クサガメのマフラー ~赤耳のレイン~ -53ページ目

カメが音楽鑑賞

マフラーは、ふとんにもぐると、手足も頭も伸ばしっぱなし。無防備な格好で寝てしまう。飼い主がカメを発掘して水槽にもどす。

それまでの間、うっかり踏んでしまわぬように、カメが入った位置に、この軽くて目立つぬいぐるみを置いて、目印としている。


クサガメのマフラー-かめじるし

さて、いつものようにカメを発掘しにきたら、マフラーは自分でふとんから這い出して、テレビの音楽番組を真剣に見ていた。


クサガメのマフラー-音楽鑑賞

テレビのなかではオーケストラが演奏している。ヨハンシュトラウス作曲『美しき青きドナウ』

ワルツのリズムで、るんたった。

カメは ノリノリ るんたった。


クサガメのマフラー-何を思ったか

曲がおわりに近ずくと、ぐるりと向きを変え、


クサガメのマフラー-のりのり

再び、ふとんの元の位置にもぐった。

拍手の音と共にしっぽの先まで完全に退場。

そして、何事もなかったかのように、目印の下で、発掘されるのを待機した。


マフラーの越冬4

9回目~21回目(今年)

人間の部屋の暖房は、年々充実し、せまい家には、カメがゆっくり冬眠できる適温の場所がない。カメは冬眠していない。毎日の水替えのときは、お湯を足すと、足をのばしてリラッカメするが、すぐ冷める。人間が誰もいないときは、ストーブ消えてる部屋で留守番する。

カメのヒーターを使い始めたのは15回目ごろだった。

マフラーは大きくなったので、もはや土管に入れない。


クサガメのマフラー-ゆるつっこみ

そこで、空いた土管の中に水中ヒーターを入れてみた。

だが、マフラーは、それが気に入らない。

土管は入れなくなっても「おれのなわばりだー」と、

電源コードは引っ張るし、レイアウトくずしまくり、温度計は、おんどけられた。


ヒーターについては、試行錯誤の結果、去年から「だんとつ」を使用。人間がストーブを消して寝る夜中もあったかめ。


クサガメのマフラー-だんとつ1

人間のいるときは、ストーブのそばに、水槽ごと移動。(6㎏・・・重い)

可能な時は、窓越しでも日光が射し込む場所に、水槽ごと移動。


クサガメのマフラー-daidoko

今年も秋に一時食欲が落ちたが、11月24日から人間がストーブを使い始めると春モード。煮魚だけでなく、カメプロスも食べ始めた。真冬にカメのえさをたべるのは、今年が初めてだ。


こうして、

いいんだか、悪いんだか・・・

人間の生活に合わせて、年中無休のカメになったのであった。


マフラーの越冬3

8回目(平成8年秋~平成9年春)

冬眠せず。寝ている時間がすこし多めになったていど。ヒーターは使っていなかった。

秋になって食欲が落ちると、カメフード、いろいろ種類を試しても、一切受け付けない。

人間用のエビは食べるのに、カメ用のガマルスを食べない。

人間の食事のメニューをチェックして、魚があると、おねだり。

わが家では煮魚をよくたべる。マフラーには、味のしみてない部分をむしってやる。


クサガメのマフラー-あんがー
鰤(ぶり)を食べるカメ

生しゃけ、あじ、かれい、さば、さめ・・・

いろいろ食べる。


クサガメのマフラー-ぐいっ

毎日魚というわけにはいかないし、塩分や油分の多いものはあげられない。

カメの方もなければないでいいらしく、かわりにカメフードをやっても、いらないと言って食べない。

贅沢になってしまったかと思った。

でも、飢えるカメにしておくわけにもいかない。


クサガメのマフラー-ばぐ

4月。 体重も減ってきたし、栄養の偏りが心配になってきた。

5月7日、水に漂って見上げているマフラーに、ふと思いついてカメフードをあげてみた。

食べた。春が来たのだった。

マフラーの越冬2

2回目から5回目までは土の中で冬眠した。

マフラーは、土に潜るところを決して人に見せなかった。見ていると潜らない。2~3時間ひとりにしておくと、潜ってしまう。そして、次の春までお別れだ。

4月下旬、暖かい日が続くと、待ちきれなくなった飼い主が掘りだして水槽にもどした。


クサガメのマフラー-現在
マフラー近影


6回目(平成6年秋~平成7年春)

いつもと同じように土を用意したが、潜らない。

カメの目に土粒が入って、手の甲のうろこで擦るから、よけいに泥んこ顔になっていた。土に潜る野生の勘を、突然忘れてしまったのか。

涙を流しながらウルウル目で見上げた。

「どうしてこんなところに閉じ込めるの?」と、言っているようだった。

仕方がないから水槽に戻した。

エサは食べず。水中の土管に潜って夜眠り、朝になっても起きてこなくなり、春まで眠った。

冬眠中は冷暗所保存。蒸発した水を足したり、水面に溜まったほこりをすくいとったりだけの世話。

冬眠は寂しいけれど、冷たい水で水かえしなくてすむ、飽きの来ない都合のよいペットだった。

目覚めた日付、記録していなかったらしく不明。


クサガメのマフラー-水汚


7回目(平成7年秋~平成8年春)

人間たちは小さいストーブを朝晩つけていた。

10月30日 262g エサを食べていない。

12月30日 262g 減らない不思議。

年明け1月20日頃から水中の土管の中で、短期冬眠。

2月29日エサをすこしずつ食べ始めた。食べ始めてから体重が減り、

5月13日 244g その後持ち直して、夏の終わりには280g

冬眠中のカメは人間と同じ部屋。寒い方が体力の消耗を防げると思うのだが、なぜか寒いとバシャバシャ動く。暖かめの方が安心して寝る???よくわからないが、可愛いカメを部屋の外に出すわけにいかなかった。


クサガメのマフラー-イエイ

つづく

マフラーの越冬1

現在21回目。小食だが元気。

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1回目(平成元年秋~平成2年春)

水の中で寝た。家にはこたつもストーブもエアコンも何もなく、寝たカメは冷暗所保存。

虫籠のような小さいプラケースに水だけ。隠れる所も何もなく、寝心地悪かったと思う。時々パタパタ動いていた。

目覚めは4月12日。86g


クサガメのマフラー-月下美人

若き日のマフラー


2回目(平成2年秋~平成3年春)


マフラーをミミズの生息する公園に散歩に連れて行った。柔らかい土の上で、あっというまにUFOのようにその場で垂直に沈んで消えた。危うく見失うところだった。あわてて掘りだして連れて帰った。カメが土に潜ることを知った。

10月19日、試しに水槽に土を入れてみた。水入れとカメを入れ、ふたをした。

しばらくすると、水入れはひっくりかえされ、ふたは閉まっているのにカメがいない。土を探ると甲羅の感触。

そのまま冬眠。冷暗所保存。

時々霧吹きをかけると、動いている音がした。土の表面も、もこもこ形が変化した。

春になって、野生のカメは干してるのに、マフラーは動いているだけで出てこない。

5月1日、待ち切れず堀り出した。

お目目ぱっちり。甲羅もかたく、蹴飛ばす力もある。

泥付きで100g

水でもどすとすぐにレプトミンを大食い。

心配したけど寝坊しただけだった。

再会できてうれしかった。


つづく