遅くなってしまいましたが、第6戦スペインGPを振り返りたいと思います。ルノーのフェルナンド・アロンソが母国で見事な圧勝でした。地元では初ポール、初優勝となりました。2位にはフェラーリのミハエル・シューマッハでハットトリックならず、3位はルノーのジャンカルロ・フィジケラで、ルノーはダブル表彰台です。チーム別にレビューを書いていきたいと思います。


・ルノー

してやったりのアロンソの見事な圧勝でした。7位以下を周回遅れにするアロンソらしい圧勝で、強いルノーを久しぶりに見ることが出来ました。フィジケラもスタートでしっかりミハエルを抑える役目に徹して、抜かれてしまったものの3位表彰台はいい仕事だったと思います。やはりタイヤが命運を分け、不調だったBS&フェラーリに対して、ミシュランが良かっただけに、久しぶりにルノーの強さを見ることが出来ましたね。


・マクラーレン

予選ではライコネンの9番手が最高でかなり心配になりましたが、ライコネンはスタートダッシュを決め、5位に順位を上げたものの、ルノーやフェラーリとの差はまだまだ大きいものだと感じました。これでライコネンはオーストラリアGPからポディウムに登っていません・・・モントーヤはここでもチームとの傷口を広げてしまいました。


・フェラーリ

予選までは比較的順調な流れでしたが、決勝ではブリヂストンタイヤが不調でミハエルもアロンソに歯が立たない状況でしたね~今回は8ポイントを獲得しましたが、これでもう前戦ヨーロッパで取り返した2点をまた奪われてしまいました。しかしマッサがアロンソを抑えてファステストラップを獲得したのは次へのいい流れにつなげそうです。


・トヨタ

最悪な同士討ちの上に、両者入賞すら出来ずという悪夢のような展開でした。確かトヨタの2台は序盤8,9位で走っていたと思いますが、ラルフが追突で後退、終わってみればトゥルーリもズルズルと後退し、結局10位フィニッシュ。トヨタは昨年のBAR、琢磨のように負の流れが止められません。トゥルーリは昨年のスペインGPでは3度目の表彰台という状況でしたが、今シーズンは今までなんとノーポイント。苦しい状況に変わりないでしょう。


・ウィリアムズ

予選でも決勝でも10番手以下と序盤の勢いが全くありません。どうしたのでしょうか?


・ホンダ

ホンダにとっては新しい収穫となるダブル入賞となりました。これまでホンダは全戦入賞しているものの、ダブル入賞はこのスペインが初めてとなりました。しかしダブル入賞といっても、開幕前期待されていた速さはなく、ルノーやフェラーリと大きく離されていますね~マクラーレンと互角くらいのレベルでしょうか。しかし、何とか次には繋がるレースだったのではないでしょうか。


・レッドブル

レッドブルは本当に恥ずかしいです。このレースではクルサードが14位、クリエンが13位で完走を果たしたものの、ダブル完走を果たしたのはようやく2回目で、やっとスーパーアグリを抜いたというレベルです。クルサードにとってはこれが200回目のGPだっただけに、予選、決勝とさんざんな結果で残念でした。


・BMWザウバー
今回は前回のビルヌーブに代わって、ハイドフェルドが8位入賞を果たしました。BMWザウバーにとってはウィリアムズやレッドブルが同じレベルだと思われるので、8位入賞でもコツコツとそのポジションに入っていけば、チームにとってはライバルともっと差をつけることができそうです。


・MF1

あまり良くない週末でした。アルバース、モンテイロが共に後退する場面があったり、フリー走行などではスーパーアグリと速さが互角だったりと、もっと速さをつけたいですね~


・トロ・ロッソ

オーストラリアあたりのような勢いが見られなくなってしまいました。まあMF1よりは1秒近く速いのですが、微妙な位置ですよね。スーパーアグリの「SA06」が登場すれば、喰われてしまうかもしれませんよ。


・スーパーアグリ
琢磨がヨーロッパラウンドで初完走を果たしてくれました。速さでもMF1とほぼ互角の速さを見せてくれ、今後が楽しみになりました。モンタニーもトラブルに見舞われてしまったものの、レースでは琢磨の前を走るなど、モナコを前に期待しても良さそうです。