SNSで「面白い!」という感想が流れてきて、これは観なきゃと慌ててチケットを取りました。大正解でした。
冒頭、アメリカのドラマ『奥様は魔女』を思わせるアニメーション風の演出。懐かしさと共に始まった物語は、1幕1時間50分、2幕1時間30分の大作。気がつけば3時間20分、ほとんど笑いっぱなしでした![]()
物語の主軸は、ベイジルタウン第七地区の土地をめぐる賭け。
開発を狙う社長マーガレット(緒川たまき)が、現地の土地を持つ社長タチアナ(高田聖子)と「1か月間貧民街のベイジルタウンで逃げ出さずに暮らせるか」という賭けをします。
何も持たずに身分を隠してベイジルタウンへやってきたマーガレットが出会うのは、王様(古田新太)とその妹ハム(水野美紀)たち。彼女は今までとはまるで違う世界の中で、大変なことも「ちょっぴり素敵」に思えてしまう力で、周囲や自分の価値観を変えていきます。
とても印象的だったのは、マーガレット役の緒川たまきさん。
とにかく可愛くて、そして神々しさすら感じる存在感。お金持ちで大切にそして厳しく育てられた女性をセリフと身のこなしで完璧に体現していて、目が離せませんでした。うっとりしちゃった![]()
また、今回どうしても言いたいのが、山内圭哉さんの名演技です。
彼はマーガレットの婚約者ハットンと、水道屋のハットンの双子を演じています。後者のハットンは、いわゆる「世の中の多数派とは違う回路で物事をとらえる人」。自分の中ではきちんと意味があるのかもしれないけど、周囲との会話はすれ違っています。そのズレが前者のハットンの悪を暴くときは、めちゃくちゃ整合性のあるものになる。山内さんの鮮やかな演じ分けが、心からの笑いを生み出すと感じました。
舞台と映像、本人とアニメの切り替えが絶妙で、観ていてまったく違和感がありませんでした。パンフレットで知ったのですが、アニメが映るパネルの移動などが非常に精密に計算されていたそうです。演者の方々にとっては大変だったとのこと。でも観ているこちらは、ただただ楽しかったです![]()
