不安しか感じない心
不満しか残らない記憶
疑問しか感じない時間
期待すら下らない未来
不条理に蓄積される経験と
ランダムに入れ替えられる条件と
選べない選択肢と共に
通り過ぎていくだけの言葉たち
耳を塞いで 目を閉じろ
歩みを止めて 身構えろ
共感と同調でそそのかす牽引に
心地よさをを求められるのであれば
恨みすら残らない偽物の感情で
もう一度だけ愛して魅せて。
君の優しさから身を守るために
僕は死体で防空壕を作った
このままでいい
本当は思ってもいないくせに
このままがいい
最悪手を選びたがる僕の悪い癖
汚れが気にならなくなるためには
自ら汚れるのが一番早い
そう悟ったのは
醜い君を許した瞬間
そう諭したのは
醜い君を愛した瞬間
夜が明けても
日付が変わっても
所詮は今から数時間後の世界だ
眠る程度で切り替わる景色に
期待を見出だせる程度の絶望と
昨日に置いていける程度の
単発的な苦しみなんでしょ
明るい日を笑顔で迎える
そんな日が永遠にこないように
明るい日を一部の大勢が祝うような
そんな日が誰にも訪れないように
明るい日を苦笑で願う
そんな日が永遠に続きますように。
まだ眠らないで
その瞳は閉じないで
誰もの網膜が 乾きに耐えきれず涙を流す
そんな夜が 永遠に続きますように
明るい話題が生まれませんように
これ以上数字が減りませんように
迎える「明日」の形が違いすぎるから
これ以上 置いてけぼりを喰らわないように
みんな一緒に 不都合を感じて
みんな一緒に 不具合を生じて
みんな一緒に もっと平等な世界で
一生世界が直りませんように
一生正解が治りませんように