先日、三谷幸喜さん初のシェイクスピア翻案舞台、『昭和から騒ぎ』を観ました。

 

 

観る前に、ざっとシェイクスピアの『から騒ぎ』のあらすじを読んでおきました。

三谷さんの翻案・演出だから、結構変えてるんじゃないのかなという予想をしてたんだけど、予想は大外れ。

私が観た昭和から騒ぎは、まぎれもなくシェイクスピアで、まぎれもなく三谷幸喜作品でした。

 

出演陣は芸達者な大泉洋と宮沢りえと、若手の竜星涼と松本穂香、私は初めましての松島庄汰、そしてベテランの高橋克実、山崎一、峯村リエ。

 

宮沢りえさんを拝見するのは、『骨と軽蔑』以来、2度目です。

『昭和から騒ぎ』ではドイツ文学研究者の娘びわこ役。鎌倉のお嬢様育ちで、口が達者。父親が家に招く旅芸人一座の看板役者、紅沢木偶太郎と顔を合わせば言い争う。

 

木偶太郎役の大泉洋さんと宮沢りえさんの丁々発止の舌戦が、この芝居の面白さの一つです。大泉さんは身振り手振り付の大げさなセリフ回しで、バラエティ番組の時の大泉さんでした笑

 

『骨と軽蔑』続き、今回も宮沢さん凄いなと思いました。宮沢さんが凄いと思うところは、本当のリアルではなく、イメージをリアルに演じるところです。

 

本作は具体的に昭和の何年なのかは分からないけど、私が生まれる前の昭和、古き良き昭和だと思います。その時代の鎌倉のお嬢様でも、きっと宮沢りえさんが舞台上でやるような動きはしないと思うのです。でも、私の中の古き良き時代の昭和に生きる、鎌倉のお嬢様のイメージ通りなのです。

 

つまり、これまで様々な媒体に触れて得た情報や知識が、私の頭の中で蓄積され、こねられ、そうしてできあがったイメージ上の人物像にピタリと当てはまるのです。

だからリアルじゃないけど、リアルになるのです!

 

こうゆう風に感じる役者さんあまりいないので、宮沢りえちゃん「スゲー!」となるんだと思う。

 

1時間45分の短い芝居でしたが、笑いっぱなしっで楽しい時間でした照れ

 

 

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SNSで「面白い!」という感想が流れてきて、これは観なきゃと慌ててチケットを取りました。大正解でした。

冒頭、アメリカのドラマ『奥様は魔女』を思わせるアニメーション風の演出。懐かしさと共に始まった物語は、1幕1時間50分、2幕1時間30分の大作。気がつけば3時間20分、ほとんど笑いっぱなしでした笑

 

 

 

 

物語の主軸は、ベイジルタウン第七地区の土地をめぐる賭け。
開発を狙う社長マーガレット(緒川たまき)が、現地の土地を持つ社長タチアナ(高田聖子)と「1か月間貧民街のベイジルタウンで逃げ出さずに暮らせるか」という賭けをします。

何も持たずに身分を隠してベイジルタウンへやってきたマーガレットが出会うのは、王様(古田新太)とその妹ハム(水野美紀)たち。彼女は今までとはまるで違う世界の中で、大変なことも「ちょっぴり素敵」に思えてしまう力で、周囲や自分の価値観を変えていきます。

 

とても印象的だったのは、マーガレット役の緒川たまきさん。
とにかく可愛くて、そして神々しさすら感じる存在感。お金持ちで大切にそして厳しく育てられた女性をセリフと身のこなしで完璧に体現していて、目が離せませんでした。うっとりしちゃった飛び出すハート

 

また、今回どうしても言いたいのが、山内圭哉さんの名演技です。
彼はマーガレットの婚約者ハットンと、水道屋のハットンの双子を演じています。後者のハットンは、いわゆる「世の中の多数派とは違う回路で物事をとらえる人」。自分の中ではきちんと意味があるのかもしれないけど、周囲との会話はすれ違っています。そのズレが前者のハットンの悪を暴くときは、めちゃくちゃ整合性のあるものになる。山内さんの鮮やかな演じ分けが、心からの笑いを生み出すと感じました。

 

舞台と映像、本人とアニメの切り替えが絶妙で、観ていてまったく違和感がありませんでした。パンフレットで知ったのですが、アニメが映るパネルの移動などが非常に精密に計算されていたそうです。演者の方々にとっては大変だったとのこと。でも観ているこちらは、ただただ楽しかったですルンルン

 

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最近になって、「文学ってこうやって論じていくんだな」って、ようやく少しわかってきた気がしていました。

それで、ちょっといい気になってたんだと思います。
卒論指導用に作ったアウトラインも、「これなら何とかなりそうですね」って言ってもらえるかもなんて、ほんのり期待してました。

 

甘かった!

 

先生からは、一つ一つごもっともなご指摘をいただき、自分がまだ作品の表層しか読めていないことに改めて気づかされました。

この段階でこの程度だなんて、正直「もう無理ゲーでしょ?」という気持ちになり、凹みまくりです。
なんというか、手も足も出ない感がすごいよ、卒論!(私の場合です)

 

それでも、指導のあとに学友たちに話を聞いてもらって、慰めてもらって、何とか気持ちを立て直しているところです。

 

今はとにかく、何かが引っかかってくれるようにアンテナを張りながら、作品をじっくり読み直すしかないなと思っています。

 

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