第7戦モナコGP決勝レースはPPスタートのルノー、フェルナンド・アロンソがそのまま優勝を果たし、2戦連続のポールトゥーウィンを飾りました。2位にはマクラーレンのファン・パブロ・モントーヤ、そしてなんと3位にはレッドブルレーシングのデビット・クルサードが入り、レッドブルは参戦2年目にして初の表彰台となりました。コラボレーションしたスーパーマンパワーのおかげ?おめでとうレッドブル


1  フェルナンド・アロンソ(ルノー)

2  ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)

3  デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)

4  ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)

5  ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)

6  ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)

7  ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)

8  ラルフ・シューマッハ(トヨタ)

9  フェリペ・マッサ(フェラーリ)

10 ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)

11 ジェンソン・バトン(ホンダ)

12 クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)

13 スコット・スピード(STR・コスワースV10)

14 ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)

15 ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)

16 フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)

17 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)


以下リタイヤ

クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)

ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)

キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)

マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)

佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)

やはり疑惑のポールポジションが覆られました。昨日のモナコGP公式予選の最終ピリオド終盤でストップしながらもポールポジションを獲得したフェラーリのミハエル・シューマッハですが、スチュワードがこのストップを故意的として、シューマッハのタイムを剥奪することを決めました。これでシューマッハは通算67回目のポールが一転、タイム剥奪で最後尾22番手からのスタートとなり、目指していた故アイルトン・セナが持つモナコGP通算6勝へはほど遠くなりました。


そしてこのシューマッハのタイム剥奪により、ポールポジションを獲得したのはルノーのフェルナンド・アロンソとなり、アロンソはこれで3戦連続のポールポジション獲得となりました。アロンソのポールは今季3回目、通算12回目となります。それに他のドライバーのグリッドも1つずつ繰り上がりました。


しかし、昨日の予選でルノーのジャンカルロ・フィジケラがレッドブルのデビット・クルサードのアタックを妨害したとしてフィジケラにペナルティが科され、フィジケラが予選で記録したタイムのうち、上位3つを取り消しとなり、フィジケラは9番手のタイムとなりました。


これで決勝のスターティンググリッドは下のようになりました。

1  アロンソ

2  ウェバー

3  ライコネン

4  モントーヤ

5  バリチェロ

6  トゥルーリ

7  クルサード

8  ロズベルグ

9  フィジケラ

10 ラルフ

11 クリエン

12 リウッツィ

13 バトン

14 ビルヌーブ

15 ハイドフェルド

16 アルバース

17 モンテイロ

18 スピード

19 佐藤

20 モンタニー

21 マッサ

22 ミハエル

第7戦モナコGPの公式予選はフェラーリのミハエル・シューマッハが見事ポールポジションを獲得しました。これでミハエルは今季3回目、通算67回目のPP獲得となりました。これまでモナコで5勝を挙げて
いるモナコマイスターのミハエルは明日の決勝で、故・アイルトン・セナが持つモナコGP通算6勝の記録に挑戦します。しかし、予選最終ピリオドの終盤に各車が最後のアタックへと向かう中、ミハエルがラスカ
スでストップさせてしまい、その時点でトップタイムだったミハエルがストップしたことで、他車のアタックを阻害してポールを獲得したように思えるのは否めません。


フロントローにはライバル、ルノーのフェルナンド・アロンソ、そして3番手には昨年のモナコで初表彰台を獲得したウィリアムズのマーク・ウェバーが入り、久しぶりにウェバーらしさを見せてくれました。ウィリアムズはここモナコで2003年にはラルフがポール、モントーヤが勝利、そして昨年にはハイドフェルドとウェバーがダブル表彰台を獲得していることもあり、相性がいいようです。


そして、その後ろにはライコネン、フィジケラ、モントーヤ、バリチェロ、トゥルーリと続いています。今回はマクラーレンのポテンシャルが高く、十分ルノーやフェラーリと互角に戦えるかもしれません。明日の決勝ではマクラーレンにも注目したいと思います。日本勢ではトヨタは8位と11位となっていますが、ホンダのバトンが今シーズン初めて最終ピリオドに進めなというまさかの事態が起きてしまいました。スーパーアグリはマッサがクラッシュした影響で、20番手と21番手からのスタートとなります。

1  ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)1,13,898
2  フェルナンド・アロンソ(ルノー)1,13,962
3  マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)1,14,082
4  キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)1,14,140
5  ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)1,14,396
6  ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)1,14,664
7  ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)1,15,804
8  ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)1,15,857

9  デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)1,16,426
10 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)1,16,636


11 ラルフ・シューマッハ(トヨタ)1,14,398
12 クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)1,14,747
13 ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)1,14,969
14 ジェンソン・バトン(ホンダ)1,14,982
15 ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)1,15,052
16 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)1,15,137


17 クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)1,15,598
18 ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)1,15,993
19 スコット・スピード(STR・コスワースV10)1,16,236
20 佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)1,17,276
21 フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)1,17,502
22 フェリペ・マッサ(フェラーリ)NO TIME

フェルナンド・アロンソの地元ポールトゥーウィン劇から2週間、いよいよ伝統のF1モナコGPが開幕しました。モナコGPは変則的な日程のため、フリー走行1と2が木曜日に行われます。そのため土曜日まで1日空くため、今日はいつもとは違い各車、精力的に周回を重ねていました。


フリー走行1ではルノーのフェルナンド・アロンソが堂々のトップタイムをマーク、チームメイトのジャンカルロ・フィジケラも3番手のタイムをマークして、好調をアピールしています。3回の赤旗中断があったフリー走行2ではトップはウィリアムズのサードドライバー、アレクサンダー・ブルツとなっています。気になるスーパーアグリ勢もライバルMF1との差はここでもそれほど大きくないため、期待したいと思います。


第7戦モナコGP フリー走行1 結果

1  フェルナンド・アロンソ(ルノー)

2  アンソニー・デビットソン(ホンダ)

3  ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)

4  ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)

5  ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)

6  ロバート・クビカ(BMWザウバー)

7  アレクサンダー・ブルツ(ウィリアムズ・コスワース)

8  ジェンソン・バトン(ホンダ)

9  ロバート・ドーンボス(RBR・フェラーリ)

10 ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)

11 デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)

12 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)

13 マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)

14 フェリペ・マッサ(フェラーリ)

15 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)

16 ラルフ・シューマッハ(トヨタ)

17 ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)

18 クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)

19 ニール・ジャニ(STR・コスワースV10)

20 ジョルジョ・モンディーニ(MF1・トヨタ)

21 ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)

22 ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)

23 スコット・スピード(STR・コスワースV10)

24 クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)

25 佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)

26 フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)

以下ノータイム

ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)

キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)


第7戦モナコGP フリー走行2 結果

1  アレクサンダー・ブルツ(ウィリアムズ・コスワース)

2  アンソニー・デビットソン(ホンダ)

3  ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)

4  フェルナンド・アロンソ(ルノー)

5  ロバート・ドーンボス(RBR・フェラーリ)

6  キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)

7  ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)

8  デビット・クルサード(RBR・フェラーリ)

9  ジェンソン・バトン(ホンダ)

10 フェリペ・マッサ(フェラーリ)

11 ヤルノ・トゥルーリ(トヨタ)

12 ティアゴ・モンテイロ(MF1・トヨタ)

13 ルーベンス・バリチェロ(ホンダ)

14 ジョルジョ・モンディーニ(MF1・トヨタ)

15 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)

16 ビタントニオ・リウッツィ(STR・コスワースV10)

17 マーク・ウェバー(ウィリアムズ・コスワース)

18 ラルフ・シューマッハ(トヨタ)

19 ニコ・ロズベルグ(ウィリアムズ・コスワース)

20 ジャック・ビルヌーブ(BMWザウバー)

21 クリスチャン・クリエン(RBR・フェラーリ)

22 ニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)

23 スコット・スピード(STR・コスワースV10)

24 クリスチャン・アルバース(MF1・トヨタ)

25 フランク・モンタニー(スーパーアグリ・ホンダ)

26 ロバート・クビカ(BMWザウバー)

27 ニール・ジャニ(STR・コスワースV10)

28 佐藤琢磨(スーパーアグリ・ホンダ)

さあ、いよいよF1ファンお待ちかね、年に1回の特別な週末がやってきました。ル・マン24時間レース、インディ500と並ぶ世界3大レースと呼ばれるF1モナコGPが明日から始まります。今年のモナコ、誰もがうらやむ勝者となり、モナコマイスターに近づくのは誰だ!伝統のモナコGPで舞台となるのはそう、モンテカルロの市街地です。まずはコースの紹介から。


モンテカルロ市街地コース

1周 3,340km

予選レコード 1,13,644 2005年 キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)

ラップレコード 1,14,439 2004年 ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)


このコースは普通の市街地を平均時速150km近くでガードレールをかすめながら爆走するのですから、他のグランプリサーキットとは大きく異なります。まずほとんどが2車線の市街地で、ガードレールに囲まれているため、抜きどころがほとんどありません。しかもレイアウトが市街地ですからこの前のスペインや日本の富士のように1km以上のストレートがあるわけがなく、40km近くで通過するヘアピンを始め、曲がりくねったレイアウトも重なって、オーバーテイクのチャンスをなくしています。しかし、唯一オーバーテイクが期待できるポイントといえば、トンネルを抜けてヌーベルシケインへの飛び込みです。昨年もオーバーテイクのほとんどがここでした。中継をご覧になる際はヌーベルシケイン手前でのオーバーテイクに注目してください。


レース展開でいえば、とにかく先頭からスタートしてピットストップの回数、時間を抑えることに専念しなければならないでしょう。レイアウトが前述のようですから、まず予選で好タイムをマークすることが求められますが、今年の予選方式では抜きどころが少ないため、周回遅れが絡んで混乱することが必至で、予選ではマシンの速さはもちろんですが、ドライバーのテクニックや戦略なども重要になってきます。そして決勝でも昨年の勝者、ライコネンが42周目の1ストップのみだったことから分かるように、できるだけピットストップの回数を少なくした方が、当然チャンスは広がります。そのため、決勝でピットストップの回数を減らし、なおかつフロントロースタートを目指す上では、重くても速いマシンが優位になると思われます。


重くても速いといえば、ルノーフェラーリはもちろん、これまでのレースを見ればマクラーレンウィリアムズなどもあてはまるように感じます。ウィリアムズは2003年、ルノーは2004年、マクラーレンは2005年に優勝しており、特に不得意であるということはないでしょう。しかしフェラーリは2001年以来モナコでの勝利がありません。過去5勝を挙げ、モナコマイスターと呼ばれるミハエル・シューマッハでさえ、黄金期真っ只中でも2001年以降勝利から遠ざかっているため、波乱の展開があるかもしれませんが、ここでもやはりルノーとフェラーリが速いのではないでしょうか。決着はこれまで同様タイヤ次第だと言っていいでしょう。BSvsMIがこの2チームの争いも左右しそうです。マクラーレンにも期待しておきます。もちろんスーパーアグリにもMF1超えを期待したいと思います。


週末の日程

フリー走行1  木曜日 11時~12時(日本時間18時~19時)

フリー走行2  木曜日 14時~15時(日本時間21時~22時)

フリー走行3  土曜日 11時~12時(日本時間18時~19時)

公式予選  土曜日 14時~(日本時間21時~)

決勝レース 日曜日 14時~(日本時間21時~)


「ウィリアムズ、2007年からホンダエンジンか?」

現在コスワースエンジンを使用しているウィリアムズですが、2007年からはトヨタエンジンをレクサスブランドで搭載することが確実と見られていましたが、交渉は難航している模様で、ここに来てウィリアムズは2007年からホンダエンジンを搭載するのではないかという噂が流れています。


ウィリアムズF1チーム

<迷走か?名門ウィリアムズ>


これはドイツのメディア「モーターライン」が報じたもので、ウィリアムズとトヨタがコンビを組むことに対して、双方共に問題を抱えているということです。まずウィリアムズ側本家トヨタチームが使用するエンジンより性能が劣るカスタマーエンジンの使用を嫌がっているということです。そしてトヨタ側本家のトヨタチームよりセミワークスにする予定だったウィリアムズの速さが上回ってしまうという危険性があるということで、嫌がっているとのことです。


トヨタは現在MF1に、ホンダはスーパーアグリにと本家チームも合わせて双方とも2チームに供給していて、強豪チームであるウィリアムズにもエンジンを供給となれば少し厳しいのではないかなと思います。かつてネルソン・ピケとナイジェル・マンセルを擁してウィリアムズ&第2期ホンダで黄金期を過ごしたという歴史があるとはいっても、ウィリアムズとホンダという組み合わせも厳しいとは思いますが・・・どうなる?ウィリアムズ



「スーパーアグリ、イギリスGPから3戦でもモンタニー起用へ」

スーパーアグリF1チームはスーパーライセンス剥奪となってしまった井出有治の暫定的な代役としてヨーロッパGPからフランク・モンタニーを起用していますが、明日から始まるモナコGPまでの契約さらに3戦延長することを決めたのではないかと報じられています。


フランク・モンタニー

<期待通りの活躍です!スポンサー集めでも?>


これは「グランプリ2006」が報じたものということですが、当然まだチームから正式な発表はありません。モンタニーはこれまでの2戦でまだ完走がありませんが、これはメカニカルトラブルが原因で、ドライバーのミスではありません。そして期待された速さも佐藤琢磨と同等のパフォーマンスを見せており、期待通りの活躍を見せています。それにこちらも期待されたルノーでの経験を生かしたデータ収集等でも活躍しているということで、契約を切る理由は何もなさそうです。しかもチームにとっては薄毛のモンタニーの加入で「アデランス」がスポンサーに付いたことだし・・・(真偽のほどはわかりません)


この報道が真実ならば、モンタニーは第8戦イギリスGPとカナダ、アメリカの北米2連戦までスーパーアグリでドライブできることになります。しかしモンタニーにとってはこの次のフランスGPから投入予定のニューマシン「SA06」をドライブしたいでしょうね。



「さあエイドリアン・ニューエイ&レッドブルのタッグがいよいよイギリスGPから」

エアロダイナミクスのスペシャリストとしてウィリアムズやマクラーレンで数々のチャンピオンマシンを生み出してきたエイドリアン・ニューエイが今シーズンからレッドブルに移籍しましたが、ニューエイ&レッドブルのコンビネーションの効果がいよいよ次戦イギリスGPから現れるのではないかと期待されているようです。


レッドブルレーシング

<さあニューエイパワーで赤牛の反撃が始まるか>


ニューエイ氏はかねてからレッドブルのマシン「RB2」をエアロダイナミクス面で改良を施していましたが、これがいよいよイギリスGPから投入されるということです。


これでこれまで低調だったレッドブルが昨年のような速さを取り戻せるか、劇的に速くなれるか期待したいと思います。チームのドライバー、デビット・クルサードとニューエイのコンビはウィリアムズやマクラーレンで成功を収めているだけに、期待できそうです。

「アロンソのデモランに28万人が熱狂」

昨日スペインの古都セビリアにてルノーチームが主催する盛大なショーが行われました。なんといっても目玉は先日のスペインGPで見事ポールトゥーウィンを成し遂げたフェルナンド・アロンソで、アロンソの姿を一目見ようとなんと28万人を超える観客が集まりました。この28万人という数字は、三重県の県庁所在地である津市の人口とほぼ同じ数です。つまりアロンソを見るために、津市民が全員集合したような感じです。


フェルナンド・アロンソ

<母国で大人気のアロンソ>


このイベントはルノーがセビリアに置く工場の創設40周年を記念して行われたもので、アロンソはこのイベントのクライマックスに昨年のチャンピオンマシン「R25」を駆って、颯爽と登場し、ドーナツターンを披露するなど28万人もの観客を沸かせました。


津市民に匹敵する人口を集めたアロンソは「ほんとうに素晴らしいイベントになった。このセビリアだけでもこれだけ多くのファンがいたなんてね。折りしも先週スペインGPで優勝したばかりだし、みんなが僕のために一緒にお祝いしてくれたんだと思って感謝している。レースウィークはとても忙しいのでファンのために時間を取ることができないから、このイベントをやってもらってほんとうに良かったよ」とコメントしています。


それにしても本当にスペインでのアロンソ人気は凄い!日本のF1絶頂期を軽く超える熱狂ぶりですよね。やはり最高峰でのチャンピオンは国の誇りですからね。日本からは・・・?



「皇帝、今年ホンダ&バトンの勝利はないと予想」

ホンダ「RA106」

今シーズンは6戦2勝と昨シーズンに比べればいいスタートを切ったフェラーリのミハエル・シューマッハは、前評判がかなり高かったホンダ、それに初優勝は確実だと思われていたジェンソン・バトンについて、今シーズンの勝利はないだろうと予想しています。


ミハエルは「ホンダ&バトンは、冬のテストで素晴らしいスピードをみせたから僕は驚いていたんだけど、実際にはいま優勝できるだけのパッケージではないと思わざるを得ないね。もちろんシーズンはまだ多くのレースを残しているから先のことはわからないけれど、僕は難しいことと思うよ」と語っています。


ジェンソン・バトン

<いつになったらこの王子様は勝てるのか?>


確かに今シーズンこれまでのホンダ&バトンはいくら予選で速くても、一向に勝てそうな気がしません。オフシーズンのテストでは調子が良くて、かなり期待していたのですが、この調子では・・・しかもこのチームで在籍4年目となるバトンでもこの状況なのですから、チームメイトのルーベンス・バリチェロはもっと厳しい状況でしょう。



「元F1ドライバーの井出有治、英語が出来なかった」

スーパーアグリのドライバーとして今シーズンからF1に参戦したものの、スーパーライセンス剥奪という厳しい処分を受けてしまった井出有治について、スーパーアグリの代表、鈴木亜久里氏井出が英語が出来なかったことも成績が悪かった原因の一とコメントしています。


井出有治

<F1に戻ってくるときはちゃんと英語も勉強して戻ってきてくれ>


亜久里代表は「レーシング・マガジン」に対して、井出には不利な要素がいくつもあった。井出には言葉という障害があった。彼が英語を十分話せないために、レース・エンジニアやチームの上司との無線でさえ翻訳を入れなければならなかったんだ。またグランプリの金曜日と土曜日毎に、彼に何が必要かを尋ねなければならなかったが、あまりにもF1で経験が不足していたために、僕ですら日本語での彼の答えを理解するのが難しかったほどだった」とコメントしています。


井出はフランスでのレース経験もあり、ある程度英語については大丈夫なのかと思っていましたが、井出の仕事であるレースに支障が出るほどだったとは思いませんでした。まあ、チームメイトの佐藤琢磨がF1キャリア4年目で英語も大変流暢であることが、余計井出の英語力不足を目立たせてしまったのかもしれませんが・・・F1の世界で英語が苦手だったことは痛かったですね~

スーパーアグリF1チームは現在佐藤琢磨フランク・モンタニーというラインナップで戦っていますが、モンタニーの起用はあくまで井出のスーパーライセンス剥奪による暫定的なものとなっていて、モンタニーとの契約が切れるモナコGP以降のレースで誰が琢磨のチームメイトを務めるが注目されています。


ドイツの「モータースポーツ・アクチュエル」によると、チームの鈴木亜久里代表「山本左近に興味があるんだ」と語ったということです。確かに左近は昨年の日本GPでサードドライバーとしてジョーダンから出場し、素晴らしい走りを見せてくれましたが、今シーズンはフォーミュラニッポンとスーパーGTに参戦しているため、契約問題で厳しいところが出てくるでしょう。


山本左近

<井出の二の舞になってしまうのか?山本左近>


亜久里代表自身も、この厳しいチーム事情の中、井出有治の失敗を踏まえて、あえて日本人ドライバーを起用する必要はないという見解を示しており、日本のF1ファンにも日本人の起用については慎重な見方が多いようで、私もその一人です。チームの今後を思うと、今シーズンは琢磨&モンタニーという経験豊富なコンビで開発に専念した方がいいのではと思います。

遅くなってしまいましたが、第6戦スペインGPを振り返りたいと思います。ルノーのフェルナンド・アロンソが母国で見事な圧勝でした。地元では初ポール、初優勝となりました。2位にはフェラーリのミハエル・シューマッハでハットトリックならず、3位はルノーのジャンカルロ・フィジケラで、ルノーはダブル表彰台です。チーム別にレビューを書いていきたいと思います。


・ルノー

してやったりのアロンソの見事な圧勝でした。7位以下を周回遅れにするアロンソらしい圧勝で、強いルノーを久しぶりに見ることが出来ました。フィジケラもスタートでしっかりミハエルを抑える役目に徹して、抜かれてしまったものの3位表彰台はいい仕事だったと思います。やはりタイヤが命運を分け、不調だったBS&フェラーリに対して、ミシュランが良かっただけに、久しぶりにルノーの強さを見ることが出来ましたね。


・マクラーレン

予選ではライコネンの9番手が最高でかなり心配になりましたが、ライコネンはスタートダッシュを決め、5位に順位を上げたものの、ルノーやフェラーリとの差はまだまだ大きいものだと感じました。これでライコネンはオーストラリアGPからポディウムに登っていません・・・モントーヤはここでもチームとの傷口を広げてしまいました。


・フェラーリ

予選までは比較的順調な流れでしたが、決勝ではブリヂストンタイヤが不調でミハエルもアロンソに歯が立たない状況でしたね~今回は8ポイントを獲得しましたが、これでもう前戦ヨーロッパで取り返した2点をまた奪われてしまいました。しかしマッサがアロンソを抑えてファステストラップを獲得したのは次へのいい流れにつなげそうです。


・トヨタ

最悪な同士討ちの上に、両者入賞すら出来ずという悪夢のような展開でした。確かトヨタの2台は序盤8,9位で走っていたと思いますが、ラルフが追突で後退、終わってみればトゥルーリもズルズルと後退し、結局10位フィニッシュ。トヨタは昨年のBAR、琢磨のように負の流れが止められません。トゥルーリは昨年のスペインGPでは3度目の表彰台という状況でしたが、今シーズンは今までなんとノーポイント。苦しい状況に変わりないでしょう。


・ウィリアムズ

予選でも決勝でも10番手以下と序盤の勢いが全くありません。どうしたのでしょうか?


・ホンダ

ホンダにとっては新しい収穫となるダブル入賞となりました。これまでホンダは全戦入賞しているものの、ダブル入賞はこのスペインが初めてとなりました。しかしダブル入賞といっても、開幕前期待されていた速さはなく、ルノーやフェラーリと大きく離されていますね~マクラーレンと互角くらいのレベルでしょうか。しかし、何とか次には繋がるレースだったのではないでしょうか。


・レッドブル

レッドブルは本当に恥ずかしいです。このレースではクルサードが14位、クリエンが13位で完走を果たしたものの、ダブル完走を果たしたのはようやく2回目で、やっとスーパーアグリを抜いたというレベルです。クルサードにとってはこれが200回目のGPだっただけに、予選、決勝とさんざんな結果で残念でした。


・BMWザウバー
今回は前回のビルヌーブに代わって、ハイドフェルドが8位入賞を果たしました。BMWザウバーにとってはウィリアムズやレッドブルが同じレベルだと思われるので、8位入賞でもコツコツとそのポジションに入っていけば、チームにとってはライバルともっと差をつけることができそうです。


・MF1

あまり良くない週末でした。アルバース、モンテイロが共に後退する場面があったり、フリー走行などではスーパーアグリと速さが互角だったりと、もっと速さをつけたいですね~


・トロ・ロッソ

オーストラリアあたりのような勢いが見られなくなってしまいました。まあMF1よりは1秒近く速いのですが、微妙な位置ですよね。スーパーアグリの「SA06」が登場すれば、喰われてしまうかもしれませんよ。


・スーパーアグリ
琢磨がヨーロッパラウンドで初完走を果たしてくれました。速さでもMF1とほぼ互角の速さを見せてくれ、今後が楽しみになりました。モンタニーもトラブルに見舞われてしまったものの、レースでは琢磨の前を走るなど、モナコを前に期待しても良さそうです。

どんどん投入時期が遅れているスーパーアグリF1チームの新車「SA06」ですが、そのSA06を開発しているチームのテクニカル・オフィサー、マーク・プレストン氏が、デビューは7月のフランスGPになると明言しました。


スーパーアグリ「SA05」


これはプレストン氏がイギリスの「ITV」に語ったもので、SA06のデビューは7月のフランスGP、そしてこのニューマシンには1周あたり0,4秒ほど速くなるというシームレス・シフトをギヤボックスが投入されるということです。それにプレストン氏は「われわれは1周あたり最低2秒から3秒短縮する必要がある。もっともそれは可能だと思っているがね」と語っています。本当に2秒でも速くなってくれれば、いいのですが・・・


もしSA06のデビューによって、SA05より2秒速くなったとして、前戦スペインGPの各車のファステストラップに当てはめてみます。スーパーアグリの2人では当然佐藤琢磨が速く、1,20,411でした。2秒速くなるということは1,18,411で、こうなるとMF1やトロ・ロッソどころか、このレースではトヨタの2台も抜いています。参照http://sports.yahoo.co.jp/f1/2006/spain/0514/fastest.html


そしてもし3秒速くなったとしたら、ウィリアムズやレッドブル、BMWザウバーより余裕で速く、あと少しでホンダと並ぶかというくらいです。SA06には琢磨のためにも本当に2秒から3秒速くなってほしいものです!プレストン、頼むぞ~