新年明けましておめでとうございます
伊豆は天候にも恵まれた松の内となりました。
気温は例年よりも低く感じましたが、空も海も澄んで気持ちのいい正月を
伊豆に住まいする人々も、旅行にいらした方々もおもいきり楽しんで過ごしているようです。
私も暮れの内にお山やお宿の正月仕度を、同世代の宮大工さんや若い庭師さんたちと整えて、
久しぶりに会う親戚や子や孫たちと話しては笑い、
妻の手作りのおせち料理や雑煮で酒を酌み交わし、のんびりと明るく年明けを祝いました。
今年が良き一年であることを世界中の人々が心から願い実現してゆく事を
私も共に祈りたいと思いながら、
またひとつ歳を重ねて、平成二十三年を無事に迎えられた事に感慨もひとしおでございます。
母屋や回廊周辺も新しい年を迎えて、
お宿にお泊りになるお客様に祝賀の雰囲気をお届けできるようにと
暮れの内に大勢であしらいをすませました。
里では梅も咲き始め、鳥たちの声が愛らしく冬を彩ってくれております。
お山の木々も新しい芽を用意して、
温暖な伊豆とはいえ冬の盛りをしのぐ凛とした姿が美しく感じられます。
海や富士山、そして夕陽も、何歳になりましても感動の姿をみせてくれる季節です。
出役の行き帰りに、国道上でたくさんの人々がシャッターを押している姿に出会います。
日々刻々と移り変わる自然の美は、今年も変わることなく旅する人々の憧れの的のようです。
また春たけなわの季節まで、のんびり気ままなお山番の日々ですが
足腰がなまけてしまわないように、お宿や自家用の畑にも出かけてみたり
最近、迷いに迷って考え抜いて飼い始めた柴犬「佐助」と散歩に出掛けたりしながら
大事なお山をいつまでも守ってゆけるようにこの冬を過ごさなければと考えております。