韓国ドラマ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

韓国ドラマ「ナビレラ -それでも蝶は舞う-」

原題: 나빌레라

 

ナビが蝶の意味だそうで、

蝶のように羽ばたくといった意味のようです。

 

tvN 全12話。

一般的な?韓国ドラマに比べてちょっと話数が短い。

日本サイズなので、見やすいともいえますね。

現地では、2021年3月から4月まで放送。ほぼ同時期に並行して

Netflixで鑑賞出来ました。

 

原作はウェブ漫画です。

脚本:イ・ウンミ

演出:ハン・ドンファ(元カレは天才詐欺師など)
企画&制作:    スタジオドラゴン


主演のソン・ガンくんは、若手注目株の俳優さんです。

慎重185センチで顔が小さくて、当然イケメン枠。

山崎賢人くんに似ているともたまに言われているようです。

 

個人的には、彼は困った顔が一番似合うと思ってます(笑)。

 

そしてもう一人の主役が、70歳でバレエを始めるという役の

パク・イナンさん。実年齢はそれよりも上の76歳。

テレビデビューが1970年っていうんだから…すごい!

年齢的に言うと、タモリさんや、おすぎとピーコ世代。

…いや、3人とも特殊すぎて比較にならん……。

数多くの作品に出ていますが、私は

「がんばれ!クムスン」「マッド・ドッグ」、映画「怪しい彼女」など

観ました。クムスンが一番印象に残っているかな(物語は

殆どん記憶にないけれど(笑))

 

【 あらすじ ストーリー 】

ドクチュルは、長年勤めた郵便配達の仕事も退職し、

3人の妻や子供たちと孫に囲まれ、平凡で穏やかな日々を

送っていたが、周囲の同世代の友人たちが亡くなっていくなかで、

自分の生き方について改めて考え始めていた。

 

ドクチュルは幼い頃にバレエダンサーに憧れたが、

父親に反対されていたことを思い出す。

自分の人生でやり残したこと…

バレエを習ってみたいとバレエ教室をのぞくと、

そこには美しく舞う若者、チェロクの姿があった。

 

チェロクは若くして母親を亡くし、父親はチェロクも所属していた

高校サッカー部の監督だったが、体罰によって逮捕されていた。

この父親の事件でサッカー部は廃部、仲間の運命を変えてしまった。

そんな中で、自分だけやりたいことをやって幸せになっていいのか

と、バレエに打ち込めない日々が続いていた。


チェロクの師匠キ・スンジュの計らいで、

ドクチュルにバレエを教えることになったチェロクは
「老人にできるはずがない」と適当にあしらっていたが、

マネージャー代わりに雑用から始め、練習への熱意をみせる

ドクチュルのバレエに対する熱い思いを知り、心を開いていく。

【 キャスト 出演者 】
シム・ドクチュル(70歳):パク・イナン
イ・チェロク(24歳):ソン・ガン
 

《ドクチョルの家族》

ドクチュルの妻 チェ・ヘナム: ナ・ムニ

 

ドクチュルの長男 シム・ソンサン:チョン・ヘギュン
ソンサンの妻 キム・エラン:シン・ウンジョン
ソンサンの娘でドクチュルの孫 シム・ウンホ: ホン・スンヒ


ドクチュルの長女 シム・ソンスク:キム・スジン
ソンスクの夫 ビョン・ヨンイル:チョン・ヒテ
ドクチュルの末っ子(次男) シム・ソングァン:ジョ・ボクレ

《チェロク周りの人々》

チェロクの父 イ・ムヨン: チョ・ソンハ

 

チェロクのバレエの師匠 キ・スンジュ:キム・テフン
スンジェの元妻でバレエスタジオの先生 ウン・ソリ:ユン・ジヘ
整形外科医 オ・ジュンシク: イ・ファリョン

 

スンジュの後輩/バレエダンサー ファン・ヒ:ソ・イングク(特別出演)


チェロクの友人 キム・セジョン:キム・ヒョンモク
チェロクの高校時代の同級生 ヤン・ホボム: キム・グォン

ピアノ伴奏者 ユ・アンナ:イ・ソヨン
バレエ教室の生徒クォン・ボム:イム・サラン
チェロクとウンホのバイト先マネージャー: イ・チョア

ドクチュルの友人 イ・ギョソク:イ・ヨンソク(特別出演)
ドクチュルの友人/ハンバーガー屋配達員 ハンチョル: ペク・スンチョル

少年時代のドクチュル: ハン・チャンミン
郵便局員時代のドクチュル: イ・ヒョンギュン
15歳の頃の長男ソンサン: チャ・ソンジェ
ドクチュルの父: チョン・ジェソン

 

 

以下、ネタバレを含む感想です

 

 

・物語は、おじいちゃんに身体的な不幸が起こって

終わりなのかな…というのは、わりと想像がたやすいので

そう思って見進めました。最大級の不幸じゃなかったのが幸いですね。

 

・母も亡くして、父親は出所したものの息子に遠慮してか

連絡もロクによこさず、別々に暮らしているチェロク。

具合が悪い時なども当然あって、そんな時におじいちゃんが

手作りのごはんを作ってくれたり面倒見に来てくれて、

どれだけ嬉しかっただろうか…と。

ここが感動ポイントのひとつ。

おじいちゃんにはツッケンドンな態度をとるけど、

ご家族に会う時には愛想よくするチェロク、可愛い。

 

・バレエ教室に申し込みに行った時点で、すでにアルツハイマーの

診断は出ていたってことですよね。メモを取るのはもちろんだけど

頭で忘れちゃうかもしれないから、体に覚えさせる、というのは

ちょっとお試ししたくなるアイディアですよね。

 

・家族にアルツがバレるところとか、そういうのは、特に…

でしたが、空港でチェロクを見送るシーン、次帰ってきた時には

記憶から消えてしまっているかもしれない…という思いでの

別れのシーンは感動ポイントでした。

でも、そう。「僕が憶えているから大丈夫」なんです。

 

・8話にアルツのお医者さんとして出てきた方が、

トッケビの最後の自動車工の人。

 

・印象に残ったシーンで言えば、ホボムがらみのシーン。

サッカーで将来進むつもりだったのが、チェロクの父である

監督の不祥事で廃部に。すっかりと不良になって荒れちゃって

チェロクにも八つ当たりするんだけど、ちょっとずつ、おじいちゃんと

接するうちに、心が柔らかくなっていくんだよね。

「まだ若い。いくらでもやりなおせる」って、70歳に言われたら

そりゃね…。で、このホボム役を演じているキム・グォンさん。

表情の演技がなかなかいいなぁと思っていたんです。

特に、最後のチェロクの舞台を見ているシーンとかね。

実年齢は32歳(5月16日で)!あら、意外と…

 

・チェロクとバイト先が一緒で、唯一出てくる若い女性といっても

過言ではない感じのウンホ(演: ホン・スンヒ)。

彼女のラジオ局でのバイト初日のシーンも印象的でした。

到着しないゲスト?に電話して確認しろと言われ

つながってすぐ「今どこですか?」…

周囲は一斉に白い目で…(笑) 電話とかあまりしませんもんね…。

上手なあるある場面だったと思います。

 

・長男が執拗に、娘の就職や、父の趣味(バレエ)に強く口を

挟むのが、イラつきの頂点!奥さん、よく耐えられるわね…

その長男の真反対みたいな性格なのが、次男で末っ子

ソングァン(演:ジョ・ボクレ)。患者を助けられなかったことを

きっかけに医者をやめちゃって、フラフラしていた優しい次男。

顔が好き…なんだけど、一歩踏み外すとスレギになりがちな(笑)

顔なのよね。

 

・ドクチュル(パク・イナン)と、妻役のナ・ムンヒは、

映画「怪しい彼女」での共演が記憶にありますね。

キム・スヒョンの…ね、あれね。

 

・『仕方ない』は大前提として…、後半に行けば行くにつれて、

バレエの吹き替えが激しくなるんですよね(笑)。そこまで長く??

チェロクは時々、本人がジャンプする引きの映像も入るんだけど

ドクチュルはもう…アップだらけ。

足の形も違うし、手とか若返ってるし、吹き替え感すごい。

けど、そう。仕方ないんですよ。

苦労の中、出来るだけ似た雰囲気のバレエ経験者を

探してきたんだろうし。お疲れ様でした、ってことです。

 

・あ。書くの忘れるところだった。ソ・イングクしーが、特別出演。

演出家つながりでしょうか?

なんだろ…ソ・イングクさんと、コン・ユさんは、役柄に

どっぷり浸かっている時が最高潮だと思っているので

特別出演とかだと浸り具合が足らないので消化不良になる(笑)。

 

こちらは、星…6つ。気持ち6.5ぐらい。

★★★★★★☆☆☆☆