韓国ドラマ「ラケット少年団」 | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

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「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

オリンピック期間ともあって、テレビはそれらで一色。

違うのをやっているかと思うと、コロナ話題かクイズ番組。

 

溜息を深くつきながら、韓国の作品を観る毎日でしたが

ちょっとネタ尽き感も無くはなく…

観たい作品はあるんですけど、なかなか手に入らないんです!

で。比較的評判のいいこの作品に手を出しました。

脚本家は「刑務所のルールブック」のチョン・ボフン。

あまり学生が主体のドラマは観ないようにしたかったけど……

 

原題: 라켓소년단
脚本: チョン・ボフン
演出: チョ・ヨングァン
SBSで2021年5月より放送。全16話。
私はNetflixで視聴しました。
 

タイトルでお察しの通り、田舎町の廃部寸前だったバトミントン部

の中学生たちが村の人々や大人たちと一緒に成長していく

物語です。

 

一言感想は…

「ひたすら爽やか!現代版青春サクセスストーリー」…って

水色ベースにピンクのかわいいフォントで描き示したい感じ。

夜に見ても続きが気になってやめられない…なんてこともないし、

悪い夢をみそうな悪者も出てこないし、村人たちも優しくていい人

たちばかりだし…と、穏やかな物語です。

 

【あらすじ ストーリー】

家賃滞納、息子の合宿代も支払えないバドミントンコーチである

父・ユン・ヒョンジョン。ある日、ソウルから5時間もかかる田舎町の

海南(ヘナム)での仕事を紹介され、野球少年の息子ヘガンと

その妹を連れて越すことに。

庭に熊の足跡があったり、Wi‐Fiもない新しい環境にがっかりする

ヘガン。父の留守中に昼食のお金を渡されても、近所に店も

なければ、出前も最低金額が半端ない…食事に困ってうろうろして

いた所、村のおばあさんの手作りの美味しい食事をごちそうになる。

 

一方、ある中学のバドミントン部コーチの仕事を得たヒョンジョンだが

部の監督からは「やる気をみせないように」と忠告される。

その部は、なんと部員が3人しかいない廃部間近のチームだった。

試合に参加したくても部員が足らない。

なんとか一人、留学生の参加者を入れるが、暮らしていた寮も

潰れてしまい、仕方なくヘガンも暮らす家に部員を引き取り、

留学生もやめてしまう。ヒョンジョンは、大会までの間の1週間、

部員になって試合に出てくれれば、家にWi-Fiを引くことを条件に

ヘガンの誘い込みに成功する。

実はヘガンは野球をやる前、小学生の頃、グランドスラムを

達成して消えた天才バドミントン少年だったのだ。

そして2021年海南サツマイモ杯が始まる。

ヘガンの相手は小学校6年生のソンギュン。

しかし、この試合に負けてしまう。

負けず嫌いのヘガンの闘志に火がついて…
 

続いて、出演者の方々ですがカメオ出演ゲストが豪華です。

刑務所のルールブック」つながりの方が多数。

※青字は刑務所組(笑)


【キャスト 出演者】

海南西中学校 ユン・へガン:タン・ジュンサン

ヘガンの父/海南西中学校バトミントンコーチ 

                 ユン・ヒョンジョン:キム・サンギョン
ヘガンの母/海南第一女子中バドミントン部コーチ

                 ラ・ヨンジャ:オ・ナラ
ヘガンの妹 ユン・ヘイン:アン・セビン

《海南西中学校 ラケット少年団》
中学3年 バドミントン部主将 パン・ユンダム:ソン・サンヨン
中学3年 ナ・ウチャン:チェ・ヒョンウク
中学2年 イ・ヨンテ:キム・ガンフン
中学3年 区議長の息子で生徒会長 チョン・インソル:キム・ミンギ

 

体育教師でバトミントン部監督 ペ監督:シン・ジョングン
海南西中学校校長 ホン・イジャン:キム・ギチョン

海南第一女子中バドミントン部 ハン・セユン:イ・ジェイン
海南第一女子中バドミントン部 イ・ハンソル:イ・ジウォン

青少年国家代表 ペン監督:アン・ネサン
ソウル第一女子中バドミントン部コーチ イ・ユリ:キ・ウンセ
ソウル中学3年生でヘガンのライバル パク・チャン:ユン・ヒョンス


《村の人々》
オメおばあちゃん:キム・ミギョン

耳の悪いおじいちゃん:シン・チョルジン
おばちゃんの孫: パク・ダオン

 

村長 ホン・イチャン:ウヒョン

村長の弟 ホン・ジョンヒョン: チョン・ヒテ
気が強く口が悪い女性 シン・ソンヒ:ペク・ジウォン

シンさんのお母さん: イ・スンボク
都会から来た夫 キム・テホ:チョン・ミンソン
都会から来た妻 シン・ピルチャ:パク・ヒョジュ

ウチャンの父: イム・チョルヒョン

バドミントン専門店の店長: アン・サンウ

<特別出演> 
おばあさんの道案内をする光州の若者:キム・ミンソク(2話)
海南のコーチを勧めるパク・ジョンヨン先輩:パク・ホサン(1話など)
チョン区議長/インソルの父:ホン・ソジュン(特別出演)
ユンコーチと体育大同期 イ・ジェジュン:パク・ヘス(6話)
光州建設現場のユ班長:イ・ジュヒョク(6話)
光州建設現場の若者 パク・ジュニョン:キム・ソンチョル(6話)
村に迷惑をかける都会の男:チョ・ジェユン(7話ほか)

村に迷惑をかける都会の男2: ソ・ドジン

村長の弟: チョン・ヒテ(12話ほか)
ゴルフ場開発の人: ソ・ドンウォン(15話)

女子生徒 : イ・ヨンウン(16話)

ヨンデと電話していたヌナ アヨン: キム・ジヨン(16話)
ヒョンジョンの友で眼科医 チョン・チソン:パク・ソングン(10話)
海岸で出会うモテない釜山市民:イ・シオン(9話)
和順烏城中の新しいコーチ チョンコーチ:ホ・ソンテ(10話ほか)
ぺ監督の10年前の弟子 カン・テソン:カン・スンユン(12話ほか)

ヨンテが憧れる選手 イ・ヨンデ選手: イ・ヨンデ(15話・本人)

帰農する人 パク・チョンファ: イ・ギュヒョン(16話)
国体の女神イム・ソヒョン: クォン・ユリ(少女時代)(16話)
チョンPD: キム・スルギ(16話)
 

小学生時代のヘガン: キム・テユル
小学生時代のセユン: シン・リナ

パクチャンの子供時代 グォン・オゴン

ユン・ヒョンジョンの大学時代: イ・スンウ

 

ソウルに引っ越した元チーム仲間 オ・ジェソク: ジョン・テクヒョン

ソウル中学3年でヘガンのライバル パク・チャン: ユン・ヒョンス


和順烏城中?の金髪くん: キム・ゴン
和順烏城中のもう一人:  キム・ダンユル
和順烏城中 イ・ウンホ:ノ・ガンミン

(トッケビ出ていた頃は子供だったのに…今、じゃがいもっぽい…)
釜山第一のパーマ頭 協会理事の息子イ・スンホン: ソン・スンファン
ソウル第一女子中学 イ・ナラ(金髪ボブ): 박윤영

元バドミントン韓国代表 ソウル第一女子中学コーチ イ・ユリ:

                                 キ・ウンセ

短期でバドミントン部に入った交換留学生: Jonathan Thona

 

ペ監督の妻 カン・テソンを育ててくれたペ監督の妻: キム・ジョンホ

ソウルの野球部コーチ クォン・ジヨン監督: ユン・ボンギル
 

 

間違ってたら미안해요。

 

 

【以下、個人的記録と感想】

・メインとなる、元バドミントンの神童ともいえるユン・へガンを演じる

タン・ジュンサンはまだ未成年!「愛の不時着」で北朝鮮の兵士を

演じて一躍有名に。この前までは(私の感覚で(笑))

「ムーブ・トゥ・ヘブン: 私は遺品整理士です」でアスペルガー症候群

の少年を演じたばかりで、伸びしろあるわぁ~って感じの若者です。

今回は負けず嫌いで自信家でもあるけど本当は純真な可愛い

男の子を演じていました。うん、彼が出てたから完走したといっても

過言ではない。

 

・ついででラケット少年団のメンバー紹介。

まずは、タン・ジュンサンくんは元々ミュージカル方面の子役出身。

 

言われれば、アニー的な(笑)髪型。

おしゃべりなイ・ヨンテを演じたキム・ガンフンくんは売れっ子子役。

ヘガンは野球をやめてバドミントンに戻ってくる役どころだけど、

ウチャン役のチェ・ヒョンウクは、実際に高校まで野球をやっていて、

体を壊して俳優になったんだとか。良い目であります。

 

賢い系の役どころだったキム・ミンギくんは、女神降臨でクセ強の

主人公の弟を演じていました。

こんなキラキラな自撮りをインスタにアップするような青年なんて。

イケメン枠だったユンダムとのファッション誌掲載写真がこちら↓

 

・キャストの所にも書きましたが、おなじ脚本家の方が書かれた

「刑務所のルールブック」という作品。キテレツタイトルでなんとなく

手を出しにくいと思うんですが、大人な方は、こちらのドラマより

刑務所のほうをオススメです。ラケットより刑務所。なんの話や…。

 

・少しドラマというか番組として、ユニークな演出などもあって、

ひとつは時々、子供たちが普通の日常会話をしている場面で

突然、「誰に話してるの?」といって全員がカメラのほうを観る。

状況説明セリフって、物語でやらかしがちだけど、それを茶化す

みたいな感じで私は好き。

あと少年団の一人、イケメンのパン・ユンダムは、よくインスタ投稿

をしているんですが、このインスタは実在していて、オンエアと同時に

違ったアングルの写真が投稿されていたんだとか。

あと、コーチたちの若い頃の映像、またかなり無理して、若い頃を

本人たちが演じているんですが(笑)、画面加工が凄かった!

画面全体をちょい荒めのフィルムみたいにして、なんと画面を

全体的に「縦伸ばし」!(笑)

年を重ねてついてきた肉をごまかす、すごい斬新な手法!

 

・日韓戦が行われる9話。コーチらが「日本が嫌いだろ?」みたいな

フリをしてくるのに対して、セユンたちは「日本を嫌っていません。

連絡先も交換していて遊んだりもします。試合は試合で戦います」

日本を敵にしたがりな韓国ドラマですが、今回は若い世代を

主軸にしているせいか、こんな1幕が。

新しい考えの小さな一歩になってくれればありがたいなぁ…なんて

思っていたところで、そのお友達選手からもらった日本土産は

「ひよこ」。中学生が「ひよこ」は渋いわ…。

 

・村のおばあちゃん宅のラブラドールのフレックスが可愛い。

 

・都会であまりにあまくいかなくて、村に来て自殺をするつもりだった

夫婦が、村人のちょっと荒くて冷たいとも思える態度で、生活に

慣れていくのが、私的には一番良かったポイントでした。

特に奥さんに共感するというか…私もああいうタイプ。

 

・スポーツ作品として、勝ち進みかたが、かなり漫画的なんだけど

みんなバドミントンが上手。スカッとするよね。

運動部の体罰問題が描かれていたりもします。

 

・最終回に来て、愛する人と暮らしたいと新しく移住してきたいと

いう男性パク・チョンファ(イ・ギュヒョン)が登場。

移住者として先輩にあたるチョン・ミンソン演じるキム・テホが、

パク・チョンファが止めた車が農作物のニンジンを踏んでると

先輩風をふかしていちゃもんつけるんだけど、

パク・チョンファ「コ…、コ……」

コ博士ではありません(笑)。背任横領罪で捕まってません。

車内には男性が待っていたそうで……ハニャーーン( ;∀;)

刑務所のルールブックで、もう一番切なくて、話題にもなった

ハニャンを演じたイ・ギュヒョンが、愛する「男性」を連れて

村に来るだなんて…。幸せになってくれよぉ……

 

と。いうことで星は

★★★★★★☆☆☆☆

面白くないわけではなくて、若い頃に見たかったという感じ(笑)