クサガメのマフラー ~赤耳のレイン~ -43ページ目

リクガメと呼ばれて

マフラーは「リクガメ」と称して売られていたクサガメだった。

夏はトマトや、ブドウなど、時々あげてみると、食いつくこともあるが、「おれはリクガメではない!」と、ばかりにペッと、出してしまう。ほかのクサガメより頑固な肉食系。食事は水中。トイレも水洗。陸ではめったにしない。

クサガメは、ウミガメでないことは確かだが、リクガメでもない。

淡水ガメ、ヌマガメ、ミズガメなどの概念は、種類が複雑で、説明しにくい。


クサガメのマフラー-スーパー1


近頃、昼夜逆転気味のマフラー。


リクガメと呼ばれていた近所のクサガメは、すぐにアカミミと馴染んだ。


クサガメのマフラー-案内

種類が違っても、亀語が通じるのだろうか。


クサガメのマフラー-なかよし


マフラーは、長いこと他のカメというものを見ていないので、周りの人間のことを、カメだと、思っているかもしれない。


クサガメのマフラー-足の裏



置き去りにされたカメ

朝のバス停で、近所のおばちゃんに会って、立ち話。

「庭池に、リクガメが、いたんだけど、知らない?リクガメは、水に入らないよねえ」

え?リクガメ?置物の?


クサガメのマフラー-置物


「いいえ、それのことじゃなくて、生きたカメ」

まさか!捨てガメ?

なんでも、飼い主さんの知らないうちに、アカミミ池の囲いの中にいたらしい。

種類は?冬は?

バスが来て、話の途中で、別れた。

その日の夜は、暗くてわからなかった。

次の日、おばちゃんに会う前に、池にいって、アカミミ一座に聞いてみた。

リクガメは、どこ?


クサガメのマフラー-一座

あっちだよ。



クサガメのマフラー-登場


クサガメだった。


クサガメのマフラー-浴びる





登山


このところ、暖かいので、活発なマフラー。


山登りをしたり、


クサガメのマフラー-noboru


途中で、引き返したり、


クサガメのマフラー-yametoku


横穴を探検したり、


クサガメのマフラー-hutonn


断崖絶壁に立ちつくしていたり、


クサガメのマフラー-gakenoue


しているのだった。




茶色いトリ

夏に、ネズミ捕り(粘着タイプ)を仕掛けていた。が、ネズミは近くを通っても、掛からない。ダンゴムシや、クモや、スズメが掛かってしまった。夏は終わった。ネズミ捕りは、撤去して、夜はドアと窓を閉めることで、ネズミの侵入を防ぐことにした。


9月下旬、掛かった大物は、スズメ。

強力接着剤にくっついて、暴れている間に、尻尾の羽根が、まるごと抜けていた。

つかむと、スズメは、くっついていない方の足で、ラフマ茶の指をワシづかみ、尖がったくちばしで噛みついた。鱗も嘴も温かい。

つまようじにアルコールつけて、ていねいに剥がし、とりあえずプラケースに放り込む。


クサガメのマフラー-プラケース

茫然と固まっているスズメ。


抜けた羽が生えてくるまで、家にいてもらうことにした。


クサガメのマフラー-止まり木

人前では、警戒して、寝姿を見せないが、鳥かごを新聞紙で覆って暗くすると、静かになる。

次の朝、生きていた。少し元気になっていた。

よくエサ食い、よく水飲み、よくうんこする。

スズメは、ベトベト汚れで使い物にならなくなった羽を、自分で抜いて、止まり木や金網に、こすりつけ、2~3日できれいになった。

ごはんは、小鳥のえさの他、砕いたレプトミン、川エビ、乾燥ミミズもよく食べた。

気温が下がると、食欲も下がるマフラーは、さびしそうだった。カメ


そとからスズメの声が聞こえると、スズメは喜んで、

チュン チ チュン チ と、交信している。


クサガメのマフラー-餌箱

早くここから出してくれいっ。


一週間後の晴れた日。

朝ごはん食べてから、鳥かごの扉を開けた。

スズメは外に飛び出すと、まず近くの木に止まり、それから仲間と合流して、見えない所に飛んで行った。


クサガメのマフラー-kame

茶色いトリ、たっしゃでな!




鼻先ぶつけてトントントン

秋になると、マフラーは人懐こくなる。


クサガメのマフラー-mafu


水槽の淵で、進まずに、足踏みバシャバシャ。

ご飯以外の何かを求めて、旅に出る。

「どこいくの?」

「冬眠場所を、探しに行くんだ。一緒に行こうよ」と、人を追いかけてバシャバシャ。

カメの顔を下から覗きこめば、ふーっと甲羅が浮き上がり、


クサガメのマフラー-ホバークラフト


とんっ とんっ と、頭突き。


クサガメのマフラー-とん

あまり、トントンしすぎると、鼻先が打撲しちゃうよ。


日が当ってくると、落ち着く。

夏の間は、暑すぎて、直射日光浴びれなかった。

秋になって、やっとゆっくり甲羅干し。


クサガメのマフラー-直射日光