スペイン銀行の人質に紛れ込む。

デンバーに恋をしている。

 

人質モニカ/ ストックホルム: エステル・アセボ
※アルトゥーロ・ロマンの秘書兼愛人の人質だったが、デンバーと

恋仲になり後に強盗に加わる。アルトゥーロの子供を産んだ。


警部 交渉人 ラケル/ リスボン: イツィアル・イトゥーニョ
※パート1、2では警察側として教授との事件交渉にあたる。

パート3以降、強盗団の仲間に。

 

マニラの父 ベンジャミン: ラモン・アギーレ

人質/ スペイン王立造幣局元長官 アルトゥーロ: エンリケ・アルセ

※人間としての恥をすべて晒す嫌われ者(笑) 造幣局の人質後、

強盗をネタにジャーナリストになるが、またヒーローになろうと

スペイン銀行の人質にも紛れ込む。

英国大使の娘 人質の核 アリソン・パーカー: マリア・ペドラサ
アリソンが現実世界ではデンバーと付き合っているですと?

アリソンの同級生で人質 パブロ・ルイズ: フラン・モルシージョ

ラケルの母: キティ・マンベール

ラケルの娘 ポーラ・ビクーニャ・ムリーリョ: ナイア・ガズ


ラケルの後釜 警察の交渉役 アリシア・シエラ: ナイワ・ニムリ
※ほぼ臨月の妊婦だが、冷酷非道で拷問もやってのける。

子供の父親を病気で突然亡くした。

警視監 ルイス・タマヨ: フェルナンド・カヨ
※アルトゥーロと互角の嫌われ者。都合の悪いことは嘘で隠蔽。

 

タマヨの助手 ベニート・アントニャンサス:アントニオ・ロメロ

 

スペイン諜報メンバー ルイス・プリエト大佐: フアン・フェルナンデス

ラケルの副司令官 アンヘル・ルビオ: フェルナンド・ソト

※嫁がいながら、ラケルに思いを寄せてる同僚。

ラケル元夫/科学捜査官 アルベルト: ミケル・ガルシア・ボルダ

※DVが原因で離婚。接近禁止令も出ている。

トーキョーの元カレ レネ: ミゲル・アンヘル・シルベストレ

 

GEO・国家警察特殊作戦部隊隊長 スアレス: マリオ・デ・ラ・ロサ

 

造幣局人質/アリソンの教師 メルセデス・コルメナール: アンナ・グラス

銀行人質/総裁秘書 アマンダ: オラヤ・エルナンデス

ナイロビを看護する人質 パキータ; マリ・カルメン・サンチェス

 

人質を見守るグループメンバー マティアス・カノ: アヒカル・アスコナ

 

神経質な人質ミゲル: カルロス・スアレス

スペイン銀行総裁 マリオ・ウルバネジャ:ペップ・ムンネ

スペイン銀行警備担当・元傭兵 ガンディア: ホセ・マヌエル・ポガ

 

ベルリンに取り入る人質 アリアドナ・カスカル:クララ・アルバラード

ベルリンの息子 ラファエル :パトリック・クリアド

ベルリンの元妻/ピアニストで強盗 タティアナ :ディアナ・ゴメス

気が弱い銀行人質 ミゲル・フェルナンデス:カルロス・スアレス

 

修道士: ネイマール(ゲスト)

 

【個人的覚書と感想】

・ルパン三世みたいなもので、キャラクターがはっきりしていて

世界の都市名なので、外国ドラマにありがちな

「顔の判別がつかない」「名前が覚えられない」

といったことが全く起きない。

顔の判別については、みんな顔から体格からクセ強すぎて(笑)

頭にスッと入ってくる。ただ、出身地やそれからくる背景とか、

思考とかまで全部把握しようとするには、私の学が無さ過ぎた。

 

・前半にも書いたけど、基本、強盗の物語なのに、

あちらこちらで「おっぱじまる」(笑)。人質とって時間との闘いで

盗品を持ち出そうとしているのに、裸になってブチュブチュして…

いや、強盗に集中して!指揮役の教授までデートに出かけてるし。

まぁ、そのバランスが面白いんだとは思うけど…(笑)

とにかく、情熱の国。

 

・私はそれらが無かったマルセイユが一番の推し。犬好きだし。

上のポスター写真のペの字にあたるところにいるのがマルセイユ。

 

・強盗団の目印は赤いつなぎとダリのお面。

赤を際立たせるため、青、緑、黄はデザインとして使用禁止。

エキストラの黄色の服も外そうとするスタッフ。

赤の発色具合やテクスチャーについても様々な試行錯誤がされた。

色まで演出するというこだわりが、良き。

日本にもどんどん取り入れてほしい。

ちなみにドラマの人気が出すぎて、本当の模倣犯強盗も。

 

ちなみに、・スペインの画家 サルバドール・ダリのマスクは、

日本でももちろん買えます。ダリの財団に怒られたみたいだけど…

 

・トーキョーがとにかくクレイジー。おまえが余計な事するから

こういうことになるんだろ…って最初は腹が立つ。

最後の最後…となると、えーーーーって、少し寂しく思う。

 

・強盗団でありながら、事件の最中も恋愛もするし、

国民に嫌われない。

 

・薬の取引現場に子供を連れて、子供のぬいぐるみに薬物を

隠していたという過去もあるナイロビだけど、しばらくすると

なんかものすごいいい人に見えてくるから不思議。

 

・教授のキャラクター設定が絶妙。父が強盗で目の前で射殺され、

閉じこもって父の夢だった強盗の計画の続きに思いをはせるばかり

の男だが、優しさは持ち合わせている。少しオタクっぽかったり、

すぐ動揺しては、サンドバッグを打って肉体的に落ち着かせてみたり。

服の好みや眼鏡の触り方も独特。

あ、この人ヤバイんだな、って私の心のなかで確定したのは

自分らの指紋が残っている可能性がある車から証拠隠滅しようと

顔に汚れた油を塗りたくって、鼻を傷つけて血を流して、

眼を真っ赤に充血させて逃げる場面(目が真っ赤になるのは

どういうメイク?)メイキングを見たけど、素の教授

こと、アルバロ・モルテさんは、クセ強いけど確かにイケメン。

 

・教授と恋におちるラケルは羊たちの沈黙の女主人公のイメージ

らしい。元夫はDV男。強盗の交渉の息抜きに、主犯の教授に

気付かずデート…と、少し抜けたところもいいのかな。誠実というか。

教授が心惹かれたのが、トーキョーやナイロビではなくて、

そういう少し老いも感じる女性というのがまたいい。

 

・強盗だけど人の命は奪わないのがモットー。悪いけど、

少し愚かでミスを犯したりもするけど、基本、根が優しい(根はね)。

共感が持ちやすく、自分にどこか似たキャラクターが見つけやすい。

後半に行くにつれ集中力が途切れだすと「愚かさ」が目立ち、

メンバーを守ることから始まって犠牲者が出ていく。

女性が死ぬとなると、これまた派手。ナイロビは悲しかったな。

 

・すごい女性差別者が出てくるけど、女性も負け時と強い。

とにかく愛への情熱が半端ない。見慣れない展開(笑)

相手が男だろうが女だろうが、そんなことは小さな問題。

 

・シリーズ5は、ベルリンとの過去にいったりきたりのタイムジャンプ。

ベルリンの前妻や息子も出てくる。


・シリーズのテーマ曲「My Life Is Going On」


・イタリアの反ファシストの歌「Bella ciao」

どちらの曲も、聞くと気分がドラマの世界に戻るチカラがすごい。

 

・お札が舞う場面。途中、撮影時雨が降ってきたりして、

地面を乾かすまでの作業を行ったとか。地獄(笑)

ロケットランチャー撃ちこんで人ごと戦車燃やしちゃうとか。

ドラマの規模ちゃうやん。いずれにせよ撮影規模が半端ない。

 

・メイキング見る限り、撮影隊は大変そう。楽しそうでもあるけど。

金庫が水没する場面の水中シーンの撮影で、発泡スチロールで

作った金塊が圧力で縮んでしまうし、棚はさびるし、

錆を落とそうとしたらふき跡が残るし…。ちゃんとしてよ(笑)

撮影と同時進行で脚本が書き進められたそうです。いやー、大変。

・なかなかここまでの下品さの象徴キャラもないっていうぐらいに、

ゲスいことしかしないアルトゥーロ。最初は不倫で若い女をたぶらかしてる権力者、人質になれば自分のいい所を見せたくて仕方なくて

余計なことを仕出かすアルトゥーロ。事件の後は、人質経験をもとに

ジャーナリストに転職。わざわざ自ら、人質の専門家として事件現場に飛び込んでくる迷惑男。結局、元不倫相手で今はデンバーの妻である

ストックホルムに未練たらたらで、トイレで発情するアルトゥーロ。

盗撮したり…ほんとロクでもないここまでのアルトゥーロを

よく演じたなエンリケ・アルセさん。

 

・そのあとを継いで、というか追加されてシーズン後半から出てくる

警視監のタマヨ(フェルナンド・カヨ)も最低の一人だけど

臨月の妊婦にして鬼のような神経を持ち合わせてる新交渉人の

アリシアもだいぶイカれてる。アルトゥーロも霞まないし、ただ悪が

増える。いやー、すごい。それが悪vs悪で、自然と強盗団の味方に

なっていくこの感情がすごい。

 

続編あるのかなぁ?

いやー、多分観ちゃうな。

 

この作品を観たら、責任もってメイキングまで見たほうがいい。

トーキョーがちゃんとまともだから(笑)。

 

星は

★★★★★★★★★☆