こころのずーっつおくのほう | ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

ああいえBAR 旧館・支那竹銀座より

「支那竹銀座」はラーメンズ小林賢太郎さんに名付けてもらいました。
負け犬というよりバカ犬。飼い主には従順素直。
悪そうなヤツや知らない人には、吠えたり噛み付いたり。
エサくれたら恩は忘れません。面白いエンタメを求めて日々彷徨っています。

知り合いの男性が
「犬が嫌いなんですよ」という。
なんでも、子供のころ追いかけられたか
噛まれたかしたらしい。

犬に咬まれたのだとしたら
肉体的な傷も負ったことだろうし
なかなか記憶を消せないのは
仕方のないことかもしれない。
暗闇がどうしても嫌だ、とか
狭いところがどうしてもだめだとか
子供の頃に抱えたトラウマは
大人になってからもなかなか抜けない。


私は、…大変言いづらくはあるが
「知的障害者」がそれにあたる。


「このような考えはいけないこと」だと
ずっとずっとずっと思ってきた。
何度も何度も克服のチャンスを試みてきた。
こう思う自分が間違っている、悪いのだ、と
何回も何回も考えた。けど。

でも、精神的…特に肉体的に
傷をつけられた記憶は
そうなかなか簡単に消すことができない。
それも相手は一人、ということではない。

結局、そのトラウマは克服できず
今もとても怖い。

今回起こった事件も
悲惨な事件、というのと同時に
…もう…怖い。
施設の生活を想像するのが怖い。


犯人は異常で、許されないことをした。
それは事実。



…なんだけど。

彼がまだまともだったかもしれない
初期の考え(施設担当者や家族の負担など)は
完全否定しきれないところが…ある。

本当に救いのない残忍な事件なのだ。
それは揺るぎない事実で
犯人は許されないことをした。


でも…。

施設の存在も含めて、
どこに救いがあったんだろう。





そう思う自分もまた怖い。