パンプスの中敷き交換 | rad-kensworks

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起業21年の靴修理人のブログです。

ミハマのパンプスをお預かりしました。

ちょっとクラッシックなデザインですがオーソドックスで良い感じです。

 

パンプスは概ね中敷き交換がよくあります。

だいたい合皮を使っていますので劣化してしまうのです。

合皮は合成皮革の略なのは皆さんご承知ですがこれも色々と種類があります。

 

一般的に加水分解してしまうのはポリウレタン系

不織布の上にポリウレタン樹脂を厚く吹き付けて革風に仕上げた物です。

工場で反物として製造してから数年で劣化してしまいます。

ただし湿気と気温に左右されますのでヨーロッパや北米では結構長持ちします。

パリと北海道の緯度が概ね近いので、ヨーロッパは基本日本より寒く湿度も低いようですので長持ちするみたいです。

でも薄く滑らかな生地になりますので中敷きやバッグの内張など幅広く使用されています。

 

他に結構よく目にするのがルイヴィトンのモノグラム。

コットン生地に塩化ビニールを吹き付けて模様付けをしています。

これが中々丈夫なのは有名ですが合皮なんて思う方は少ないようです。

 

でも種類としたら立派な合皮ですがポリウレタンとは強度も耐用年数も全く違いますしそもそもブランドとして有名になったので合皮の易いイメージは皆無ですね。

ルイヴィトンはほとんどのラインがこの塩ビで、一部レザーのラインもありますが塩ビの特性を生かして様々なデザインを発表して人気です。

 

そしてパンプスの中敷き交換です。

ベロベロになっています。

近い色合いのレザーで張り替えましたがかっこいいミハマのワッペンも移植しました。

普段はやりませんがこのワッペンかっこいいですよね。

なので移植しました。もちろんミシンかかってます。