やまいだれ恨奇廃人形 -14ページ目

やまいだれ恨奇廃人形

ノイローゼ一歩手前の人のブログ。

眠る度に悪夢が広がっていたこの世界が

絶望に切り替わったところで 大して景色は変わらない

 

頬をつねる痛みが

鮮烈であっても 朧気であっても

僕の中の世界では

幻さえも罪滅ぼしで

 

教えてくれなかった正解が

背後から今さらの注意喚起

 

届かなかったものが 通り過ぎて

視界に入るってだけで こんなにも憂鬱なんだ

 

不愉快に枝葉のついたこの世界が

汚れたところで壊れたところで 大して景色は変わらない

 

無くなる以外の方法で

救われることなんてありはしないんだから。

酸味がかった記憶は

心を揺らすと表面的には穏やかに

 

煮えたぎる本心は

夜の間だけ 囁きかけてくる

 

培ってきたもの 築き上げてきたもの

守ってきたもの 積み重ねてきたもの

 

すべて 一瞬で 藻屑になるような

そんな爽快感で包み込んで

 

過去 未来を圧縮して

今を吹き飛ばしてしまいたいな

誰かが幸せを感じると
それを妬む不幸が生まれる

「人生はプラスマイナスゼロ」という言葉は
個人にあてた言葉ではない

合格することで得られる喜びは
不合格者の涙の味

成功者の得られる喜びは
消費者たちからの搾取の味

今キミが手に入れたカネは
誰かの資産から抜け落ちたモノ

今キミが手に入れたヒトは
誰かが人生で手にするはずだったヒト

他人の不幸を喜べない人間は
他人の幸せを喜んでいる人間は

自分か他人を騙している

他人の不幸には盛大な拍手を
他人の不幸には盛大な感謝を


家畜の肉を食べるように

名も知らぬキミに静かに感謝を

明日には忘れてしまうことに
静かに深い断罪を