帰るための風景
躓かないための足元
無意識に映り込むものはあるけれど
脳裏に映し出されるのは
過去の懐かしい景色ばかり
未来どころか
今すらも見えていない
死にたい気持ちすら
忘れてしまった
生きていることすら
思い出さないと気付けない
妄想タイムリープで遊び続ける
そんな日々を 足だけが歩む
そろそろ終わらないかな
きっかけは山のように流れてくるのに
着火しない 崩れきれない
壊れきれない 世界ばかり
掴む未来どころか
藁すらも見えてこない
死にたい前向きさすら
奪われてしまった
生きていることを知っている者もいない
生きる意味を教えてくれる者もいない
作詞:仲森絆
作曲:乙部まどか
編曲:Lie+Luck
「出逢ったことは不運じゃない
でも僕らが過ごした時間は
すべて偽りになる運命だったんだ」
綺麗な物語は 表紙を舐めて閉じてきた
後から浮かんでくる目次は
現実で汚く書き直した
怖れだけ
畏れだけ
虞れだけだったんだよ
触れて壊れてしまうのが
手にして消えてしまうのが
どうしようもなく 不安で 死んでしまいそうで
育っていくことは枯れていくこと
幸せなうちは気付けないんだよ
そんなのは僕は嫌で
そんな僕を見たくはなくて
大事なのは
己だけそれだけ
たったそれだけだったんだよ
壊すことでしか守れなかった
偽ることでしか叫べなかった
どうしようもなく 愚かで 死んでしまいそうで
掛け合わせの間違い探し
絡まれば切り離して
先端を結ぶだけの
見せかけの誤魔化し
怖れだけ
畏れだけ
虞れだけだったんだよ
触れて壊れてしまうのが
手にして消えてしまうのが
どうしようもなく 不安で 死んでしまいそうで
落ちていく
堕ちていく
朽ち果ててくんだよ
幸せなんて感じる暇はなかった
ぬくもりの冷め具合をただ確認する日々だった
こんな感情 知らなきゃよかった