クサガメのマフラー ~赤耳のレイン~ -4ページ目

踊らない

去年の今頃は、毎晩のように両手を挙げて、長い爪を細かく震わせてダンスを披露してくれたレインだが、今年は秋になっても踊らない。

踊りのかまえまではするのだが、後ずさりして狭くなった水槽につっかえて

お尻が浮いてしまったり

バックで陸地に乗り上げたり

秋は踊りの季節ではなかったのか❓

レインの里のミドリガメにきいてみよう。

 

うちのカメなぜ踊らなくなったの

エビたちはなぜくつろいでいるの

おしえておじいさん

おしえておじいさん

おしえてー

野生のカメたちよ

しりません

 

マフラーはキュウリの花を咲かせている。

 

 

 

 

もうすぐ秋

背中の脱皮も済んで、ピカピカのレイン。

去年左。今年右。少し大きく、色が濃くなった。

抜け殻は軽いのですぐに吹っ飛ぶ。

本体はずっしり555g。甲長約150ミリ。甲幅約120ミリ。

マフラーはこの大きさに育つまで20年かかったが、レインはわずか4年半。

2009年当時約550グラムのマフラー。

秋のお彼岸、墓参り。マフラーの植木鉢は賑やかだ。ミミズがいたり、いなくなったり、尺取虫がパセリを丸裸にしたり、鳥の糞がついていたり。まかぬ種が生えたり、人参とオクラは芽が出てすぐにカタツムリとナメクジにに食べられて全滅した。今は胡瓜とオオバコとジャガイモとラベンダーが生い茂っている。

 

まだまだ蒸し暑いけれど。

カメの食欲は下火になってきた。

トカゲが手の裏側を干していた。

ズーム

 

脱皮中

レインのダンスは夏休み。最近あまり踊らない。石を動かして陸地の下ににもぐるのがマイブーム。

シャクシャクと、いい音立ててスイカを食べる。

甲長が一週間に1ミリのペースで伸びて、現在甲長147ミリ、体重530グラム。

大きくなって、はちきれて、去年の服が脱げてきた。

 

道端ではイモリも脱皮中。

 

レインの甲羅の脱皮は54枚のパーツが1枚ずつ剥がれる。毎年腹から始まって、背中は後。

腹甲12枚と、脇下甲板、鼠径甲板それぞれ一対ずつ合計16枚が揃った。

去年左。今年右。大きくなっている。

 

お気に入りの踏み台下潜り。穴の高さは50ミリ。レインの高さは55ミリ。それでも強引に通る。甲羅で踏み台を持ち上げて出入りできる。

踏み台のさらにその下の敷物を持ち上げて潜る。

むっちり

何か問題でも?

 

レインの里

こがめたち。

 

 

4さい

レインと出会ったのは2018年6月6日。手足を引っ込めたまま泥んこまみれの瓶ビールの栓のようにプカプカ池の水面に浮いていた日。あれから4年。

 

体重はまだ448グラムだが横幅が113ミリもあるので片手でつかみにくい。

 

しっかりとつかまる手。親指と小指の爪は自然にすり減って長くならず、真ん中の3本、特に薬指の爪が一番長い。

 

甲長140ミリ。飼い主の顔の横幅とほぼ同じ。

 

厚さは52ミリ。踏み台の下にもぐろうとすると、甲羅の一番高い所でつっかえて、お尻ふりふり。

 

 

レインの里では今年も緑のカメが生まれていた。

 

少し育った子亀もいた。

 

大きいカメは甲羅のパーツがペロンと剥がれかけている。

 

レインも甲羅の模様がくすんできたので、もうすぐ脱皮かもしれない。

 

よじ登る

暖かくなるとスズメたちは巣作り子育てに忙しく、よって来なくなる。入れ替わりでカメがよってくるようになる。

においをかいだり、よじ登ったり。

この冷たさ、この重さ。大迫力。

 

レインは飼い亀なので、家で寝転ぶ飼い主によじ登る。

顔にかかる、すずやかな二筋の鼻息。

背中に乗ってご満悦。

 

近くまで出張のついでに井の頭池をのぞいたら、カイツブリの巣があった。

カメを探したのだが誰もいない。

二週間後、また来た。カイツブリのヒナは育っていたが、いい天気なのにカメが一匹も干していない。

外来種を駆除したらしいが、ニホンイシガメもいなかった。

 

 

古き良き時代。15年前。

あの頃の井の頭池はカメで賑わっていたというのに。