愛を知らないまま幕を閉じそうだ
観客席から見る
眩しいくらいの他人事は
光の陰で 常に僕の心を曇らせる
愛とは 好きにつながる何かなのかな
愛とは 感情を生やす刺激なのかな
忘れ物のなかから見つけようとしたって
そりゃ見つからないわけだ
穴を掘ったって
剥がれた爪から流れる血が教えるのは痛みだけ
もういい加減寒くなってくる
この冷たい土との論争も
言葉なんて聞こえてこないし
入ってもこない
今日も一つの挨拶のように「好き」が飛び交って
僕のなかでI to Heart
自問自答を止めるために 呼吸を収る
食べてなかったのか
味覚がなかったのか
永久に解けない
愛とは 哀永久
帰るための風景
躓かないための足元
無意識に映り込むものはあるけれど
脳裏に映し出されるのは
過去の懐かしい景色ばかり
未来どころか
今すらも見えていない
死にたい気持ちすら
忘れてしまった
生きていることすら
思い出さないと気付けない
妄想タイムリープで遊び続ける
そんな日々を 足だけが歩む
そろそろ終わらないかな
きっかけは山のように流れてくるのに
着火しない 崩れきれない
壊れきれない 世界ばかり
掴む未来どころか
藁すらも見えてこない
死にたい前向きさすら
奪われてしまった
生きていることを知っている者もいない
生きる意味を教えてくれる者もいない