今日もレッドウイングの修理です。
店主がブーツ好きなのもありますがワークブーツの修理をお預かりすることが多いです。
今日のブーツはこちら
レッドウイング9024 ベックマンチャッカーです。
一般的なベックマンといえばいわゆねアイリッシュセッター系全般と似ていてソールがレザーとラバーのコンビになっているブーツでシューレースも7ホールです。
対するこちらはシューレースは2ホール。
チャッカーブーツなんですね。
レッドウイングではちょっと少ないタイプのブーツです。
2ホールで高さも低いのですが一般的なチャッカーよりソールが厚い分ワークブーツ寄りです。
チャッカーブーツといえば通常は薄目のソールでビジネスにもカジュアルにも使えるドレッシーな物が多いですね。
店主はチーニーのチャッカーを革違いで数足持っています。
元々はポロの競技の行き帰りで使われたとか聞きます。いわゆるショートブーツ丈のレザーシューズで紳士のスポーツのポロで使っている乗馬ブーツで行き帰りはお洒落でないので気軽に履けるショートブーツを履いたそうです。
チャッカってポロの競技時間の単位だそうで、ポロをしに行くブーツなのでチャッカブーツなのだとか....。
丈が短くシューレースも短いのですが外羽根独特のホールド感が良く、好きなブーツの一つです。
ただ、ルーズにも履けてしまうのでルーズに履くと傷みが進みやすいブーツでもあります。
今日のブーツもルーズ気味にご使用されていたようで....。
ヒールカウンターや履き口が痛んでしまっています。
ブーツ自体が重いのもあり、ルーズに履くと傷み易いですね。
ヒールカウンターは別革で張り替えました。同時に履き口も修理します。
履き口は別革を巻いて補強しています。
画像ではわかりにくいですが履き口の一部がすり切れていました。
最後にクリーニングしてから全体を磨き込んで完成です。
靴は必ず靴ひもをギュってしめ、脱ぐときは解くのが基本です。
紐を締めたまま脱いだり履いたりするのは靴の寿命が大幅に縮まりますのでお気を付け下さい